首。
生● から CO●P に変更しました←
※伏字の意味がない
帰宅した相方殿の第一声が。
「怖い話って大丈夫だっけ?」
だった。
大丈夫ではないが、聴くのは好きだ。怖いもの見たさ、である。
現地に出向くのは、断固として拒否させていただくが、話なら喜んで聴こう。
何より、この作品を更新できる。
「大丈夫も何も、”ちょこっと怖いかもしれないお話”とかいう胡散臭い偽ホラー作品を小説家になろうで稀に更新しているよ(’ ’ )」
「そうだった!」
そういうわけで、彼の話が始まった。
「さっき、さ……。
今日は違うルートで帰ってきたんだよ、そこの公園を横切って」
そこの公園を横切る、というのは、私の勤務ルートである。
朝は鳩と鴉の聖域になっている場所だ。
「そうしたらさ、そこの家の塀に生首があってさ。中年女性なんだけど、じっとCO●Pのほうを見てるんだよね。いや、暗かったし、見間違いであって欲しいんだけど」
そこの家の塀とは。
私は必死に上空から見た配置図を脳裏に描きながら、訪ねる。
「え、何処のお家?」
「そこの」
「え、そこ?」
「そこ」
「目の前の家って事!? 入れにくそうな駐車場を所有している、そのお家!?」
「うん」
なんということだろう、道路を挟んだ一軒家の事だったようだ。
思いっきり、私が毎朝通過している通りである。
引っ越ししてきて早一年、そのお隣の家の住人さんは何度か見かけているが、問題の家の方には出会ったことがない。
私だったら遠慮したい、斜めの駐車場に車が停まっているのも、見た記憶が無い。
「く、首!?」
そんな近場の話をされては、私も半狂乱である。
「なんだろうね、ずっと同じ方向を眺めていたんだけど。いや、でも多分、きっと見間違いだよ」
見間違いで済ませたいが、この作品を最初から読んでくださった方なら察するだろう。
相方殿は何度か謎の現象に遭遇している。
それは、私がまだ書いていないものも含んで。
単に見間違い、では済ますことが出来なかった。
普段通過する際、特にこれといって悪寒を感じていなかった為、気にはなる。
しかし、足搔いたところでその首が誰かも解らない。
調べようがないし、調べてはいけないだろう。
そういうわけで、私は聞かなかったことにして、今も、過ごしています。
お読みいただきありがとうございましたー(*´▽`*)