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スキルコレクターの俺が異世界ハーレム道場を  作者: おーちゃん


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ダークタイガー

 [猛獣の牙]


 ダークタイガーが口を開けて鋭利な牙を向けた。

 冷は遭遇したことのある虎を思い出したが、その虎もよりも遥かに大きな巨体をした魔物にナギナタを用意する。

 ナギナタから声が聞こえる。


((ハルトよ、普通の虎じゃないぞこいつらは。気を抜くでない))


(わかってら。バアちゃんにも後で風呂に入れてやるから楽しみにしてな)


((風呂か。懐かしいな))


 バアちゃんとの会話をしてる間にダークタイガーはまず5匹が冷の周りを囲んだ。

 周囲を囲んでどこから敵が襲ってくるかわからなくなる作戦だ。


「ふふふ、驚いたか。これだけではないぞ。あそこにいる女はお前の仲間だな。生かしてはおけぬ。出てこい!」


「何を考えてやがる。お前の相手は俺だろ」


「甘いな、これだから人族はいつまでも弱いんだ!」


「……甘いなだと」


 ヘスティが呼ぶとダークタイガー以外にも、ずらりと魔族が現れた。

 魔族は鎧に包まれていて、手には槍や剣を持つ。

 アリエル達の方に向かっていった。


「し、し、しまった! アリエル、リリス、ミーコ! 魔族が行ったぞ!!逃げろ!!」


(ちくしょう。あれだけの数が隠れていたか。大丈夫かなあの子達は。心配だが俺はこいつを倒すのに集中だ)


「わかってる冷!」


「私達も戦うわ!」


「お前はそいつを倒せ!」


 3人とも冷の指示には従わない。

 始めからそのつもりであったから。

 武器を構えて魔族に対抗する。


「……無理しやがって。絶対に死ぬなよな」


「死にません!」


「俺はコイツに集中するからよ!」


 通常の精神の冒険者ならここでパニックに陥るのだが冷は違った。

 けっして動揺することなく対応する。

 ダークタイガーは冷の背後から襲いかかる。


(後ろから来るか)


 巨体の爪と牙が冷の皮膚を引き裂きに向かうとナギナタで相手の顔面を叩いてしのいだ。

 叩かれたダークタイガーは森の遠くにまで吹っ飛んだのをへスティは衝撃を受けた。


(甘いのは俺じゃない、お前らの方だぜ!)


「な、な、な、な、なに〜〜〜!!! キサマ、大事なダークタイガーをよくも!」


「悪い、悪い、手加減したのだけど弱すぎて飛んでしまった」


「うつ〜〜わわわわ! ちくしょーーーー。まだまだだ!!!」


 あれだけの巨体のダークタイガーを軽く吹き飛ばしたのは、マグレではなく実力のなせる技であった。

 ごく普通の馬鹿な冒険者だと勘ぐっていたのだが、今の一撃で普通の冒険者ではないと正体が判明した。

 続けてダークタイガーは攻撃を仕掛ける。

 1匹だけの攻撃から数の多さで一気に勝負をつけにいった。


「これならどうかな。さすがのキサマも手も足も出ないだろ〜!」


 今度はへスティも冷が確実に死に追いやれると確信した。

 

((冷、敵は巨体だが早いぞ!))


(早いけど俺の方が早いだろ)


((甘く見るな))


(わかってるよ)


 冷は注意をされて感謝するが、こんな相手に負けるわけにはいかなかった。

 周りを何匹魔物が囲ったとしても冷には止まってみえた。

 この時を待っていたといっていいだろう。

 冷は習得したがスキル想像によって出来た新たなスキルを試すチャンスと捉えた。


(よし、ここで試してやろう)

 

[オメガラウンド]

オメガランサーのダメージ力のアップ。

ランドショット+オメガランサー


 オメガラウンドを放ってみる。


(よし、放ってみるか)


「オメガラウンド!」


 冷の手からは魔力が込められた隕石が大量に作られた。

 そのままダークタイガー目がけて隕石を放出。

 隕石は猛烈な熱と速さでダークタイガーに衝撃し、20匹いたダークタイガーは全部爆発し消滅した。


(これは破壊力あるな!)


 冷も新しいスキルには満足していた。

 合成前は1つの巨大な隕石であったが、合成後は小さな隕石が数多く作られて一度に大量の魔物を倒すのに適した進化を遂げていた。

 辺りは消炎が舞い、ダークタイガーが消滅した匂いが立ち込める。

 20匹の魔物は一瞬で滅んでしまった状態にへスティはがく然となった。


[猛獣の牙]を覚えました。


[猛獣の牙]

鋭い攻撃で相手の皮膚を引き裂く。



柳生 冷


性別 男

種族 人族

 

ユニークスキル スキルストレージ 

職業 無職狂戦士バーサーカー

レベル4101←300アップ


体力  16309←800アップ

攻撃力 16309←800アップ

防御力 16309←800アップ

魔力  16309←800アップ

精神力 16309←800アップ

素早さ 16309←800アップ


剣術レベル1839←170アップ

柔術レベル1839←170アップ

槍術レベル1839←170アップ

弓術レベル1839←170アップ

斧術レベル1839←170アップ


 

「な、な、な、な、な、なんだこれは〜〜!!!!! ダークタイガーは俺様の直属の精鋭部隊。それをこうも簡単に俺様の魔物をよくも殺してくれたな〜〜〜。このまま生きて帰れると思うな……」


 魔力を全開な状態にし怒りを爆発させるへスティ。

 周辺の落ち葉が魔力が増えると吹き飛んでいき、枝は震えて折れる枝もでた。

 冷は配下を潰したことに悪気はなかった。


「やっとボスのお出ましか。仲間を殺したのはあんたが俺に殺させたんだ、あんたが殺したんだよ、自分の可愛い虎をな。俺と戦えば、あんたも死ぬぜ」


(これは忠告だよ)


「ほ、ほ、ほ、ほざけ!!!! やくも馬鹿にしてくれた。生まれて初めて人族に馬鹿にされた!!! ちくしょーちくしょーちくしょー! 下級魔人のひとりへスティ様の力を見せてやろう! ブレードソウル!!!!!」


「剣を使うか。面白い、俺のナギナタと勝負しよう!」


[ブレードソウル]

剣に魔力を込めて切れ味を倍増させる。


 へスティは剣を取り出すと剣は異様に黒光りしだして、冷に切っ先を向けた。

 冷は対してナギナタを構える。


(剣を使うなら、やりやすい)


 両者はほぼ同時に足を前に出してぶつかり合った。

 へスティの剣とナギナタが激しくぶつかり合い、轟音を発した。


「剣と互角だと! なんだその武器は。弱そうな武器なのに!!!」


「弱そうに見えても強いぜ」


 へスティが持つ剣は、今までに逆らった者を全て切り落としてきた剣である。

 その剣に更にブレードソウルというスキルを与えたので、斬り合いで打ち負けることは考えられない。

 それも相手は魔人でもない冒険者である。

 斬り合いで負ける可能性はゼロ。

 そう確信した。


「またも!!! 受け止めたか俺様の剣を。キサマの剣術はたいしたものだ。それは褒めてやる!」


「これくらいで俺を斬れると思うな。俺は剣術なら負けないぜ」


(そうは言ったが、こいつやるな。さすがは魔人てとこか)


「お、お、おしゃべりな野朗だ〜〜〜。剣で黙らせてやる〜わ〜〜わわ〜〜〜〜」


 剣とナギナタが重なり互角の勝負となった。

 しかし互角に見えた戦い。

 へスティは薄笑いを作った。

 なぜならへスティはまだ魔力に余力を残していたからで、様子を見たに過ぎなかった。

 次の瞬間に残りの魔力を全て剣に注いだ。

 すると剣は更なる黒光りを発した。


「ふふふふふふふ、かかったなザコが!」


「何?」


 冷は、魔力で圧倒されてナギナタが吹き飛ばされ、冷ごと森の大木にぶち当たる結果となった。


(うう、これが魔人の魔力か。桁違いに凄えな)


 冷は背中を大木にぶつけダメージを負った。

 その痛みからへスティの言ったことが嘘ではないと知る。

 魔人と名のるだけの実力はある。

 間違いなく本物の実力者だと冷も認めた。

 これは幼い頃から強者は強者として認めた上で戦いをしてきた冷の戦いのルールであった。

 強い者は強いと知ったらどうなるか。

 冷は武術マスターとして、がぜんヤル気が出て来るのである。


(面白いじゃんかよ)


 この世で俺を超える者は存在しない。

 俺が世界最強の武術マスターであると豪語する。

 それを否定した者は未だいない。


(戦いはこれからだぜ)


 起き上がると再びナギナタを構えた。


((あやつの剣は並の剣ではない。だがお前の剣術、槍術は負けてない))


(当たり前よ。次こそ負けないぜ)


 へスティは起き上がる冷に目を見張る。

 あれだけのダメージを負い起き上がると予想もしなかったからだ。


「立ち上がるかよ〜〜〜。普通はだぞ、立ち上がるのは無理だろ!!!」


「驚いた?」


 背骨が折れていてもおかしくないのに、平然と立ち上がった。

 冷がただの冒険者ではない、相当な強者、それも上級クラスの冒険者の可能性があると感じとった。

 それだけに次も同じく全魔力のブレードソウルをおみまいすると決めた。


「起き上がるとはやるな、人族のくせに。それもここまでだ」


「果たしてどうかな」


(お前の剣は二度は通じねえよ)


 へスティがブレードソウルを加えた剣で冷に斬りかかった。

 対して冷はナギナタで受け止める。

 猛烈な光の爆裂が閃光した。

 へスティは閃光が消えた後に衝撃を受けた。


「えっ……!! どうしてよ!」


「やっとわかったか俺の凄さが!」


 このターンで殺す予定だったからで、血まみれになり仲間のダークタイガーの仇討ちとするはずだった。

 しかし視界に入ってきた映像は信じがたいもので、あり得ないと感じた。


「さかさかさかさか、まさか……俺様の剣が折れた……」


「悪いな折ってしまって。悪いが弁償はしないぜ。俺のナギナタの方が上だったようだ。これであんたは終わりだ。観念しろ」


「嘘だよね、嘘だよね、嘘はだろ〜〜〜〜。ありえないから!」


「ありえないってのは怖いからだよ、俺が怖いのだろう」


「怖くなんかない〜〜わわ〜!」


 絶対の自信を持って斬りかかったところで、衝撃でへスティの剣が負けて折れたのだった。


(相当なショックを受けたとみたぜ)


 初めての経験であった。

 ブレードソウルを加えた剣は完全無敵で、どんな敵も切り裂いた。

 切り裂けない物はなかった。

 それが完全に、真っ二つに折れたことのショックは計り知れない。

 冷の持つ武器は普通のナギナタにしか見えない。

 何かカラクリがあるのか。

 原因がわからなく頭が混乱し思考は停止した。


(それにしてもこのナギナタはハンパねえ)


「キサマの武器。何か仕掛けがあるな。でなければ折れるはずない。あり得ないんだ!」


「俺もよく知らねえんだカラクリは。ただ折れないとは聞いてる。本当に折れないかは俺もわからないけどな。まぁあんたの剣よりは上だったわけだ。それに剣術も甘いな。俺の体を斬れる程の技じゃない。あまりにもスキルに頼り過ぎて剣術がおろそかだ。それがあんたの敗因だぜ魔人さん。俺は世界最強の武術家冷だ。俺と戦ったのが敗因だとわかれ」


(もう終わりだヘスティさん)


「うわぁ〜〜〜。何が世界最強だ、武術家だ、ここまで馬鹿にされて黙っていればられるか。まさかこの俺様を最終形態にする奴がいるとは。覚悟するがいい。もうキサマは減らず口は言えなくなる!」


 へスティは折れた剣を投げ捨てて言った。


「あの、あの、今何て言いました?」


(何……最終形態?)

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