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スキルコレクターの俺が異世界ハーレム道場を  作者: おーちゃん


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 冷が悩んでいるのが伝わったのか、ミーコが声をかけた。


「あの冷氏、気持ちはわかるけど最悪の場合のことを考えたら。サイクロプスの件もあるから。ほら冷氏は思いつくと行動にしちゃうところがある。サイクロプスの件は結果は良かった。今回はどうかな。同じ様に良い結果が出るとは限らない」


「それは言えてるぞ。お前は後先考えてないからな」


 リリスも続いて反対した。


「考えてるぜ。俺だって何も考えてないわけじゃないぜ。それに行ってみないとわからない。長いこと入ってないのだろ。子供たちのことを考えてみろよ」


「子供たちはお前が悪いわけじゃないどうしても行きたいというのかお前は?」


「ああ、俺は行きたいウル森に。わかってくれるか君たち」


(このまま帰れとは言いにくいしな)


「そう言うだろうとは思ってました。冷は期待に応えたいのでしょう。コットルの町の期待に。そういうところが私は好きですよ。この世界に連れてきたのはあなたで良かったと思ってますし」


 アリエルは冷の勇気に動かされた。

 色々と問題はあっても、なぜか冷なら解決出来る気がしたのだった。

 根拠はないが、冷は不思議な能力を持っていると感じた。


「アリエル……。俺は行くぜ。なぁユズハさん良いだろ?」


「ダメで〜〜〜す!」


 あくまでも反対の姿勢は崩さない。


「このリリス様も行くぜ」


「リリスが行くなら私も。冷氏だけだと心配だし」


 リリスとミーコも賛同する。


「ありがとうキミたち」


 冷はこの時に仲間で良かったと思う。


(俺の気持ちを察してくれたんだな)


「ダメ、ダメ、ダメ、ダメで〜〜〜す」


 首を左右に振って反対したユズハ店員。

 絶対にダメですといった感じに。

 ギルド職員ならばこの対応は当然である。

 別にユズハが嫌な対応をしているわけではなく、冷のことを案じて言った。

 すると話を持ちかけてきた男が、


「冷さんの話はコットルの町でも有名です。あのオーク、サイクロプスを倒したと。奇跡を起こせる人だと。噂を聞きピルトの町に居るとわかり、こうして来たのです。確かに立ち入り禁止区域です。しかし王都は何もしてくれません。治療薬をくれることもありません。つまり頼りにならないのですよ。王都をあてには出来ない。そうなるともはや冷さんしかいない。冷さんなら、何とかしてくれるだろうと町の人の意見は一致したのだ。他に助けてくれる者はいないのです。王都の指令を無視することは誰もしたがらない。冒険者に頼んでも無視。やはり王都を敵に回したくないと。お願いします冷さん。力を貸してください」


 男性は冷の手を握り懇願した。

 その手からは熱い情熱が冷の手に伝わってきた。

 

「わかりました。直ぐにでもコットルの町に行きましょう。そして俺が力になりますから」


(こんなにも頼られる時代がくるとはな。俺も進化したものだ)


 これだけの期待は生まれて初めての経験。

 王からは嫌われるかもしれないが、そこは無視して思った通りに行動するのが冷の考えである。

 

「……う〜ん、どうしても行くと。コットルの町に行くなら私も応援します。もちろん内緒の話ですよ。王都には内密にしておきます。だけど冷さんの情報は恐らくは伝わるはずです。それは覚悟してください」


「わかりました。ユズハさんには迷惑かかるかもしれません。申し訳ない」


 冷はユズハ店員の立場を理解した。

 当然のように、冷がウル森に行くのを知ってて止めなかったとわかれば、罰っせられるのは否めない。

 迷惑はかけるのは避けられない。

 苦渋の選択となったが、それでもコットルの町に行くのを選択する。

 

(俺の選択しだいでは、ユズハさんを大変な目にあわせてしまう)


 その時に冒険者ギルド店内にいた他の冒険者が声をかけた。


「頑張ってくれ冷、君なら成功するさ!」


「伝染病をなんとかしてあげてくれ!」


「王都になんか負けるな!」


 冷を応援する声が次々とあがった。

 話が聞こえていたのである。

 これだけの声援を受けて冷は感銘した。


「皆さん、声援ありがとう。俺は伝染病を治してみせます」


「おお〜〜〜〜!!」


 多くの冒険者が冷に声援を送った。

 

(皆さんの声援。嬉しいぜ。なぜか鳥肌がたってしまう。もうやるしかないぜ)


 声援を受けながら冒険者ギルドを後にして、冷達はコットルの町に向かうことに。


「女神としては子供たちを病死させるのを見ているのは出来ません。冷について行きます」


 アリエルは不満はなかった。

 行かなければ女神失格となり得るからだ。


「なんかいつもの女神とは違います」


「同じよ」


「いつもより輝いてみえる」


「それって、いつもはどうなのって感じですがミーコ?」


「すみません。気になさらずに」


 アリエルに続きリリスが、


「淫魔が、そんな伝染病を滅ぼしてやろう」


 リリスも参加の意思を表した。

 

「伝染病を治したことあるの?」


「……ない」


「ないのに、言ったのですか?」


「すまん、淫魔だが治したことはない。だが力にはなれるだろう」


「あまり説得力はありませんね」


「ひとりでも、多い方が良かろう」


「ああ、俺は嬉しい」


「病気を治せばきっとまた冷氏の評価が高まること間違いなし」


 ミーコも同じく冷を見て笑う。


「そうかキミ達も協力してくれるか。よしこれで決まり。ユズハさん、そう言うことでコットルの町にみんなで行ってきます」


「行ってきますって、気軽に言わないで!」


「行ってきます!!!!!」


「アリエルさん、リリスさん、ミーコさんも、そこは乗るな!」


 冒険者ギルドに寄り思わぬ話が舞い込んだ。

 内容はウル森には伝染病を治せる草がある。

 しかしウル森は国から禁止されていて入れない。

 けど冷なら叶えてくれるのではというもの。

 冷はその場で男性の力になると決めた。

 男性は感謝して礼を言う。


「ありがとう冷さん。コットルの町はみんなあなたが来るのを待ってます」


「今すぐに向かいましょう」


「周辺の町にまでお前の名前が届いてるとはな」  


「有名人ですね」


「俺の活躍だろうよ」


「また有名になりますか」


「もっともっと有名に成りたいんだ」


(有名になるのは気持ちはいいしな)


「調子に乗ってくるから、それ以上は言わない方がいい」


「そうですね、もう止めましょう」


「それよりもコットルの町はどの辺でしょう。私は聞いたこと無いです」


 ミーコは知らないと。


「ミーコが知らないなら困ったな」


「ここからは数日馬車で到着します距離ですが」


「数日ですか、問題はないですよ。俺達も馬車で向かいます」


「助かります」


 冷達はコットルの町に出発する。

 冷の拠点としているピルトからはだいぶ距離はあったので馬車を利用した。


 それから馬車で数日を過ごした。

 コットルの町に到着。

 町の雰囲気は特に変わっていなかった。

 伝染病さえ流行っていなければ。


「冷さん到着しました。ここがコットルの町です」


「町はピルトと同じくらいの大きさってとこだな。宿屋はあります?」


(たぶん何日かは滞在するだろうから、宿屋は確保しておきたい)


「宿屋はあちらです。冒険者ギルドもありますし、たいていは揃っているはず」

 

 町並みにはピルトのように、宿屋から武器屋まで軒並み揃っていた。


「冷、とりあえず宿屋に行きたいなぁ。なにせ旅の疲れもあるし」


 アリエルは先に宿屋に行くよう急かす。


「わかったよ、宿屋を先にしようか」


(少し休むのも必要だしな)


「見た感じはなにもない平和な町です」


「うん、俺にも平和な町にみえる」


「本当に伝染病などあるのでしょうか不思議」


「みんな隠しているのかもしれません」


「早く休ませろ」


「わかったよリリス」


 宿屋に行こうとした時だった。

 町の人々が冷の方に近寄ってくる。


「あなたがあの冷さん?」


 いきなり言ってきた。


「あの…………冷だと思います」


(たぶん、合ってるよな)


「お〜い、冷さんが来たぞ!!」


 ひとりが叫ぶと大勢の人々が集まってくるではないか。

 それもそのはずで、冷が来るのを待ちわびていたからである。

 

「凄いです。冷を待ちわびていたようですわ」


「その様だな。俺も困るけど」


「凄いことになりそう」


「冷さん、お願いします、ウチの子を助けて!」


「ウチの娘も!」


「話は聞いてます。俺は明日にもウル森に行ってきます。そしたら皆さんの欲しい草を持ち帰れると思ってる」


「ウル森に行ってくれるのですね。良かったわ」


 とにかく冷は囲まれてしまい、宿屋にも行けない状態。

 

(宿屋に逃げないと大変なことになってる)


「早く宿屋に避難しましょうよ」


「急げ!」


「なぜお前はこうなる!」


「いいから、急げリリス!」


 町の人々から逃げるようにして宿屋に。


「今日はもう遅いけど」


「ウル森に行くと言っても時間的に遅いわね」


「そうだな。出発はまた明日にしよう」


(長旅の疲れもあるし)


 到着したのが遅く、ウル森に行くのは翌日とした。

 到着して直ぐにこの扱い。

 嫌が上にも期待感がハンパない。

 冷は期待感に答えられるかと思う。


(大丈夫かな俺)

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