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しだいに大きくなる音が何なのか気になるルクエ。
どうにも気になるが音はヤリッチの部屋からとわかる。
寝ぞうが悪いのかと思うが気になる。
「姉さん、ヤリッチの奴、うるさいでございます」
「寝れないわよね、寝ぞうが悪いにも程がある」
ルテリも寝れない原因となっていて、不満が溜まりつつあったところだった。
「魔商人て寝ぞうが悪いもん〜」
ルビカは寝ていたのに起こされていて、目をこすりながらであった。
「しかしどうやったらこんな音がするのか……、あまりにも大き過ぎないか」
「大きくなるいっぽうでございます、一度文句を言いに行ってきますでございます」
ルクエは頭にきてベッドから降りてヤリッチの部屋に行く。
「待ってルクエ、一緒に行きます、相手は魔商人とはいえ魔族、部屋で何をしてるかわかりませんから」
「一緒に行くもん〜」
ルテリとルビカも一緒に文句を言いに、結局は三姉妹とも行動をした。
「ここは姉さんの口からビシッと言ってでございます」
「任せて」
ルテリが最初に扉を開けて中に入ると全く予想もしていない光景が広がっていて、
「な、な、な、なんですか冷、なぜあなたがここに!!!」
「しかもヤリッチとアリエルが………裸にされて寝かされてますもん〜」
「冷がヤリッチとアリエルにとてもエロいことをしでかした、でございます!!」
三姉妹はベッドの上で冷がいて、その横にアリエルが寝ている裸にされて、もう一人のヤリッチま同じく裸にされて寝かされているのを確認したら、思うことは1つである。
冷が彼女たちに変態的なことをしたと。
「あららら、見られちゃったか、見られちゃったからには嘘はつけないよな。俺がやりました」
「こ、こ、こここの現状、始めからこうするつもりだった、そうだな!」
「う〜ん、そう言われると困るな」
「牢獄で試した時の何もしなかったのは嘘でございます!」
「違う、ヤリッチにしたことは、魔商人を正しくさせるのが目的、今日までの悪業をやめさせて、意識を改善させる、そのつもりでしたのさ」
「ヤリッチの悪業を改正させるのと、裸に何の関係があるもん〜」
ルビカに的確に言われて説明するのが困難となる冷。
(この状況を説明するのは難しい)
「ヤリッチは俺に反抗してくる、それをわからせたと説明しておこう」
「笑わせるな、ただの変態だろうお前は。今すぐに城から出ていけ、お前とはもう会う義理もない、我ら三姉妹と関わるな!」
ルテリは冷に出ていけと指示した。
この現状を見たら当然に言うだろう。
しかし冷は違った。
出ていく気持ちなど持ち合わせていない。
あるのは、三姉妹をピルトで貴族の名を新しいものにさせる。
シャーロイ家の名を、輝かしい名にしてくださいさせたいとの想い。
「わかって欲しい、これはキミたちを素晴らしい貴族にするためのものだ」
言ってるそばからルクエには変態にしか思えなくなり、
「あなたこそ牢獄に入るべき人物、世の中に出ていい人物ではないでございます」
「俺はピルトにキミたちを連れて帰るよ、それは変わらない!」
「まだそんなのん気なことを、誰がこの現状をみせられて、黙ってついて行きますか、バカか!」
ルテリが怒鳴ると同時であった。
ルテリ、ルクエ、ルビカの3人は簡単に衣服は取り除かれていた。
もちろん取ったのは冷である。
素早さをマックスにして、彼女らに意識させずに脱がしており、正に天才的と言えた。
彼女らの裸を見て感動する。
(いやぁ〜〜3人とも綺麗な体をしてるな)
その後には彼女らはひどく絶叫する。
「お、お、お、おお姉、裸になってるもん〜!!!!!」
「えぇ!! あれれれ、ルクエも裸に!!!!」
「えぇ!! どうしてでしょうか、脱いでませんでございます!!!!!」
絶叫が気こえると問題になるので、彼女らをベッドに連れ込むとして、これも素早さをマックスで行った。
扉もピシャリと閉めておく。
華麗なる一流の流れるような動き。
無駄のいっさいない動き。
またも絶叫が起る。
「お姉……ベッドで寝かされてるもん〜」
「速い、恐ろしく速い!!!」
「やっとわかっただろ俺の凄さが。まだ、はむかう気なのか?」
いまいち度、彼女らに確認を求める。
今の冷の体力はまだまだ余っていて、ヤリッチとアリエルとお楽しみしても物足りない。
実際は考えていたよりは手応えはあったのだが。
(まだまだ俺の体力はあるからね)
ルテリは怒りで体が熱くなる。
シャーロイ家の血筋が沸騰した。
屈辱的な冷の行動に、反旗を振ると決めた。
ピルトに行くのは止めにして、冷に反抗する。




