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 住民が大変に感謝してるのを知らずに、ゴーレム達は継続して作るのに集中していた。

 そんな時に冷は宿屋の部屋で、大事な用事、王都に招かれ、国の将来をも左右する友好食事会に参加する準備をしていた。

 準備といってもアリエルとリリスとミーコを連れて行くのだが、そこで問題が起こって、冷にはわからない問題であった。

 アリエルがワガママを言い出したのであった。


「ねぇ、国を代表して食事会に参加するのだから、それそうおうの服装がいるわよね、まして女神なのだから」


「いいだろ女神だからって服装までこだわる必要はないよ」


(服装など俺は気にしないけどな)


「冷はわかってない! 女の子の気持ちが、わかってない」


「アリエルの言う通りです冷氏。とても格式の高い食事会です。それなりに服装は着てくるのが常識ですし、マナーです」


「俺は汚くなければ良いと思うけど……」


「ダメよダメよ、王都についたら服を購入したい!」


「ええええ!! 王都についてからかよ。まぁ購入するのは構わないけどさ」


(女の子の気持ちは、わかりません)


「よし、購入してくれると言ったなお前、王都の1番価格の高い店に行こうぜ!」


 リリスが便乗して高そうな服を購入を誘う。


「そうしましょう!」


「おいリリス、調子に乗りやがって!」


「ケチくさいこと言うなよ。お前は金持ちなんだからよ」


「それじゃ王都で買い物で決まりですね、出発しましょう!!!」


「やれやれ……」


 彼女達は買い物と決まると嬉しそうにしていたが、冷は困ったなと苦笑いするしかなかった。


(全く何しに行くのだか……)


「ご主人様……ネイルも欲しいです〜〜〜」


 そこへ部屋にいたネイルも欲しがる。


「ネイルも欲しいのかよ?」


「欲しい!!!!」


「わかったよ、今度ネイルの服も一緒に買い物に行こう、約束するよ」


「嬉しいです〜〜〜」


「うわぁ〜わわ」


 ネイルは買い物の約束をすると喜んで冷に抱きついて、胸を押しつけて感情表現した。


(苦しいです〜〜)


 ネイルはいつものように抱きついて冷を喜ばせると、アリエルはいつものことがだまたかと苦笑いした。

 そうして宿屋を出発することにし、他のメンバーにも伝えてはいるので、直接ガーゴイルの翼を使い王都を目指す。


「ゴーレムやガーゴイル、ルテリ、ヤリッチなどには出発すると伝えてはいるが、飛行しながら挨拶をしようと思う」


(出発するとね)


「そうね、いちおう出発の挨拶していきましょう」


 アリエルが賛成すると冷は飛行するため変形して翼の腕にアリエル、ミーコ、リリスの3人を掴まえて、上空に。

 いつものことだが冷はアリエルらを両手で掴んでいるが、その手はお尻や胸に伸びて、彼女達は非常識だと感じる。


「ちょっと冷……」


「なんだい?」


「触ってるでしょ」


「落ちないように持ってるだけだよ」


「嘘つけお前の言い訳は聞き飽きた!」


 リリスは怒るのを通り過ぎて、半分あきらめていた。

 最初に商業ギルドに到着し、冷達が飛んでいるのを知らないルテリ、ルクエ、ヤリッチ、ギャンを彼女達の頭上から名前を呼ぶ。


「お〜い、みんな王都に出発してくるよ〜」


「いってらっしゃい……凄い飛び方でございます」


「大丈夫でしょうか」


 冷が挨拶すると地上のヤリッチやルクエから不安の声も出るが、冷は歓迎されてると思い手を振って飛び去って行った。


(待っててね帰ってくるの)


 次は町のなかで働いていたガーゴイルと三女のルビカを発見して挨拶する。


「出発してくるからね〜」


「あら、冷〜〜〜。アリエル達を触ってるわね、ズルい、私も触って〜〜」


「帰ったらね!」


「玉子は頑張って売るもん〜〜〜」


 ガーゴイルはアリエル達を見てうらやましいと感じて、つい言ってしまったが、周りの女子達はそれを聞いて完全に引いていた。

 町を出て森に向かうと大木を伐採していたシールド、ボーガ、ゴーレムを呼び手を振る。


「お〜〜〜い、出発してきます」


「わかった、町の開発は任せろ!」


「リリス、落ちるなよ!」


「縁起の悪いこと言うな!!!!」


 リリスはシールドに、からかわれると、慌てて言い返したが、言われてみて、冷が信用できるかと考えていて、あらためて信用出来ないと判断し、とても不安になっていた。


「それじゃ王都よね!」


「ここからは速度を上げて飛行する!」


「落とすなよ、絶対に!」


「ちゃんと俺に捕まってるんだぞ、速いから落ちても気づかないから俺は」


「不安なこと言うな!!」


 メンバーの挨拶は終わったので森の上空から王都を目指すことにし、彼女達は速度が上がるとわかり、冷にしがみつくと冷の体に3人の胸が当たる感触で嬉しくなっていた。


(ラッキー)

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