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銀白色の涙  作者: どらえもん
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3号機燃料プール核(?)爆発

 3号機燃料プール核(?)爆発


 14日午前11時1分、福島第一原発3号機の燃料プールの上の天井が吹き飛び、赤い閃光が横に広がり、大量の煙を吹き出す物質とともに、黒いキノコ雲が100メートル近く立ち上がった。同時に、モニタリングポストの放射能値が、この事故を通じて最大の数値を示した。

 それは、燃料プール内の核燃料が露出し、ベントで放出された水素の爆発による誘爆で小規模の核爆発が起きた可能性が高いことを示していた。政府見解は、今に至るも「水素爆発」だが、水素爆発で放射能値がこれほど急上昇することなどありえない。

 この放射能値の急上昇は、数日の間に世界中で観測された。それにより、世界は、福島でチェルノブイリ級の事故が起きたことを認識した。にもかかわらず、原発官僚たちは、事実とは異なる説明をし続けた。

 この謎の大爆発の映像は、午前11時半から大日本テレビの昼ニュースで流された。しかし、それも一度だけだった。

 町田は、議員会館のテレビでNNNの昼ニュースで、3号機の爆発の映像を見て、衝撃を受けていた。その映像は、11日の地震発生時に山王タワービルの壁面に見えた映像と全く同じだった。

 「これは、何か動かないといけない事態が起きるのかも・・・」

 町田の不安が深まるのと同期するように、福島第一原発事故は、1-3号機の原子炉のコントロールから燃料プール内の膨大な核燃料のコントロールに焦点が移り、事態が複雑に絡み合って拡大していっていた。

 そのころ首相官邸では、避難区域を半径30キロに拡大しようとする菅原首相と半径20キロにとどめようとする原発官僚の論争が起きていた。

 「俺の計算だと半径30キロは危ないんだ。」

 「避難区域の半径を1.5倍にしたら、避難区域の面積はその3.14倍増えるんですよ。現実的に一度避難した人をまたすぐ動かすのは困難です」


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