002 咎人の森
近年異常気象だとか。何年に一度の大雨、数十年前の最高気温を更新。きっと数百年前の大地震を上回る超大地震が来るのも近い。台風が吹き荒れています。一週間前にも来なかった?
「今日台風で休み?」
「休み。何も僕に掛けてくることはないんじゃないか?」
「私が一番信用できるのは黒瀬なんで、それを使ったまでさ。こういうのは積極的に使うか、いざという時に使うかの二択なんだよ。ただいざという時は不発の可能性があるんで、積極活用しているというわけ」
「もしも警報が解除されたら教えるから」
「ありがと、ホントありがと。ついでに昨日のお礼も言っておく、ありがとう」
「そんなに感謝されるとは、珍しい。何かいいことでもあったの?」
「正直気分で感謝するかしないかというのは程度の低い問題だとは思う。一応、昨日レア魔物とやらを調教したけどそれは努力による偶然と必然の積み重ねだから、運が良かったというわけではない。もしもこれが自慢に聞こえるのならば一緒にプレイしようぜ、でパワーレベリングだ」
「いきなり……? 今レベル幾つなの?」
「10」
「流石桁が違う、僕が訊いた限りでは普通5とかその辺らしいけど」
「普通は一般人の基準だって。VR廃人である私と比べるのはおかしい」
「兎に角、考えておくよ。何時か一緒に遊ぼう」
「待ってるよー」
台風というのは神風とも呼ばれました。災害みたいに、実際災害でもありますが良い面もあります。ただ多発するのはやはり問題ですね、神はお怒りですか? そういや雷も頻繁に鳴っている。あれも神鳴なんて読んだりします、神が居たとしたら大問題だと思うけど。だって怒ったら止めようがないじゃん。
「――――同調」
ログイン。何故かベッドの上に居たので辺りを見渡し、安全確認。取りあえず牙・盾・弾を解約しておく、どうせチュートリアルの魔物だから弱い上に既に特化させているから今後使い物にならないことは確実、早めにやっておいた方がいい。召喚獣としてのリンクを切ると、調教獣としてのリンクも切れるという発見をしたら、次にやるべきことを考える。
朧LV10 咎人 スキル【片手剣8】【短刀7】【掴み4】【投擲4】【蹴り6】【ステップ3】【跳躍3】【鷹の目3】【調教6】【召喚2】【疾走4】【暗殺10】【二刀流3】【博徒5】【直感3】【大物食い2】
「多い、整理せねば」
朧LV10 咎人 スキル【片手剣8】【短刀6】【掴み4】【投擲4】【蹴り6】【跳躍3】【調教6】【召喚2】【疾走4】【暗殺10】【二刀流3】【博徒5】【直感3】
控え【ステップ3】【鷹の目3】【大物食い2】
大物食いは特定状況下以外ではまず要らないので速攻で切れる。ステップと鷹の目は無くてもいいレベルだから切る。博徒や直感も切っていいが、こういう運? 系のスキルは保険として持っておきたいものだ。調教も召喚も要らない、と一瞬だけ思ってしまったのは不覚だった。十三個まで減らせばそこまでスキルレベル上げが滞ることもないだろう。整理も終了したのでそろそろ動こうかなと考えていると、刻まれる足音に気付く。一応、念のために短刀をすぐ出せるよう確認してから、来訪者を待つ。
「ああ、起きてたのか」
「私がここに居る経緯を教えてください」
「急に現れたんだ、気を失っている状態で」
「ああー」
転移した後直ぐログアウトしたから、こういうことになったらしい。結果として変に警戒されるようなことで良かったかもしれないが。
「ところで君は咎人だよね?」
「一応。咎人は街に入れないはずですが……」
「その通り。此処はそんな咎人たちが集まって作った咎人の村だ。此処では殺しや盗みなんかの犯罪は勿論厳禁、破ったら皆に殺される。それを守れないなら出て行ってもらう」
「咎人に行く場所などない、そうでしょ?」
「その通り。歓迎するよ」
部屋を出て、村とやらを見た感想は静かだということだった。農村というやつを思い出す。まあ同じ事情を持つものが寄り添うだけの共同体だし、大きくする必要も、ましてや目立つ必要もない。発展する気のない農村とは事情が違う。
「ここで住む以上は村のために働いてもらうことになる。村の恩恵を一方的に受けさせるわけにはいかない。ところで君は何が得意だ? 職業を教えてくれ」
「調教師と召喚士、されど剣士。一応戦闘が得意」
「それはどういうことなんだ?」
「説明は面倒、戦闘職ということだけ理解すればいい。素材は売れる? 今ポーチが全部素材で埋まってて、売りたい。あと出来ればポーチの拡張」
「それならこっちだ」
商店に案内される。
「一般的な店とはレートが違う」
「底値でもいいです、一応。整理したいだけなんで」
「見せてくれ」
ドバっと、放出する。迷惑より時間優先。
「3万D」
「それってどのくらいですか? 教えてください」
「そうは言っても、ここは他と比べてレートが違う」
「じゃ、売ります。それで、他に案内してくれたりします?」
「そんな場所はない。村のために一定以上の貢献をしてくれれば、特に問題はないんだ。村は君を束縛しない。これを渡しておく」
「これは?」
「咎人専用の腕輪だ。村に入りたいときはこれを腕に着けて見せてくれ」
禍々しいデザイン、普段も着けるのは躊躇われるがあくまで入るための許可証代わりらしい。村に着けている人は一人もいなかった。
「召喚」
玉兎(名前を入力してください)LV1 玉兎 スキル【蹴り10】【跳躍5】【回避5】【幸運3】
「幸運…………ラビットフットかな?」
白ウサギというのは相応しくない、何より手抜きだと思われる。こいつは月の兎だ。日本神話より月夜見と名付けよう。ホーンレスラビットより強いことを祈っておく。出かけるとして……ふと気付いた。
「どうした?」
「ここどこ?」
「は?」
魔王城前でしたなんてふざけた事態は発生せず、近くには平原や洞窟、海がありこの村は森の中。街が遠いという咎人にとってはほぼほぼ関係ない問題を除けば、それなりの土地らしい。だが…………街が遠いということは、他のプレイヤーに会わない・会えない? いずれは会うと思うのだが、かなり遠いらしい。そういう意味では調教師や召喚士を取っておいて正解だった、調教師と召喚士を取るために咎人になったのだから(そういう意味ではなかったにしろ)ある意味当然なのだが。
「行け」
この辺のアベレージ、要するにレベルの平均値なんかが知りたい。村の咎人たちに聞いても良かったが、スキルとか諸々の要素で強さの度合いは変わるだろうから自分で確かめるのが一番だろう。しかし下手に藪をつついて蛇を出す、これはいけない。捨て駒探索要員としてが月夜見の初仕事だ。月夜見は前に進み、一匹の魔物と遭遇。
「お手並み拝見」
さて、どのくらい弱体化しているのか? それも気になる点の一つ。地味に私が持っていない回避スキルを持っているらしい。レベル1だから勝てるとまでは思っていない。遭遇した魔物というのは熊だ、自然界では天敵の一つ。月夜見は熊の爪撃を避け、跳躍で飛び越え後ろに立ち、蹴り一つ。反転する熊に上手いこと距離を取って、攻撃を避けつつ攻撃する。私はそれを五分ほど眺めた。やがて熊も冷静になってきたのか突然足を使って月夜見を蹴り上げ、攻撃圏内まで持ってくる。
「よくやった」
流石にこれだけ頑張れば十分だと判断している。疾走、跳躍、蹴撃。熊の頭を蹴りぬく。
『月夜見のレベルが上昇しました』
『月夜見のレベルが上昇しました』
手ごたえからして、熊のレベルは6・7・8のどれかだろう。まさか熊が最弱とは考えづらいので、少しほっとした。ドロップを回収しているとまた別の敵、ゴブリンだ。
「鑑定が欲しいな、名前がサッパリ分からない」
ホームレスでないのは解る。だがノーマルなのか、それともソードだとかナイトだとかそういった名前なのか判断できない。棍棒持ちなので普通にゴブリンと呼んでおく。
「見てろよ」
ゴブリンは油断している。私たちを敵だとは認識できても、脅威とは考えられていない。だから、近づいてきたら戦うけれど、積極的ではない。どこか気の抜けた、油断している節が見受けられる。
「そういったところに付け込むんだ」
それで、ゆっくりと、挨拶でもするように近づき、歩きざまに首を斬る。何が起こったか認識できないゴブリン、こちらを振り向こうとしたので蹴った。地面を転がっていく。
「暗殺ってのはそういうことだ」
ドロップとなってゴブリンは消える。私はそれを欠伸しながら拾う。月夜見を手招きする。犬のようにドロップを拾わせる練習をさせようかとも思ったけど止めた。
「ボチボチやってこーか」
昨日割と頑張ったので、今日はそこまで頑張らない。日が暮れるまで森の中を探索し、村へと帰還する。
朧LV10 咎人 スキル【短刀7】【掴み4】【蹴り6】【跳躍4】【調教6】【召喚2】【疾走5】【暗殺10】【博徒5】【直感3】
控え【ステップ3】【鷹の目3】【大物食い2】【投擲4】【二刀流3】【片手剣8】
月夜見LV5 玉兎 【蹴り10】【跳躍5】【回避6】【奇襲3】【幸運4】
暗殺の代わりに奇襲を習得したらしい、あと幸運の経験値を稼ぐ方法が謎。習得方法も謎だ、ユートピアにあるスキルは効果どころか何個あるかすらはっきりしていない。辛うじてメジャーなスキルの効果と意味のない分類が進んでいるだけだ。それ攻撃用だ、防御用だ、では攻防一体は? スキルの一面しか見ていない。鷹の目は動体視力強化よりも、ロックオンで敵の位置が解るというのが便利。勝手に移動してくれるから動き方で判断できる。悪いとは言わないけど、それじゃ一歩先に進むことは出来ない。いつの世も変態プレイした奴が勝つんだ。特にVRではそれが顕著だと思う。
「今日は早めにログアウトして明日に備えるか」
『咎人の村周辺の森に出現した魔物(鑑定持っていないので仮称)纏め ・熊 推定レベル6~7 高い攻撃力、それなりの体力を持つが鈍足という一点が足を引っ張っているので遠距離からのハメが効果的だと思われる。強さは並 ・ゴブリン 推定レベル5 能力は並、群れていることもある。レベルさえ伴えば普通に倒せる ・猿 推定レベル6 木と木を移動する初心者や、スキルの選択によっては厳しい魔物。面倒だと思ったら素直に避ければいいと思う。倒し方としては木と木を移動する瞬間を予測して狙い撃つこと。木を揺らしてみるという手段もある。 ・蜂 推定レベル3 ほぼ群れている、それも数が多いので全部纏めて倒すことは不可能、撤退推奨。』
『現在確認できたのはこれだけ、恐らく他にも居る。感覚としてはレベルが7あったら単独で攻略可能かと。』
『・マップデータ 上記纏めは咎人の朧が製作しました』
『朧さん協力感謝します、Wikiに載せておきます』
「こんなもんか」
お世話になったとは言い難いが、唯一あった攻略Wikiに情報提供しておく。こういうあまり隠す意味のない情報は出しておいた方がいい。
「で、黒瀬はいつユートピアに来るの? それとも来ないの?」
「あのさ、君に譲ったから僕の手元にユートピアは無いんだよ」
「自分がやる気も無いのに私に譲ったの? いや、黄金律を語るのもおかしな話か」
「そうじゃなくて、時間の問題。君とは事情が違うんだ」
「黒瀬のこと信じてたのにな、「君のような愚民とは違う」だなんて」
「曲解大反対。一応、プレイするつもりだよ。元々は僕に贈られたものだからね、礼儀だ。開始するのは四日後土曜の第一回発売の時」
「じゃあそれまで待ってる。問題は私と合流できるか、黒瀬が咎人を選ばない限り会えないような気もするけど」
「選んだ方がいい?」
「止めときなよ、地雷だの産廃だの言われた先にオンリーワンがあるんだから。全部自分の直感で選んで大失敗した方が気分がいい。少なくとも、ゲームに関しては」
まあ、最適解を求めるようなものもあるけど。メタらないと突破できないというのが当然、一つの選択肢による一つの方法でしかクリアできないのならそれは謎解きだ。同じように比べてはならない。黒瀬との電話をいつも通り一方的に切って、宿題に手を付けた。早めに終わらせねば。
「おはよう」
「あ、黒瀬。挨拶するのは気持ちがいい? 私は面倒だなと思う」
「でもやれる時にやっておかないと、いざという時に挨拶出来ないよ?」
「そういう考え方はなかった」
学校というのは社会の縮図である。私は窓際族(絶滅危惧種)でありたいけれど、上手くいくかね? 黒瀬にゴマすりしておけば万事上手くいくような気がする。
「正直、微塵もそういう気持ちを感じない」
「露骨なゴマすりは逆効果だから、上手くやってるのさ」
「でも、僕を良いように使っているのは事実だよね?」
「理不尽だと思ったら反逆せなばならんのさ、私を使ってみせろよ」
「うわっ……」
「君は他人に使われるのが好きなんだよ……存在証明生存価値、そんな何も今考えなくてもいいことに時間を使って、怠惰であるが故に忙しい。君には謙虚さが染みついてしまっている」
「…………」
「だから必要な時だけ起こせ、私は寝る」
「台無しだよ」
最近時間が流れるのを早く感じる、自分も年を取ったということか。若い、若いけれど、私たちは確かに時の流れの中を生きて、持ち時間というものを消費、喪失しているのだ。
「だから有効活用しようと思うは必然。月夜見!」
さあ森の探索を始めよう。今日中に森を全部見て回りたい。昨日は北と西を見た、今日は東と南だ。月夜見を後ろから見守りながら、森の中を歩く。ガサガサと揺れる茂み、月夜見の足が止まる。
「いいか、覚えとけ。お前は昨日までレベル1だった、今も最強というわけではない。だが弱くもない、奇襲で蹴りをしっかりと決めればここの敵相手に五分以上持っていけるスペックを持ってる。だから、恐れるな。ガンガン行け」
そういや伝わっているのだろうか? 何となくそんなような気はするが、認識が食い違っていたら悲しい。それなりに知性は高そうだがどうだろう。やがて肉体言語を使えばいいと気付き、未だ遅い歩みの月夜見を蹴飛ばしておく。一応叫んでおこう、体罰反対! 動物虐待反対!
やがて今まで感じなかった新しいにおいを感じる。
「ステイ」
自分の指示通り奇襲しようとする月夜見を抑え、自ら確認する。
「おいおい、熊じゃあないか」
一見熊、確かに熊なのだが自分が今までに見た熊とはよくよく見ると別種、危険度が違うというのがそれとなく分かる。ちゃんと探索してよかった、苦情が出ても責任は取れんので尚更。かなりヤバい、連携なんてお粗末な事やってられないので魔力パスを切り月夜見を送還。スキルを全部オンに変更。
「体毛、色で分けるか。茶熊と赤熊、それがいい」
では赤熊へ威力偵察と行きますか、一人だけど。勝てないレベルではないと思うんだ。目に向けて放った短刀を赤熊が弾いて戦闘開始。
「推定レベル………」
最低でも9、10超えてる可能性も大いにある。このレベルまで来ると何か手札を持っているかもしれないと思い、きっちりデータを取ることを意識して戦闘。鷹の目によるロックオンをダラダラと発動し、ステップ・跳躍を交えて距離を取る。逃走は無し、そんなみっともない真似は出来るものか。
「13」
震脚。大地が震え、そこに立っていたらまず動けなかっただろう。当然ながら跳躍、だが赤熊も私の跳躍は既に見ているので予測済み、ちゃんと狙いを定めて襲い掛かる。そのくらいは想像できる、空中の無防備な瞬間を作り出さない為に低めの跳躍だ、腕が伸ばされる頃には地面に爪先が触れている。爪を受け止める。勿論片手剣で、耐久度は無限なのに剣身が消耗しているような感覚、受けられないと判断し片手剣を一瞬放棄し爪を空振らせた後もう一度柄を掴んで突く。
「力は高め」
頭を狙ったが反応は大胆にも刃へ噛みつきにいくという動作。これには感服・驚愕したがならばと意気込んで押し込む。
「召喚」
一応、自分は召喚士だ。何時でも、魔力さえあれば召喚獣を呼べる。召喚獣の強さは基本的に一定である。だが召喚術と調教の二重契約により、調教した魔物を召喚することになる。性質の違いによる使い分けが不可能になる代わりに、召喚獣を育成することが出来る。これは良くも悪くも、召喚士の可能性を大きく広げる。例えば、サーチアンドデストロイを徹底指導すれば、召喚した瞬間に攻撃を始めるとか。
『レベルが上昇しました』
『月夜見のレベルが上昇しました』
『月夜見のレベルが上昇しました』
調教師の立場からすれば、召喚・送還という便利な選択肢が一つ増えるだけでそこまでではない。それに考えてみると熟練の召喚士がそういうものを持ってない方が不思議なので、少し運用性を広げる程度の認識が無難だろう。第一どれだけのライバルがいるのかって話、これらの事実は全て昨日ログアウトして何となく考察してみて気付いたけどだから何だとしか言えなかった。そもそもの発端は気まぐれです。
「ドロップは熊の爪……武器か。だが使い道はない」
ふと思った、人型の召喚獣(?)で揃えて全員違う武器種。何をドロップしてもモーマンタイ、専門化が顕著になる。特化か万能(汎用)かは常に迷うけど、どれだけ召喚獣を運用できるかが鍵か。数揃えられるのなら万能、揃えられないのなら特化。しかし数が少ないうえに専門化させると自分の手札が少なくなる。結局は召喚獣を増やしましょうねって話になる。
「一応スクショ撮っておくか」
だけど弱い奴は嫌いだ。その一点に尽きる。使い潰すときもあるが、そんなのは例外でありメタ程度の活用だ。この森の魔物はそれなりに強いが、それなりであって、結局玉兎を越えられない。最初に求めすぎたせいで、この赤熊が仲間になったところで足りないと、はっきり認識できる。知ってしまったのだから、もっと上を。強さを求めるならこの森に固執するのは間違いなので、マッピングを済ませたら出よう。
控えにすると効果を発揮しない代わりにスキル経験値とか吸わない。多めにスキルを取ってしまった人への救済策なのかもしれない。スキルは何時でも入れ替え可能だが、多少の操作を伴う。森の中は木々が乱立しているので(人の手が入っていない)片手剣を十全に振り回すのは不可能、短剣向きだと判断したのが二回目のスキル入れ替えの理由。調教師は基本的に魔物を連れ歩く、召喚士は必要な時以外は謎空間に。まず連れ歩きの処理が行われ、そこから送還で謎空間に。よって調教獣としては連れ歩き、召喚獣としては謎空間に居る扱いとなっている。結果が調教獣としてそこにいないのに存在する扱いである。黒瀬は親友枠など色々な役割を果たす予定。