このジャンルは実在した!(例のアレはオマケ)
身体が軽いけどだるい…………まだ眠い…………うう…………なんで寝てるんだっけ?
あっ、思い出した!確か球が噴水から飛んできて俺の額に当たったんだった。そしたら眠くなって…………
こりゃ寝てる場合じゃねえ!でも体がだるいんだよなぁ。でも上半身を起こすくらいはしておかないと…………
ん?待て待て待て待て、なんで俺は仰向けになって視界を確保できているんだ?
牛のような草食動物は広い視界を得るために顔の両側に目がついている。それは肉食動物を早く見つけて逃げるためだ。
しかも、牛の体格だと一頭で仰向けになって寝るのはできない。絶対に横になったまま寝返りも打たないからだ。
あとサラッとスルーしかけたけど上半身を起こすって考えはなんで出てきたんだ?
ま、まさか、いや、俺の今想像していることが現実になるのか…………?あの球のせいで…………俺は…………
と、とりあえず上半身を起こすように起きてみよう。話はそれからだ。
ゆっくりと体を起こし…………っっっっっって!?
「なぁにこれえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
古代遺跡の噴水広場に俺の魂のシャウトが響いた。それは人間として生きていた頃のハスキーボイスではない。
何と幼女のようなかわいい声が響いたのだ!
待て待て待て待て!いや、確かに雌牛だし年齢も二歳いくか行かないかだけど幼女はないでしょ!?せめて十代半ば、贅沢言うなら十代後半にしてよ!
マッパになっているという現実は受け止めよう。だって生まれてからずっとマッパだったし。
しかし、これだけは断じて認めない。これから先のことも含めて絶っっ対に認めない。
「俺って巨乳ロリなんてキャラじゃないもん!」
そう、そうなのだ。体は軽いが乳は重い。年齢体格にやや似合わない巨乳を有する体だったのだ!
いや、それなら未来に胸のコンプレックスを持つことはないと希望を持てる。じゃなくて今じゃなくて未来で巨乳にしてよ!
手も小さいし、胸を隠そうとしてもたわわな部分が見えてしまう。
あの球を作った古代人(仮称)は巨乳ロリ好きばっかだったのか?いやいやいや、そんなことはないだろう。
そもそもそんな古代人は存在しない!いいね!
誰に向かって言ってるんだ。しかし、この姿だと蹄もないし、『一蹄必殺』が使えないんじゃないのか?
うーん、どうせなら試してみるか。この壊れかけの噴水に…………
「キェェェェェッ!」
自分でも内心ビビるような奇声をあげて噴水に平手を叩き込む。その時に人差し指と中指、薬指と小指のペアがくっついてV字みたいになっていた事には気づいていない俺。
その時に乳は結構揺れたけど気にしていない。一番気にするとこといえば、まあ、噴水を粉砕したって事かなぁ?
ぶしゃぁぁぁぁぁぁ…………
うわー、シャワーみたいに水浴びできるー
『スキル「牛蹄拳(1)」を取得しました』
『スキル「成長促進(1)」を取得しました』
ぬっ?このタイミングで世界の声(仮称)が聞こえた。新しいスキルで牛蹄拳って何だよ?
んんー、『一蹄必殺』から派生して出来たスキルか?まあ、当面の目標は決まった。
今の目標!それはスキル『一蹄必殺(2)』と『牛蹄拳(1)』のレベルを上げる事!
ふっふっふっ、これは間違いなく最強に近づいてるぞ〜
戦闘狂になりつつあるも生き残るには戦い修行して強くなるしかない。これ自然界の鉄則。
「ふぇっ、ふぇくしょぉいっ!」
…………その前に何か服を探さなきゃ風邪ひいちゃう。この古代遺跡に俺に合う、幼女の一人称が俺っていうのもおかしいよな。せめて僕から始めていつか私に変えよう。
とりあえず、服探しだ。いつまでも鼻たらしてるのもダメだしな!
この後、元民家を漁りに漁って服を見つけるまで3時間かかったっていうね…………
タイトルにもあるメインの牛蹄拳はほぼオマケ扱い()
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