白蛇様
らくがき追加しました。
これに関して何かご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて頂けると大変嬉しいです(^^)
突然思い出したので。
以前の職場は、色々と凄まじい会社だった。
けれど、ブラックというわけでもなく(グレー気味)、税理士も社会保険労務士も揃っていたし、普通の会社だったと思う。
数年前のリーマンショックで、幾多の中小企業が倒産した。
私のその職場も、何処から被害が飛んでくるのか解らないのでそれまで22時まで残業していたが18時までには帰宅、となり。やがては毎週水曜日は半日で帰宅せねばならない、という規則が出来た。
仕事が追いつかない!
しかし、その会社の専務は超やり手だった。
多少強引な手を使い、どうにか会社を存続させようとした。
経理を任されていた私は、そんな対策練らずとも余裕で生き残ることが出来ると知っていたが、黙って指示に従う。
そんな中、近郊の同業者が倒産した。
出社した従業員達は、会社に着くなり蒼褪めたという。
『倒産しました』
という張り紙があったからだ。
何も聞かされていなかった。
社長たち関係者は、随分前から予測していたのだろう。
行方をくらましてしまった。
この業界でも最新の設備を導入していたその会社は、建物も施設も綺麗だ。敷地も工業団地の入口にある一等地。
世間が資金繰りに右往左往する中、専務はその会社を買い取る決断をした。
そして、その会社に勤務していた従業員の数人を迎え入れた。
かくして、リーマンショック中に第二工場が出来てしまった我が社。
会社の勢いは、今も続いている。
辞めた今でも、専務はすごいなぁ、と今もやり取りしている元職場の方から話を聞く度に思う。
さて。
白い蛇に纏わる話をご存知だろうか。
大変縁起が良いもので、神社で祀られていたりする。
弁財天の眷属と言われ、特に財運を高めることで有名だ。
その会社に、白蛇が姿を現したことがあった。
事務所の裏に社長宅があるのだが、20時頃仕事をしていると、社長夫人が悲鳴を上げてやって来た。
「誰か―! 蛇が出たー、蛇が出たー、白い蛇が金庫の上にいるから叩き出してー!」
思わず椅子から立ち上がった私は、社長宅へと向かう。
……白い蛇を追い出すなんてとんでもない! 神様の遣いなのだからそんなことしたら罰があたる!
と思い、止めさせようとした。
社長夫人はそんな事を言っても聞かないだろうから、私がこっそり逃がすつもりだった。
現場にいた方もあまりの騒々しさに手を止めて走ってきた。
さて、白蛇が姿を現したという金庫。
駆け付ければすでにいなかった。
「家の中にいる筈だから、掴まえて追い出してー!」
と金切声を上げる社長夫人の為、家をくまなく捜したが、もう見つからない。
「怖くて眠れないわよっ! 白蛇がとぐろを巻いてこっちを睨んでいたんだものっ。あぁ怖い怖い」
19時過ぎに私が社長宅へ届けた、事務所に置いてあるちび金庫を仕舞おうとしたら蛇に遭遇したらしい。
金庫の上にとぐろを巻いていた、というのは最高の吉兆ではないだろうか。
座敷童のように、富と繁栄を約束された気がしてならない。
今も、あの家の屋根裏に住んでいるのだろう。
そういえば、私の席の頭の上にあった神棚を大掃除の時にだけ綺麗にしていたのだが(それでよかったのか……)、御神体? が謎だった。
初めての年は、見た瞬間に恐れおののいた。
蛇なのだが、とぐろを巻いた二匹が互いの尾を咥えており、繋がっているのである。
二匹の蛇というとケーリュケイオン(ギリシア神話に出て来るヘルメス神が所持している杖の名称)が真っ先に思い浮かぶのだが、形状が全く違う。
先程からググっているのだが、私が見たものは出てこない。
ひょっとすると、あそこの家は代々蛇を祀ってきた家系なのだろうか。
白蛇は、過去からあの地を見守っていたのだろうか。
一度拝みたかったなぁ、と思う。
※※追加※※
ご神体をボールペン一発描きしてみました。
その為尾が咥えきれていません←
・歯(牙)がとんがってて怖い
・顔がとてつもなく怖い ※画力がないので描けませんでした
・象牙みたいな感じ
・高級そう←
この蛇の像について何かご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてくださいませ(*´▽`*)
何か解らないので自創作に出したくても出せないというか、罰当たらないかしら(ノノ)
お読みいただきありがとうございました(^^)
次の投稿をすると、当分更新はない(と思う)です。
次のはこの作品の中で1.2を争う怖いやつです。
※当事者ではないので気楽です←