あたしの白夜
悲劇、ですかね。
べつにさよならでもいいや
あのお星さまみたいに
あたしの夜空で ずっとまたたいてくれるわけじゃない
べつにさよならでもいいや
あたしの夜空だって
夜明けがくれば白んでしまう
べつにさよならでもいいって
あたしは言ってるじゃないの
だから
そのつめをのばしたゆびを うにゃうにゃしながら
そのてのひらを ぱたぱたふってちょうだい
そしたら
あたしにも ちゃんとわかるから
これが さよならだってわかるから
もういっかい 太陽が沈んだって
もうにどと あたしの夜空には
あのお星さまみたいに
あなたが またたくことはない
ひょっとしたら
あたしの夜空すら ひろがることもないまま
太陽の沈んだ青空は 夕焼けのあとの色を
何色に染めればいいか とほうにくれて
夜明けまえの白んだ あの色に
塗りのこしちゃうかもしれない
あなたがまたたくことがないなら
あたしの夜空だって もういらない
ひと晩じゅう 白んだ空のまま
つぎの朝焼けを待ってればいい
これが あたしにおとずれる白夜
またたかないお星さまと
何色にも染まらない空の色
そして きっとさよならな こんな夜
べつにさよならでもいいって もう言ったよね?
さみしくないって
かなしくないって
もうどうでもいいって
そんな嘘がうまくなりたいわけじゃないけど
べつにさよならでもいいやって
思っちゃう そんな夜もあるんだ
これが あたしにおとずれる白夜
あなたがまたたくことがない
ひと晩じゅう 白んだ空のままの
これが あたしにおとずれる白夜
トラジェディ!