表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

信じる者は誰か?

「そこのあなた、どのリンゴ食べる?」

入学式が行われ、校長先生が放った第一声はそれだった…

「え、えーっと。じゃあこれで」

断れないと思い、その男子はカゴに入ったリンゴを一口…囓った、いや、‘囓ってしまった’

「うっ…」

その男子は食べた直後その場に倒れた…何が起きたのか分からず、すぐに悲鳴は上がらなかった…しかし、誰かが声を発した瞬間、体育館はパニック状態になった…

「おい、お前らうるせえ」

近くにいた、教師が生徒を撃った…

何なんだ…この学校は、私は逃げ出したい気持を必死に抑えた。

「はあ…毎年こうなるんだよなあ」

毎年?毎年こうなのか?なら、なんで、ニュースとかそういう噂はないんだ?

「1年100人、いや98人かお前らは3年の卒業時には5人だけになってる。生き残るのは5人だ」

訳が分からない…どういうことだ?

「ねえ、ちょっと来て」

校長先生が話してる途中、誰かに裾を掴まれた。そして、体育館のトイレに逃げるように来た。

「あなたは、何をしたの?」

「何って、私は…親にここに入れられただけで…」

そうだ、思えば変だった。受験をしてないのに高校が決まったと言われ、私は疑わしいより、嬉しい気持ちが勝ってしまった…

「人を殺したり、物を盗んだりしてないの?」

「そんなことしないよ」

いきなりこの子は何を言いだすんだ。

「そっかー、まあでも後々分かるさ」

「後々か…ねえ。白井さんだよね、少しこの学校について教えてくれない?」

「うーん…私も少ししか知らないけど、教えられることは教えるね」

『この学校は、親が社長や市長や国会の子供達が集まってて、中学時代に悪さをして、手を焼いた親が子供をこの学校に入れる…

いや、‘ぶち込む’の方がいいかしら?まあ、‘存在を消してほしい’からこの学校に入れるんだけどね…会社とかの面子にかかるから』

「それで、この学校があるわけか…」

「ただ、全員殺す訳ではないの‘5人’だけ生き残れる」

「警察は…って、警察とも繋がってるのか」

「そう。その通り。この学校に法律なんて一切ない。でも、生徒が先生を殺す可能性もある。だけど、先生は…」

「相当な手練の集まりってわけ…」

「雪美さんの言うとおり…下手に手を出すわけにいかない」

だいたい、理解できたがそれだと生徒同士で殺し合いが起きる可能性がある…

「あ、そうそう。体内に私たち爆弾あるから。だから、殺し合いとかもできないの」

「爆弾!って、いつの間に?」

「ホームルームの時に飲まされたジュースの中に入ってた。飲み込むと体内に張り付くから取り出すのは不可能」

この学校は国が世界が絡んでる…そのような爆弾があったとしても不思議ではないか…いや、そう思わないとやっていけない。

「とにかく、いつ死ぬかわからないし。やりたいことをやろうよ雪美さん」







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ