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 ラインは冷になぜ言いきれるのかと迫る、


「戦力を揃えているとは?」


「ガーゴイルとゴーレムの元いた魔物をピルトの町付近に配備してます。いつでも防御、出陣出来るように」


(いづれはバレるのだから、言ってもいいよね)


「ま、魔物だと! アホかお前は、魔物を町の付近に置くなど認めてないぞ!」


「えっと……ギルドから許可を得てますから」


 アリエルが事実を述べると、


「ギルドがだと! バカな、魔物が暴れだして人々に危害を加えたら責任問題だぞ」


「それはガーゴイルとゴーレムが管理してます、勝手に行動はしないです。それに付近の森にいますから、町の人々は安全でしょう」


 アリエルが言うと、さすがにラインは言い返せないで、


「しかし……女神さん……」


「もう決まりでいいですよね国王」


「三姉妹を冷に渡すのを決まりとする。三姉妹のもとまて兵士と行ってくれ」


「ありがとうございます国王」


「私は牢獄に行かずに、待ってます」


 冷は国王に丁寧に頭を下げると兵士に連れて牢獄まで、三姉妹がいる牢獄は冷だけでいき、アリエルは待つことにした。

 牢獄に行くと暗い通路を通る。

 冷は緊張していて、いい雰囲気ではないし、来たくないと思う。


(やはり牢獄て嫌な雰囲気だな)


 奥に進むと三姉妹の入る牢獄の前にたどり着き兵士に、


「冷さん、三姉妹の牢獄の鍵は開けました、私は去りますので、よろしくお願いします」


 兵士は冷を残して去ってしまい、残った冷は牢獄の中をのぞくと三姉妹の姿が見えて、


「…………こんにちは、冷ですけど覚えていますか?」


「…………冷?」


 返事をしたのは長女のルテリであって、聞いたことのある名前に声のした方に近くに行く。


「ほらっ、俺だよ、冷だ。キミはルテ……」


(確か、この子は……)


「ルテリよ、なぜ冷がここに、あなたを恨んでいたところよ」


「そうでございます、姉様は恨んでおります、あなたのおかげで牢獄に入ってしまったのですから」


 次女のルクエも姿をみせると、三女ルビカも、


「今頃何しに来たんだもん!」


「キミたちを救いに来たのさ、たった今からキミたち3人は俺のものだよ」


「俺の? 国王が牢獄から出ていいと言うわけないでしょ、からかわないで!」


「本当だ、国王から俺に三姉妹を渡していいと言ったのさ」


(なぜか、素直に出ようとはしないな、俺を警戒している感じする)


「……とても信じられる話ではない、国王が私達三姉妹を開放するメリット、利益はない。それでも開放していいと言うなら冷が何かしらの条件を付けた、違うかい?」


「鋭いねルテリ、当たりだよ。俺についた条件はエルフの国を安定させること。エルフ族は魔人ギガース、魔商人ヤリッチが関わっていると俺は知った、それでエルフの国に行きたいとなりシャーロイ家の城に行った。キミたちの父である伯爵に話をした。そこで伯爵に俺は約束したのは、三姉妹を開放してくる、そうしたら俺がエルフの国に行けるようにするとな」


「つまり三姉妹を餌にしてエルフの国に行けるように約束したと。父ったら余計なお世話をして……」


「ルテリも知ってるのだろう、キミたちの城のどこかにエルフの国に通じた入り口があるのを?」


「知ってますよ、しかし結界魔法の入り口があるのは極秘な話で、知ってる人族は我が一族のみ、口外も禁止していて、長年秘密であった。よく知ったわね、誰から聞いたか知らないけど」


「キミたちを餌にしたとは思ってないけど、利用させてもらったのは確かだ。悪いことだとは思ってる、キミたち三姉妹にしたら、気分のいいものではないよな。わかって欲しいのは、俺はエルフの国に行きたいだけなんだ、そして魔人ギガース、ヤリッチに会って、エルフの国から出ていかせようとしているんだ、元の安定したエルフの国にしたいのだよ」


「……どうしますお姉、冷を信じるのかい?」


「…………面白い話だな、私達三姉妹を利用するとは、普通なら考えもつかない発想だよ。しかしそうやすやすとうちら三姉妹は従わない」


「不満があるのかい?」


「城の外に出してくれとたしよう。うちらをシャーロイ家の城に帰す保証はない。逆にヤリッチに売り飛ばすとかすることだって出来る」


「するわけない! キミたちを純粋に助けるために来たんだから、間違ってもキミたちを売ることなんてしない」


(俺を悪徳業者だとでも思ってるのか)


「思ってるもん〜、冷は女の子が好きなのは知ってるもん〜」


 三女ルビカが冷の女グセの悪さを指摘し、すでに三姉妹の耳にも入る程に、冷は強さではなく女の子好きで有名でもあった。


「……そ、そりゃ女の子が嫌いなことはないけどよ、わきまえはあるさ」


「だったら、こうしましょう、あなたが本当に純粋に三姉妹を扱うと証明してくなさい」


「ど、どうやって?」


(なんか面倒なことになりつつあるぞ)


 三姉妹は牢獄の中で会話しだして、長女ルテリが中心に、次女、三女も頷くのが冷には確認できた。

 もの影で冷からは視界が悪いが長女ルテリが、


「あなた試させてもらいます。これは三姉妹にとって、重要事項、簡単には決めれません。あなたが私達三姉妹の体を見ても我慢していられたら、信じましょう」

 

「…………なんですと? 体をって…………まさか」


(これは!)


「そうです、裸です。私達の裸を見続けられるかをはかります。決して触れてはいけません、あくまて見るだけです」


「なっ! 本当に三姉妹とも裸じゃないか……この状態で黙って見ていろと!」


(なんて綺麗な体をしているのた!)


 実際に三姉妹は裸の状態で冷に近づいたのであって、冷は驚いてしまったのは当然であろう。


「そのままじっとしていられたら信じる。しかし触れてくるようなら、やはりあなたはただの悪徳業者、私達を売り飛ばす気なのは確定します、さぁ我慢できますか」


 冷にとっては天国でもあり地獄でもあって、これを触れてはダメとなるなんて、我慢の限界に達してしまうと、


「う、う、う、う、さ、触りたく……」


(ヤバいなこれ、触りたくて我慢出来ないよ)


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