表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀白色の涙  作者: どらえもん
17/51

経産相のベント実施命令

 経産相のベント実施命令


 陸自ヘリの機内で、菅原は空江田経産相に携帯で電話していた。

 「ベントはまだか?」

 「まだです。ついさっきも答えたよね」

 「何やってるんだ。爆発するぞ」

 そこに、後部座席の斑野が声をかけた。

 「原子炉は構造上、爆発はしませんよ」

 菅原は、携帯を耳から離し、通話口を手で押さえながら、キッと振り返る。

「五月蠅いな。あんたは、俺が聞いたことに答えてればいいんだよ」

 菅原は、大声で叫んでいた。完全に激オコ状態だ。一瞬の間の後、菅原は前に向き直って大声で電話を続けた。

 「ベントの指示は、口頭ではだめだ。文書で大臣命令を出してくれ。文書の大臣命令をきかなければ、社長だってクビにできる」

 「本部長がそこまで言うなら、ベント実施の命令を出しましょう」

 午前6時50分、空江田経産相がベント実施命令を発出した。法的に完全に有効な主務大臣の文書による命令である。しかし、それでも東電本社が、1号機のベントを指示することは最後までなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ