24 現在帰還は魔法と死にて
ちょっと頑張りました
ちょっと長めです
『アノイコドモ。ローテから聞いたことがある。対象を一回消して再構築する魔法。なんの意味があるのかは聞いてもよく分からなかったが。確かローテは……』
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あー。それ魔法の呪文だよ〜。どこで聞いたのよ?それ、相当強力で魔力を大量に食うやつだよ〜。アノイコドモは、再構築の魔法。それをする意味としては一回まっさらにして全てをやり直すことが出来るということ。なんて言ったらいいのかな〜。例えば〜、水を貯めたコップにアノイコドモを使うと、コップは元通りになっても中に入ってた水は戻らないって感じかな〜。
外見は必要だけど中身はいらないって思った時に使うものかな〜。
その状況がよく分からないけどね〜。
ただ〜…
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『ローテの言葉をそのまま解釈すると、魔鬼。いや父さんにとってはドラゴンが必要で、中身は必要なかったって訳か』
眩い光が収まる。
バラバラだったパーツが組替えられドラゴンの面影はあるが、少し人間らしくなった姿に変わっていた。
「ここは?」
「おお!起きたか」
「……誰?」
「……そうか覚えていないのか。悲しいが仕方ないな。」
「…え?」
「君の名はグラナージだよ。僕のことを父さんと呼んでくれていいよ〜。」
「やだ。父さんじゃないもん。」
「あらら。」
「名前は?」
「……魔鬼って呼ばれることが多いかな〜」
「じゃあ。魔鬼って呼ぶ。」
「そうか。」
『こっから先は知っているだろう。』
『…え?』
『プロストパロン』
『(………だから、何でもかんでも急なんだよ。)』
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(皇帝編)
『玉座って案外情報量多いんだな。座る人が皇帝だから、当たり前なんだけど。』
『さっきのって魔鬼とあれは確か一緒に皇帝から賞を貰ってた人だよね。』
『……魔力の増幅可能なのか?』
『無理だな。もし、本当にそれが出来るのであればこの世界の理は壊れる。』
『てか、いつになったらこの状態から出られるんだ?』
玉座が置かれた部屋に侍従達が数人入ってくる。
「これですか?」
「それだ。」
「これまだ使えそうですけど?」
「玉座の替え時は皇帝が飽きた時。」
「そういうことだ。」
「もったいない。………失礼しました。」
「ほんとにな。下手なこと言うなよ。」
『あれ?もしかして、捨てられる感じか?これ。』
「でも、このまま持ってくのは運びづらいですよね?」
「ああ。」
『まさか。』
「壊すか。」
『………え、まじ?』
「会場は大騒ぎしてるからな聞こえることは無いだろうし、新しい玉座はもうあるからな。」
「斧持ってきます。」
「握力で何とか。」
「なんで、お前はいっつも突然脳筋に変わるんだ?」
「いや、どうにかなるかなって」
「「ならない」」
「はい」
『え、なに?この茶番??』
数分後ひとりが斧を持って戻ってくる。
『あー。これって痛みとかある感じなのかな。』
「まず弱そうな足の部分から壊しますか。」
「だな。」
玉座がひっくり返される。
『あ、待って。これ。痛み感じる感じかも。』
視界はそのままなのだが、何故か頭に血が上る感覚がする。
ドンッッ!
『……ッッ!!!』
『(痛っっっ!!!腕か?腕がイカれた。ちょっと待て。椅子の足は4本ある。ってことは確実にあと3回この痛みを耐えないといけないのか!?無理だろ)』
「急がないと怒られるぞ。」
「だな。俺は足をやるから、背もたれを頼む」
「了解」
『……待って。まじで待ってっっっっ!』
ドンッ!
「玉座ってさ結構硬いよね。」
「まぁ。壊れたらとんでもないからな。」
「それも、、そうか。」
ドンッッ!
ドコッッッッ!
『…………。』
「よし、これなら2人でも運べるな。」
「焼却場だっけ?」
「そうだったと思う。」
「んじゃ、さっさと終わらせるか。」
『………。』
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(イスキローテ編)
『この皇帝何で死んだんだっけ〜?歴史書で見たと思うんだけどな〜。』
「(ここでやるべき事は終わった。帰るか。)」
『美味しそうなご飯なのにな〜。』
「(夕食は戻ってからの方がいいな。こういう会場は人が入り乱れる。誰が何を仕掛けてきてもおかしくない。)」
『長居はするもんじゃない。ってことか。』
……だから、なぜ会話が成立している風なのだろうか。
皇帝は会場を後にした。
自室へと戻る。
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『ま〜た、場面が飛んだ〜。』
木々、どこかから見られている雰囲気、スノードロップ。
見慣れた景色がそこには広がっていた。
『明らか、魔境だね〜。』
「(報告と違うな。)」
前に歩くのはマクロス、魔鬼だ。
『あ、待って。思い出したかも。』
「どういうことだ?グルバルド辺境伯」
『……あーあ。魔鬼のやつ。趣味悪。ほんとっ、最悪』
「マクロス・グルバルド!!」
「なんのことでしょうか?」
「報告と違うようだが?」
「違う……。その言葉お返ししますよ。あなたは僕に嘘をつきましたね。僕はあの本の通りに行った。なのにっっ!!!息子の死体から蘇ったのは、いや、変異したのは化け物だっ!!こんなのは認めない。………認められない!!」
「……まて、蘇らせることが出来たのか?あれは、お前の魔力量では不可能なはず。」
「はははっ!!やっぱりそうか。最初からお前は…!!」
「待て。話を」
「ドセツァナト」
『………。あーあ。やっぱり、とんでもなく痛いやつじゃんか〜。』
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真っ黒になった視界が明るくなった。
辺りを見回し、ホッと息を着いた瞬間に耳に入ってきた、声。
「おかえり〜どうだった?」
「「…………どうだった?じゃない!!!!!」」
「…………。」
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