プロローグ②
下手くそです。
(´Д` )
僕が怪我をし、居場所を無くし、元カノに振られてから2週間が経ったとある日。
その日は体育で体力テストがあった。
「クソだりぃなぁ」「なんでやらなあかんねん〜」などと言った声が聞こえる中、僕は、緊張していた。
僕の親はスポーツというか野球に関しては自由を許さず、僕の意思や意見など無視し、色々なことを強制的にやらせるのだ。
例えば今日の体力テスト。
これで僕がいい成績を取らないとまた怒られて殴られてしまう。
その事を考えて何回目か分からないため息をつくと
「何辛気臭い顔してんだよっ!」と後ろから肩を殴られた。
「にゃっ」と情けない声を出しながら、殴ってきた犯人を睨んだ。
こいつは、幼馴染兼チームメイトの神保大也。
こいつとは小学校の時からの付き合いで、家が近かったので仲良くなり、こいつに「野球やろうぜ!」と誘われたから今の僕があると言っても過言ではないぐらいの存在ではある。
あと虐められてもこいつだけは味方だった。
「おい何しやがる」ちょっとイラッとしながら聞くと、
「いや、お前また親のこと考えてただろ〜」と言ってきた。
正直こいつは俺の考えてることがわかりすぎてて怖い。
続けてあいつはこう言った。
「スカウト来てるらしいぜ。」
監督のせいでどこの高校からも声がかかっていない僕からすると、唯一無二のチャンスだ。
程々にしようと考えていたが、全力で挑むことにした。
難しいです。
下手です。