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白紙

本日16時ごろ、別作品へ投稿する内容のものをこちらで投稿してしまい、あたかも更新されたように表示されておりましたが、誤爆です。

申し訳ありませんでした……。

目を通してしまった方がいらっしゃいましたら、心より謝罪致します。


 6年間、病院に勤めていた。個人病院だが救急受けつけも可能な、大きな総合病院である。

 看護師ではなく、医療事務員として勤務した。

 病院はやはり”何かが起こる”。友達の看護師達の話を書き込めば、すぐに埋まっていくだろう。

 今日は、私の話。勤務2年目、ひよっこである。


 事務員達は、大きく分けて勤務が3パターンあった。週交替になるのだが、その時の私は通称”午後勤”。12時30分から、21時までの勤務で夕飯が30分というものである。

 朝に弱い私はその勤務が好きだったのだが、他の勤務時間と違い、この午後勤は患者さんが診療を終えるまで待機せねばならない為、21時過ぎることも多々あった。

 朝勤務よりも少ない人数で仕事を回すのだが、大体6人である。

 その日、患者さんが少なく暇だった私は過去のカルテを片付けに、受付の2階にて一人で作業していた。

 2階には、朝ならば入院病棟担当の事務員がいたり、事務長がいたり、薬剤師がいたりと賑わっているのだが、夜は誰もいない。時折薬品庫に誰かが取りに来る程度である。

 少し不気味である、静まり返る2階。だが、階段を下りれば皆がいる。

 カルテを片付けていた私の耳に、機械音が聴こえた。コピー機の音だ。

 何の気なしにカルテを片付けていた私の手が止まる。

 聴き慣れた、音。コピーを取る、音。

 このコピー機は、ファックスと連動していない為、コピーをする機能しかない。音が鳴るということは、誰かがその機械を触って操作しなければならない。

 紙が出てきた。

 真っ白なA4の用紙が出てきた。

 私は、唖然と”コピーされたらしい紙”を見つめた。一気に鳥肌が立つ。

 一目散に一階へ駆け下りると、先輩に掴まり「紙が出てきたんですよ、紙が!」と連呼。

 

 誰かが、コピーのボタンを押したらしい。

 誰が?

 

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