エドワード総指令
機械の先にある道をまっすぐ進むと、そこには学校の体育館のような建物があった。そして
そのそばには、身体検査で合格した者、または訓練を受けたものはここに入るようにと書いた看板があった。俺はその看板通りに建物に入った。
建物に入り、中を見ると、かなりの数の人がいた。俺は後ろ側に空いているスペースを見つけ、そこに並んだ。そして、周りにいる兵士にどうすればいいのかと聞いたが、いずれも「わからない」とか「待っておけば良いんじゃない?」などの素っ気ない返事ばかりだった。そんな中なので、俺は素直に待つことにした。いや、正しくは待つことしか出来なかったのだ。そうしてたくさんの人達の中でひたすら待っていると、建物の前の方にあるステージに、立派な髭を蓄えた兵士が現れた。兵士は簡単な挨拶をしたあと大声でこう言った。
「皆よく集まってくれた!ワシはここに集まっている者達の総指令のエドワードだ!エドワード総指令と呼んでくれ。これからこの世界のルールや歴史を解説するので心して聞くように!」
そう言うと、エドワード総指令は、そばにあるホワイトボードのような物に様々な資料を貼り付けた。