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 ゴーレムが気になっていて、冷の他のスキルもどうなのかと、スキルストレージ内の方に気を向けて、冷に調べるよう言ってみた。


「他のスキルも調べる必要があるのでは」


「やってみよう……」


 この際なので一度、きちんと調べるのも悪くないとし、ストレージ内のスキルを調査してみると意外にも調べるだけの結果が出てくるのであった。


雷電斬り

神レベル

フラワースパーク+大車輪

雷光の剣


グランドオメガ

神レベル

隕石+地割れ

オメガランサー+グランドシェイカー


猛獣の追撃

(ミノタウロス)

神レベル

突進


トルネードスネーク

(ギガース)

神レベル

竜巻


ハイパーアップステータス

(サンマル)

上級者レベル

ステータスアップ


ウェザーポイント

(チルフ)

上級者レベル

雨を降らす


ウインドキル

(ガーゴイル)

中級者レベル

羽を刃物に変えて飛ばす。


ガーゴイルの翼

中級者レベル

(ガーゴイル)

両手が翼に変化して空を飛べる。

他のスキルは使えない。


サーフェスマナ

中級者レベル

(ガーゴイル)

魔法攻撃防御力アップ。


グランドシェイカー

上級者レベル

(ゴーレム)

地震 土属性


ライトブラスト

上級者レベル

(ゴーレム)

雷光


 ざっと最近に習得したスキル、主に魔人からのスキルを調べるとかなり知らなかった情報もあり、調べただけの価値はあって、特に神レベルの物もあり、いかに冷が強力になっているかを物語っていた。


(いくつも神レベルもあるんだな)


「調べた結果なんだけど、とてもいい結果だと言えるよ。まずガーゴイルからのスキルはガーゴイルの翼、ウインドキル、サーフェスマナともども中級者レベルであった」


「3つとも私から習得したのね、中級者レベルでも使い方によっては強力よ」


「うん、中級者レベルでもとても役に立ってる、特に重宝しているのがガーゴイルの翼だ。もはや歩くこともないし、馬車も不要になったほどだ」 


「もう、冷ったら……恥ずかしいわ……そんなに褒めて……もう!」


 ガーゴイルは冷が特別に褒めるので照れてしまい、しまいには顔を赤めて、冷にウインクまでし、冷はガーゴイルが勘違いしていると気づき、これ以上褒めるのは止めることにしたが、すでに周りはガーゴイルのウインクをはっきりと確認しており、ドン引きしていた。


(まいったな、ガーゴイルは……)


「なぜ、ガーゴイルは顔を赤めておるのだ?」


 ガーゴイルがなぜ冷にウインクまでして顔を赤めているのかわからないのはミノタウロスとギガースであり、まだ彼女達には冷とメンバーの関係を知らないからで、一緒にお風呂に入ったり寝たりしてないわけで、理解できないとなった。


「なぜ、それは私と冷の関係がとても深〜〜〜いからよミノタウロス」


「深いとは?」


「いやいやもうそれ以上考えなくていいからミノタウロス、それよりも次のスキルを見るとゴーレムからもあって、グランドシェイカー、ライトブラストの2つを習得した。2つとも上級者レベルのスキルで、俺はすでに2つを合成して新たなスキルにしてしまっているんだ」


「私のスキルを合成したのか。そうなると上級者レベルを合成したら、さらにレベルが上がりそうだな」


「ゴーレムの言う通りで、合成したスキルは雷電斬り、グランドオメガというスキルに変わって、いずれも神レベルとなっているし、より強力なスキルに生まれ変わっていた」


「2つの神レベルを合成して作ったのか……恐ろしいの能力だ」


「他にも猛獣の追撃、トルネードスネークは神レベルと書かれてあって、やはり魔人クラスのスキルはどれも上級者、神レベルと強力なのがわかる。しかし俺はそれを全部自分の物にしちゃった」


「しかも合成して新しいのを作れるのは凄い。無限の可能性を秘めてると言えます」


 スキルストレージの凄いところはそこで、覚えたスキルが多ければ多いほど、力を発揮していく能力、それはここまでの戦いからもわかり、明らかに冷は強くなっていた証拠であった。

 それでも冷の欲求は尽きない。


(まだまだ俺は強くなりたいのです!)


「まだまだ俺は強くなりたい、なれる気がする!」


「どんだけ戦いマニアなんだよお前はよ!」


 リリスはバカにしているが、認めている部分もあった。

 魔人を倒せるまでになったのは、冷の影響なしには無理だとわかっていたから。

 淫魔の潜在能力を引き出しつつあるのはリリス本人も感じていて、完全に冷を否定はしていなかった。


「まぁそこの点は全て私の計算通りなんだけどね、この女神であるアリエル様のね!!!」


「計算通りじゃないでしょう、軽く自慢してますが」


「冷をこの異世界に連れて来たのは、何と言っても女神なんですから!!!」


 アリエルは冷を連れて来たことをひたすらに自慢したが、誰も尊敬の目でアリエルを見ていなく、むしろ冷を哀れみの目で、かわいそうに冷は連れて来られたからとなるのだった。

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