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 あまりにも常識を欠いた冷の行動にユズハも呆れてしまい、


「冷さん、確かにギルドが魔物を管理します……とは言いましたが、この数は無理でしょう。ていうか、最初の数倍いたってのは、数倍も呼んでくる気だったのなら、もうびっくりです! どうする気ですこの数を、町に置いおくのは絶対に無理。町から人がいないなるなるのに時間はかからないですから!」


「あははは……そう怒らないでくださいユズハさん、魔物はいったんユズハさんに会わせようとしてのこと、町の外に森があるからその辺に配置しておきます。決して町の中には居させませんから大丈夫です」


(マジで怒ってますかユズハさん、ごめんなさい)


 後ろにいるアリエルらは頭を下げて謝罪となり、なぜこんなバカな男の仲間なのかと後悔する。

 しかしユズハも約束はしていたのであり、このガーゴイルの魔物をギルドの管理下に置くことに合意し、登録にはいる。


「ガーゴイルさんの魔物なわけですよね、種類とか名前はわかりますか?」


「種類は鳥魔族になる、私と同じ魔族種で、キメル、ファイアーバード、デススター、カナリヤとなります。言葉は通じないけど私は伝えられる。あと1人、人族と話せるのがザバスです」


「よろしくです」


 ザバスは丁寧に挨拶をするとユズハは、


「こちら…………こそ。その名前で登録しておきます。ちなみに森に居させると言いましたが、森にいる魔物と衝突しませんか?」


「衝突しないように伝えておきます。先に行って森で生息出来る環境にしておく。まぁ適当に魔物を始末するか、出てってもらうかのどちらかだ。それで良いでしょう?」


「乱暴ですねガーゴイルさん………。出来る限り平和にお願いします」 


「乱暴かしら私って……。魔物も私が威かくすれば出てってくれるはず」


「平和な解決が、威かくですか……」


 ユズハは魔人であるガーゴイルに静かにしていて欲しい、ガーゴイルはわかったのか、わからないのか、魔物が定住すればいいとしか考えてはいなかった。


「ではユズハさん、魔物はギルドの管理ということで、森に連れていきますので」


「どうぞ、早く連れていってください。町から人が居なくなります」


 そうしてガーゴイルの魔物50匹はギルドに認定され、森に定住させる計画がスタートし、ゆっくりと町から森に向かうのだが、同じように人々は悲鳴が上がっていた。

 よってユズハが町の人に詳しい情報を与えて、魔物は安全である、冷がいるしギルドがきっちり管理しています、暴れる心配はない、と言うと安心したのかいつもの町並みに戻っていってユズハも安心する。

 ユズハはギルド職を失うのではと、かなり頭が痛くなる。

 この先この調子では思い知らされると……。

 王都にはいまだに知らせてはいなく、知らせたらどうなるを考えたくもない。

 


 ギルド店を後にして、森に向かうともともと森に生息していた魔物が、あまりレベルは高くない、チラホラいたがガーゴイルが宣言通りに威かくして、魔物は魔人の魔力に触れてしまい、逃亡していった。

 広い敷地に50匹の魔物を。

 これが人族の住む町のすぐ側であるとは常識では考えられなく、魔物による人族の侵略となるだろうが、お構いなしに定住させる。

 ミーコがガーゴイルに暴れる可能性があるのではと、


「本当に暴れたりしませんか?」


「絶対に暴れません。魔物も言っております、暴れれませんと」


「でも今は良いけど、ガーゴイルがここに居るわけだから、夜は宿に戻るでしょ、そしたら誰も見ていないわけで、どうなるかなんてわからないよ!」


「決して私を裏切らない、優秀な魔物。もし心配ならザバスを置いていく、ザバスが居れば会話出来ますから勝手に行動は無理になる。迷惑はかからない」


 ガーゴイルに名指しされたザバスは喜んで、


「お任せをガーゴイル様。私が居ればミーコさんの考えてる問題は起こしません。ミーコさん、このザバスを信じてもらえますか」


 ザバスはミーコに言うと、


「ええ…………、わかりました。魔族に信じてと言われるとは思いもしなかったけど」


 ミーコは絶対ではないが信用することにした。

 夜に森に居て魔物を見張るのは嫌かもなのでザバスが適任なら、それで問題ないとした。

 ガーゴイルの魔物が集められたところで冷は満足しなくて、


「ガーゴイルの次はゴーレムだな。君の魔物も呼んでこよう。定住する場所はここでいいだろう。後は数がどれだけ集まるのかだ」


(ガーゴイルと同じくらいは集めたいところだが)


「集めましょう。魔物は以前に冷が来た谷間の先にある。私が居なくても散らばっていないとは思う」


「その件ならいい考えがある」


「なんだいシールド?」


 シールドは何かを思いついたようであった。


「ゴーレム様と行くなら、ぜひともガーゴイルとここに居る魔物も行って欲しい。全員飛行出来るのでしょ、ゴーレム様とその魔物を運ぶ際に全員を一度に飛行して運べば早い」


「なるほど、飛行で大量に一度に運んでしまおうという作戦か。その方が効率がいいな。ナイスなアイデアだよシールド!」


(グッドアイデアだな、利用出来るものは何でも利用しよう。ガーゴイルに承諾してもらおう)


 シールドの提案は冷を喜ばせるものであった。


「ガーゴイルよ、魔物に言ってくれないか、ゴーレム達を運んで欲しいからと?」


「お安い御用です。冷の戦力となった最初の仕事になりそうだわ」


 ガーゴイルは魔物達に運ぶ仕事の件を伝えると魔物は受け入れていつでも飛べる準備に入る。

 そしてゴーレムの魔物を仲間にする手はずに冷はウキウキしていた。


(さらなる戦力の補強ができそうたな) 

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