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13 魔物との戦闘は辺境伯の領地にて



「あらあら〜。案外弱いんだね〜。永遠に眠り続けな」

「大丈夫だよ〜、僕が君の人生を有効に使ってあげるからね。」


「………。」


*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*


イスキローテが倒れた頃の辺境伯領。


「……急げ!!!」

「逃げろー!!とにかく、魔境から離れろ!!」


「ママー!どこー?」

「どこいったのー??」

「「うわぁーん」」



「どうして!?どうして!?」

「結界があったんじゃないの!?」


「なんで!?最古の魔女様の結界は?」


「守れ!1人でも多く!」

「命をかけて!」

「ここでやらなきゃ、帝国が終わる!!」




悲鳴。怒号。指揮。

あらゆる大声が飛び交う。



「あの御二方はどこへ!?」

「クッソ。」


「どうすれば!?」


「指示をください!!」


「「辺境伯爵様!!」」



「避難を優先させろ。」

「あれは、俺らだけでどうにかできるものでは無い。」


「「承知しました!!」」


「全騎士に告ぐ!!避難誘導を優先しろ。」


「全魔女に告ぐ!!避難誘導が完了するまで魔物をできるだけ足止めしろ。」


「「「「「「オウ!!」」」」」」


「「「「「「「はい!!」」」」」」」



多種多様の魔物が襲ってくる。


魔物血。人の血。


死体。


壊れた家屋。


さっきまでの平穏な日常が一瞬にして崩れた。


その光景を見て誰もが思った。

これは現実なのか。

夢なのでは?

これが現実?

ありえない。

あってはならない。

こんなことが。

起きてはならない。


何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?何故?




辺境伯はあの時にグラナージ様を信じ抜くと言えれば、良かったのだろうか。

対処の糸口が少しは見えたのだろうか。

分からない。

どうにもできない。

どうしようもない。


もう。無理かもしれない。



「クソッタレ。」




「はぁ〜。死ぬかと思った〜。」


「え?」


「遅くなってごめんね。まずは全部、ぶっ倒そうか!!」



「え?」



魔法が発動される。


あんなに苦戦していた魔物が、一気に10体ほど倒れる。


「結界を突破したんだから、どんだけ強いのかと思ったら、魔鬼が無効化しただけか〜。」

「もう少し、頑張った方がいいよ〜?」



「え?」




「辺境伯〜。私、ちょっと時間が無いからさ、一気に殺るね。」



「え?あ、はい。」


「あとこれ。魔女たちに渡しといて。」


「あ、はい。」


「見ればなにか気づくと思うから、説明不要〜。」


「分かりました。」


「なんも説明できずに巻き込んでごめんね。もうすぐ終わる。だから、それまで耐えて欲しい。」



そう言い残すと、浮遊する。



「……嘘だろ。」



頭上に巨大な魔法陣が出現する。

魔女たちは気づく。失われたはずの魔法。

かつてたった1人の魔女のみが使えたとされる伝説の魔法が。

頭上で展開している。


「生きていたんだ。」

「助けに来てくれたんだ。」

「凄い。」

「綺麗。」



声が響く。


「ティモリステ トー カーコ」


次の瞬間。

魔物がその場に倒れていく。



「魔法陣がある間は悪しきものを殺し続ける。変な気は起こすなよ。この陣に敵だとみなされたら終わりだからな。」



「ステイド・ルクロンバ。」

凛とした声が響く。


「はっ!」

その威厳に思わず膝を着く。


「いままでありがとう。お前の一族には世話になった。」



笑みを浮かべる

「あとは頼んだ。お前なら。お前らなら大丈夫だ。」





そう言い残して空から姿を消した。



そして、

彼女が去った場所には色とりどりの釣鐘状の花が咲き誇っていた。



*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*



「クソが!!!!」

(これを俺一人にどうしろっていうんだよ!!!)




読んでくれてありがとうございました!



あと少しで終わるかなって感じです

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