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議論

謝罪

切られた腕の事を書くのを忘れていたので、この話で書いておきました。

すみません。ホントは前の話に書くつもりでした。

別にここで書いて大丈夫だと思い書きました。

「えぇ、今から第一回誰が新大陸に行くのか会議を始める。」


 あれから、食事を終えて、会議室で行なっている。


「まず、ミルはホントに行かないのか?」


「うん……わたしはまだ…無理…だから………」


「そう?私はミルも行けると思うけど?三年間も特訓する時間があるんだし。」


 ミルの意見にヘラ姉さんが答えた。


「まぁ、今回は留学と違って強制でもないし、どうせ一人しかミラード叔母さんにはついていけないんだ。候補者を無理矢理増やす事もないだろう。」


「そうね。」


「それじゃあ、改めて始めようか。わたしと一緒に行く子を。」


「とりあえず、ミラード叔母さんに誰と一緒に行きたいのか?聞くのが一番いいと思うんだ。」


 サラ兄さんがそんな提案してきた。


「うーん、そうね。私としてはまだあったばかりだし、それにサイアンの子達だもの。誰が来ても大丈夫だと思うから。正直、誰でもいいかな。」


「だそうなので、俺達で結局決める事になる。それぞれ、何か行きたい理由を言ってくれ。」


「私は、新大陸にいるって言うUMA達に興味があるんだよね。何でも私とは戦闘技術を持ってるって聞いたのよ。」


 ここでヘラ姉さんが言っているUMAとはエルフなどのことを指す。

 大陸側では奴隷として連れてきているらしいが、この国には、来ていない上にあまり知れていないのでUMA扱いされている。


「あぁ、いるわよ。戦場で何人?か切ったわよ。」


 ミラード叔母さんは戦場で戦闘奴隷としてのUMA達を殺した事があるみたいだ。


「え!そうなんですか!どうでした?!強かったですか?!」


 その事に興味が湧いたのか、興奮しながらミラード叔母さんに聞いている。


「うーーーん、私が会ったのはエルフと獣人だけだったけど、そうね………魔力はエルフの方が多かったし、五感などは獣人の方が人間より上だったりしたけど……奴隷として縛られているせいか、弱かったわ。」


「そう…………………………………」


 ヘラ姉さんが明らかにガッカリしている。まずいな。


「えぇ、私もガッカリしたわ。だから今回の件を受けたのよねー。新大陸だと強い個体がいると思うのよね。」


「…………私、行く!」


 やっぱり、こうなったか?

 目線で俺とサラ兄さんは二人とは違う事でガッカリした。

 俺達はヘラ姉さんが新大陸に行かなくてもUMAと戦えるを理由に脱落させようとしていたのだ。


「ヘラの理由は分かった。ピックは?」


「薬。」


 俺はサラ兄さんに聞かれたので行きたい理由を答えた。


「あぁ、なるほどね。」


「そう言う理由か…」


「いや、私にはさっぱりなんだけど……」


 ミラード叔母さんには俺の簡略言葉は理解が出来なかったらしい。


「ミラード叔母さん、ピックは薬作りに使える新種の薬草などが見つける為に行きたいと言ったんですよ。」


「へぇ、私洞察力は低いから。わからないのよね、そう言う事。」


 ミラード叔母さんは俺やヘラ姉さんとは逆だった。


「ミラード叔母さん。これは慣れなどで洞察力はあまり関係ありませんよ。」


「あら、そうなの?それにしても、ピックはホントに特殊なタイプよね。回復魔術をその歳であれだけ使えるのに。その上薬まで作れるなんてうち(カロリール家)では珍しいわよね。」


 ミラード叔母さんには、戦闘後に一瞬で自分とヘラ姉さんの腕を治したのを見せたので、ピックの魔術の才能が回復魔術だと知っている。


「後は俺だけだな。俺は次期当主としてより見聞を広め、より強くなる義務がある。それが留学より開拓の方が良いと思ったからだ。」


「なるほど、三人の理由は分かったわ。そうね……あっ!じゃあ……こうしない?私このまま実家に居るから。一年後私に本気を出させたら、連れていってあげる。」


「三人全員出来た場合はどうするんですか?」


「その場合は私が責任を持ってサイアンを説得するわ。どうする?もしも、誰もクリア出来なかった場合は一人も連れて行かないけど。」


 俺の答えは決まっていた。


「「「やる!」」」


「オッケー、サイアンには私から言っておくわ。」


 それを言い終わると、ミラード叔母さんは会議室から退出した


「ピックは良いのか?あのまま話し合ってたら、お前が行く事になっていたんだぞ?」


 サラ兄さんがそんな事を聞いてきた。


「別に良い。」


 会議が続いていた場合、二人と違って大陸では変えがきかない俺が勝っていたのだが、まぁ別に良い。


「一番は一緒。」


「ピック……ホントに私は良い弟を持ったよ!!」


 ヘラ姉さんがそれを聞いて抱きついてきた。



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