竹、もしくは笹の花
関ヶ原から戻り、疲れていた私はすぐに立ち寄った実家で眠りに就いた。
翌朝十時頃起きるだろうと思っていたが、意外にも早く目が醒めた。
珍しい。
ふと、Twitterを見ると新しくフォローをしてくれた中に興味深いアカウントが。
どのような呟きをしているのか拝見すると、大変興味深いものが出てきた。
早速、喰いついた。
都市伝説などを扱うアカウントである。
一番上に岐阜県の地名入りツイートがあったので、リンク先を読んでみた。
竹、もしくは笹の花についてだった。
凶兆の象徴らしい、とても興味がある。
ざっと調べてまとめると下記の通り。
・竹や笹は、一度根付くと恐ろしい勢いで繁殖する。
・それを除草するのは困難。
・一定周期(60~120年程度)に花が咲く。
・花が咲くので当然実がなる。
・その実は麦並に栄養価が高い。
・そして枯れる。
毎年花を咲かせるわけではなく、その場で成長することが困難(寿命なのか、天災を察知するのか謎)と感じると花を咲かせ、別の場所で生きようとする種の保存らしい。
昔は、大地震や水害の前にこの花が咲いているところを見たり、大飢饉が到来したそうだ。
飢饉になる理由は、その実を食べたネズミが大繁殖し、米など人間の食物を食い荒らす為、だそうだ。
多々重なり、物珍しいこともあるので、竹・笹の花は凶兆とのこと。
相方殿曰く「毎年何処かで咲いてるけど、気づかなかったり話題にならないだけだよ」と興奮する私を他所に冷めた感じだったが、気にしない。
植物の神秘は、人間より優れていると思う。
今年、至る所で花が目撃されていたという。
何もなければ良いな、と願う。
……という雑学の話を書きたかったわけではなく、本題はここからだ。
その日、実家から家へ戻る途中の事だった。
高速道路が渋滞していたので、途中から下道で戻っていた。
曲がりくねった山奥の暗い道を走る。
短いトンネルを、幾つも抜けていく。
トンネル毎に電気の色やら形やら、配置が違っているのは何故だろう、統一したら良いのにと子供の頃から思っていた。
水が滴るトンネルもあったり、幾つになっても不気味さを感じる場所である。
ふと。
目に留まったトンネル名。
私は、凍り付いた。
口を閉ざす。
すぐに抜けて、二つ目、三つ目のトンネルへ入る。
トンネルには、必ず名前がついているものだと思っていたのだが、二つ目、三つ目には名前がなかった。
その後、トンネルを見つける度に名前を探したが、存在するものとないものがあるのか、ただ単に標識がないだけなのか解らないが、まちまちだ。
目に飛び込んできた、トンネルの名前は。
『竹の花トンネル』。
どうしてそのような名前を付けたのか由来が気になるが、それよりも。
朝、私が気にしていたそれを、偶然目にしたことが。
何よりも、衝撃だ。
世の中の、こういった偶然こそ、神秘。
実に、面白いものである。
……怖いんですけどね。
お読みいただきありがとうございました(*'▽')
竹の花トンネルが気になったので、ぐぐってみましたが、名前の由来は解りませんでした。
トンネルを掘る際に竹があり、それが咲いていたからつけたのでしょうか。
とても気になります(ノノ)
ご存知の方は教えてください←