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9 久しぶりの謁見はお城にて

なんか、題名から内容がズレてるかもなと最近思いまして…どうしようかなって考えてます。


さっきの帰り道とは裏腹に魔境を最短コースで駆け抜ける。もちろん、気配消しと認識阻害をかけながら。

魔物がこちらに気づく気配は全くない。

イスキローテもグラナージも自分が持てる精一杯で駆け抜ける。

そして、魔境を出た。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*



やはり、魔境の周りに生き物はいない。

ここはいつも通りだ。大丈夫。問題ない。

今回の行先は辺境伯では無い。

城だ。

皇帝の顔ももうほぼ覚えていない2人であるが、大丈夫だろうか。いささか不安ではあるが、行くしかない。



普通に向かっては時間がかかりすぎる。

こういう時はイスキローテの出番である。



空間移動。

自分と自分が移動させたいと思うものを思い浮かべ転送させる魔法。

まぁ、つまり、どこでも行けるよ〜ってことだ。



「よし。グラ、しっかり掴まっててね〜」

「はぁ。もうちょい違うやり方ないのか?」

「これが一番安定するんだよ〜」

「はぁ…」


なんやかんや条件はあるため、成功させるのが難しいが、動かしたいものと目的地を思い浮かべさえすればいいので、離れている相手でも実行可能な魔法ではある。

しかし、イスキローテは毎回対象物と向かい合い両手を合わせる。そっちの方が安定感がいい!らしい。

つまり、今のこの2人は向かい合って両手を繋ぎあっている。どこのカップルだとツッコミたくなるがしょうがないのである。



「よし、行くよ!」

「さっさとしろ。」



緊張感がなさすぎる会話をしながら、

2人はその場から消えた。


*-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*-*-*-*-*-*-*-*-**-*


城内。

皇帝は昼食を済ませたところであった。


「次の予定はなんだ。」

「承認事案の確認です。明日の会議の重大な議題も含まれておりますので、」

「適当ではダメだということだな。」

「そういうことになりますね。」

「めんどくさいな。」

「…紅茶を入れてまいります。」

「助かる。」


執事と別れてから皇帝は一人書斎へと足を進めた。

皇帝という地位であれば、多くの人間を付き従わせるものなのであろうが、この皇帝は、あまりよく知らない人を近づけたくないため基本は執事と2人で行動している。

そっちの方が気楽に生活出来る、というのが本音であるが、それは内緒である。



書斎の前


ドアを開く。

手入れが行き届いているため、ギィィーみたいな音はならない。



「…………は??」



皇帝が扉を開けて真っ先に目にしたものは、二人の影であった。



「久しぶりだね〜。元気にしてた?」

「勝手に邪魔して悪い。緊急事態だった、許せ。」



37年前の即位の時と全く同じ顔の2人がそこにはいた。

最古の魔女と英雄である。

(え?なぜ!?そもそもどうやってここに。警備はそんなにも脆弱なものだったのか!?)


「あ、警備強化しようとか思わなくていいよ〜。これ空間移動だから。警備云々じゃない。それに私くらいの力がないとできないよ。この魔法〜」

「驚かせて悪いな」


「…どういう要件。ですか?」


皇帝は一番偉いなのにも関わらず何故敬語なのかは、とっても単純な話でこの2人の方が偉いのである。



最古の魔女イスキローテは、権力に一切縛られない存在である。

ここを守る時にそういう約束を父親である当時の皇帝と交わしたからである。

誰も彼女には命令できない。

ずっと鳥籠の中に隠されていた存在は、国を守るということを引き掛けに自由を手に入れたのである。

国を守ろうとしたのではない、自分の自由を獲得するために戦ったのである。


英雄グラナージは、そもそも権力で縛ることが出来ない存在である。

だって彼は、この国の者ではないから。

もっと云えば、人間では無いのだから。

権力を振りかざせるのは、その権力が及ぶ範囲にいるものにだけである。グラナージはその範囲外の存在。

振りかざしても意味をなさない。で?なに?と言われて終わりなのである。


そんな2人だが、何度も言うようにこの帝国の結界を張ったのはイスキローテであり、魔物から守ったのはグラナージである。今もその存在は必要とされている。彼らが居なくなれば、マズイことになるのは帝国の方である。

そのため、皇帝たちには毎回引き継がれているのである。

自分の即位の間に魔物の襲撃や他国の介入で国を滅ぼしたくなければ、最古の魔女と英雄の機嫌を損ねるような真似は絶対にするな。下手に出ろ、と。


そう、この2人は帝国にとって取り扱い注意なのである。

イスキローテはこの帝国の皇女であったために昔は内部に協力者がいた。その協力者からの情報で皇帝に引継がれている言葉も知っているので、(別にそんな心配しなくてもいいのになぁ。)と毎回皇帝に会う度に思っている。


「ん〜。」

イスキローテは防音結界を張る。


「魔鬼が動き出した可能性がある。」

「というか、動き出してるよ〜。絶対。」



(最悪だ…長生きはするもんじゃない。)

御歳72歳、平均寿命が50代くらいなのでそこから比べたらだいぶな長生きであるのだ。


どこかデジャブを感じる言葉である。


読んでくれてありがとうございましたー!


ここら辺から、フラグを回収し始めようかなと、思っております。上手くできるかは分かりませんが


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