人間ダメなところの一つや二つ
忙しくて投稿が遅れました…………
獣人達と小走りで3日経った。猿共の街からかなり離れる事に成功はした。
離れる事には、ね。僕たち、と言っても僕とミーシャのことなんだけど大きなミスを犯した。
「ねえミーシャ、僕達は今どこにいるの?」
「…………………………………………」
「目をそらさないでこっちを見る!」
そう、僕達は完全に迷子になったのだ。もうここがどこなのか見当すらつかないんだよ!
当然ながらミーシャも一緒に迷子になった。うん、どうしようもないネ!
「い、いや、森のにゃかだからファラリス様の称号の効果でわかるはずにゃ!」
「ここ、フェルト大森林抜けきってるから全くわかんない」
「そんにゃーっ!」
持ってる食料もついさっき完全に尽きてしまった。まあ、全部ミーシャ用のものだけどね。
僕?僕はそこら辺の草を食べて過ごしてるよ。味は店のサラダに比べたら物足りないけど十分美味しい。
あ、ヨモギっぽいの見っけ。これほろ苦くて美味しいんたよね。摘んどこっと。
「にゃー…………草を摘んでる場合じゃにゃいと思うにゃ…………」
「僕はミーシャについて行っただけなんだけどなー。どうして一緒に迷子になっちゃうかなー?」
またそっと目を逸らしちゃうミーシャ。都合が悪くなると目を逸らすよねー?
頼りはミーシャだけなのに、こうなったらもはや旅だよ。
そこでミーシャのお腹からグルルという音が黙が続いていた時に響く。
「…………………………………………」
「…………お腹すいたにゃ」
「ミーシャは朝から何も食べてないもんね」
「草だけで生きていけるファラリス様が羨ましいにゃ…………もう食べていいかにゃ?」
「こっちこないで」
あの目はお肉を欲している肉食獣の目!一分の隙を見せたら一瞬で補食されてしまうケダモノの目だ!
食いしん坊なのは別の人だとは思うけどお腹減ったら荒れるのは誰でも同じだ。
ミーシャがストレスで変なことしなきゃいいけど。なんかこっち見て「牛肉…………」ってヨダレ垂らしてるのは目の錯覚だと思い込む。
と、ミーシャが危ない道へ走ろうとしていた時に何かが近づいてくる音がしてきた。
体長は4メートル程、四足歩行に地につけてる足音が蹄じゃない。だとしたらこれは熊かな?
「にゃっ!?熊の足音がするにゃ!」
飢えた猫が目を光らせて音がした方へ駆ける。もう、どんな熊かもよく分からないのに肉目当てで動くなぁ。
その熊、僕の経験値として屠りたいんだから譲ってよね!
〜●〜●〜●〜●〜
「にゃはーっ!お肉にゃー!」
「思ったより弱かった…………」
がっかりするほど弱かった熊を瞬殺してミーシャが即座に熊の解体を始めた。
お肉はどうしても食べたくないね。僕が草食動物だからかな?
あ、この草美味しそう。むしゃむしゃ、うん美味しい。たまに反芻しよっと。
「にゃーん♪いい肉独り占めにゃー」
「で、その肉は焼くの?」
「生で食べるにゃ」
生ぁ?なんかお腹壊しそうな気がするよ。僕も前に毒草食べて嘔吐下痢が止まらなかったことあるけど、冒険者だしそれくらいの耐性は持ってるか。
さて、僕はミーシャが食べてる間は見張りをしておこっと。別に暇っていうわけじゃなくて必要だからやってるんだからね!
…………うん、暇なのは認めるよ。戦ってなきゃやってられないよー!暇だよー!戦いたいよー!おじ様と会って有意義な時間を過ごしたいよー!
はぁ、なんでこんなことになったんだろう。あの猿どもはちゃんとものを考えてやってるのかと定期的に思う。
あ、ゴブリンの群れが臭いに誘われてやってきた。憂さ晴らしに虐殺しよう、うん、そうしよう!僕の経験値になれこの自然のごみがぁ!
こうしてゴブリンを虐殺した訳なんだけどレベルが上がった気がしない。今の僕にとってゴブリンは弱すぎるからなんだろう。
みんなと合流できるかどうかかなり怪しい迷子の旅はまだまだ続いていく。それまでに何かハプニングが起きて強いのと戦えるといいな。
雌牛の旅はまだまだ続いていくのであった。




