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1.カマ転生

新宿の雑居ビルにある小さな店

「オベリオ」

アタシはそこで店子としてそこそこ人気だったと思う。

いつかは自分でお店を持ってママになると思ってた。

まさか、色恋の客に刺されるだなんて....

まぁ若いまま死ねるならそれはそれでいいわ。

でも欲を言えばもっと、色々したかった....。

もっと飲んで、稼いで、恋愛して、

それで若い男をはべらせたかったのに....。


あ、目の前が真っ暗に....

その瞬間、辺りが光り、アタシはオベリオから消えていなくなった。


遠い意識の中、周囲からのざわめきが聞こえた。

「おぉ、おぉ、これは屈強な若者だ!この方は勇者様に違いない!」

何?

頭が痛いわ…。二日酔いかしら…。

しばらくしてようやく見えるようになったときに目の前にいるのは王様らしい人物だった。

するといきなり憲兵に強引に立たされた。

「ちょっと、痛いわ。自分で立てるから話してくださる?」憲兵は少し違和感をかんじた表情でこちら見てくる。

「何見てんのよ。」

「いや、別に…。」

何よ、不愛想な男ね。ちょっと顔がいいからって。

あら、ほんとに顔がいいわね。


「…っほん。いや〜申し訳ない。私はこのフォルマ国を治めるフラーダ・トーレン12世である。貴殿のお名前は?」

「アタシは、オベリオのナツメよ。」

「おぉ、オベリオ・ナツメ殿。なんと勇者様らしい名だ…」

なんだかわからないけど、歓迎はされているらしい?

「あのさっきから勇者って聞こえるけど、それはアタシのこと…?」

「まさしく、貴殿のその鍛え抜かれた体はまさしく勇者の証。」

これは男にもてるために週4でジムい通い詰めて作り上げた体。これで店の売り上げはよくなったけど、本命の男には好かれないのよね。


すると外の廊下から走る音が聞こえてきた瞬間、

バンッ!「国王!ゴブリンの集団が攻めてきました!」


え?ゴブリン?


「おお…勇者様お助けくださいませ。このフォルマ国と、我々をお助けください。」

そんなこと言われたってどうやって戦えばいいのよ~。


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