表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
160/351

158

158



 ゴーレムは真剣な顔。

 まるで戦闘時の時にみせる顔に部屋は緊張するとシールドが解説し、


「ゴーレム様はお風呂には入れないのは嫌いとかじゃなくて、体質に関わるからです。ゴーレム様の体は土で出来ているのです。その為、水は不得意で水分を含むと、体が水分で鈍ってしまう」


「ええっ! 土で出来ているのかい!」


「はい、言ってませんでしたが、土です。死ぬわけではなくて、やや膨張してしまい、動きに精細さをかくの。だからお風呂など入ることはない。悪いな冷」


「土ですか……」


(土属性の魔法を使うわけだからなのか。無理にお風呂に入れるわけにはいかないよな。ゴーレムはお風呂タイムは待っていてもらおう)


 ゴーレムは土の魔人の異名を持つ。

 それは体そのものが土から出来ているのは、知られていなかった。

 

「ゴーレム以外のギャン、シールド、ボーガはどうかな?」


「ゴーレム様と常に一緒に行動しますから入りません……………………と言いたいとこだけど、ちょっと入りたいかな」


「入りたいですね、ゴーレム様を置いといて」


「ゴーレム様、悪いですがここでお待ちを」


 ゴーレムに失礼のないようにしているが、結局はお風呂を希望する。


「よいよい、どうぞ入ってこい。私は待つから」


「では、皆さん、お風呂場にどうぞ」


 ミーコに案内されてギャン達もお風呂に向かう。

 冷はご機嫌になる。

 いつもよりも4人も多い。

 これで喜ばないわけなく、いっせいに湯船に。

 最後に冷が向かうと、


「よし〜〜入るよ〜。うわぁ〜〜〜!」


(ガーゴイルの裸は見ていたが、ギャン、シールド、ボーガはお初。まずギャンは胸は普通、ボーガは背が低いけどけっこうなボリューム、シールドは胸薄いな)


「ちょっと、待って、冷は別でしょう!」


 ギャンが驚いた声で冷に注意した。


「いやいや、いつも一緒だから!」


(ギャンは驚いたかな)


「だって男女は普通は別々に入ると聞いてます」


「普通はね。俺の場合は混浴が基本なのよ。言ってなかったけど」


「この男は混浴が好きなの。ギャン我慢してください」


「アリエルがそう言うルールがあるとなら従うわ」


 冷も湯船に浸かる。

 ギャンはアリエル達が平然としていることに違和感があった。

 しかし湯船は気持ちいいので、気にしないことにした。


「どうだいガーゴイルお風呂は?」


「とても気持ちいいです。今までお湯に入る発想がなかった。これからは毎日入りたい」


 ガーゴイルは初のお風呂に満足していた。

 その中でもガーゴイルの体を触る冷が1番盛り上がる。

 ガーゴイルの大きな胸を後ろから手を回して触る。

 そしてもう一方の手でギャンの胸を触った。


「きゃあっ!」


「どうしたのギャン?」


 シールドが突然に声を出したギャンに訊いた。


「それが……胸を触られたの、誰かが」


「胸を…………誰ですか?」


 シールドが周りを見て言った。

 もちろん犯人は冷であった。

 冷は知らない振りをする


「お前だろ犯人は!」


 リリスが冷を指差した。


「あははは、バレたかな」


「お前しかいないだろ。触られるから離れた方がいいぞ」


「冷…………離れてください」


 ギャンに言われると、


「俺は触りたい。ギャン、シールド、ボーガの体を!」


(ギャンの胸の感触はいいなぁ。ボーガとシールドの体にも触りたいのは当たり前です)


「逃げます!」


「私も!」


 シールドとボーガは風呂から逃げようとした。


「逃げれると思ったかい?」


(俺から素早さで超えられると思ったかい)


 逃げきれると思ったが、湯船から出る前に冷に捕まる。


「うう〜〜逃げきれない〜」


「まだまだ素早さが足らないなシールド、ボーガ!」


「そういう問題ですか!」


「柔らかい肌しているな2人とも!」


(ダブルで触ると気持ちいい。これが魔族の体なんだろう)


「な、な、な、なんなんですかこの人は!!!」


 人族に好きなようにされて恥ずかしでシールドは困ってしまう。


「こんな場面をゴーレム様に見られたら大変!」


「じゃあもっと触ってあげよう!」


「なななな〜〜」


 ボーガは赤面してしまう。

 単に気持ちいい感じだけだと思っていたから、こんな風にされると予想もしていなかった。

 逆に冷は大変に満足する。

 混浴風呂のおかげで、ハッピーになった。

 国王からガーゴイルとゴーレム達を連れてくることを要求して正解。

 ハーレム数の増大に国王に感謝した。


「冷……………………」


 ガーゴイルがヤキモチを焼いてしまっていた。


「なんだいガーゴイル?」


(どうしたのかな。ガーゴイルが胸を持ち上げているが……)


「わ、わ、わ私も触ってよ〜〜〜〜〜!」


「あわぁ〜〜無理に来ると〜〜」


「きゃあ〜〜ガーゴイル、無理に来ないでよ〜」


 ガーゴイルは冷に自分も触ってくれと要求し、冷に飛びついたのであった。

 結果、お湯は乱れてしまいギャン、シールド、ボーガは頭からお湯を被る事態に。

 冷はお湯の中に頭が……。


「おいおい冷よ、いい加減にしなさいよ」


「ん……バアちゃんか!」


 そこに現れたのはネイルであった。

 そしてネイルはナギナタを持ってきてお湯をナギナタに。

 そうなるとナギナタは美少女のバアちゃんに変化していた。


「まったく、とんだエロい奴だな」


「バアちゃんとネイルも一緒に入りなよ」


「ご主人様〜〜〜〜!」


「ネイル〜〜」


 ネイルは冷に飛びついてくる。

 そして突然のごとく湯船は……。


「あわぁ〜〜!」


 全員が頭からお湯を被る。

 みんなの視線はネイルに注がれるが、ネイルは全く気にしないで冷に抱きついていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ