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ドッペルゲンガー

 忘れていたわけではなく、日中書く時間が激減してしまったという。久しぶりに更新する話は、私の話になる。

 ドッペルゲンガーといえば、自分そっくりな分身・生霊を指し、自分が遭遇すると死んでしまうとか。

 私は過去に三回、友達や家族に目撃されている。私ではなく、ドッペルゲンガーを。

 高校の時、登校して着席すると友達が話しかけてきた。


「昨日なんで無視したのー」

「?」


 なんのことやらさっぱり解らない。彼女はA県Sにて私が一人で歩いている姿を見つけ、手を振ったらしいが、私はそのまま通り過ぎたとか。

 そんなことあるわけがない、私はその日家族でG県のT市に出かけていたからだ。

 まぁ、他人の空似としよう。

 一番怖かったのは中学生の時だろうか、塾に通っており、終わると両親が車で迎えに来てくれた。塾の前は中学生で溢れ返り、迎えに来た親達の車も溢れ返っている。

 私は黒くて大きい一際目立つ父の車を見つけ、後部座席に乗り込んだ。

 と、両親が驚いた顔で私を見ている。


「? どうしたの?」

「あれ、いつ来たの、さっきまであそこに立っていたのに」

「?」


 話はこうだった、入り口で立っている私が居たので車内で母が手を振ってくれていたらしいが、私は見向きもしなかったらしい。

 そうしたらば、私が後部座席に乗り込んできたとのことだ。服も全く同じだったというが、それは私ではない。私は車を探して歩き回っていたからだ。

 両親が間違えるなら、私なのかもしれないが、私ではない。

 ……私がこのドッペルゲンガーに出会うときは、来るのだろうか。

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