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イノヴェイティブ・パニック  作者: 椋之 樹
第5章 対立まで・・・
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意志の動向



 さて、“やるべきことが無くなった”。

 実際、イムニティにはもう殆ど動ける要員は残っていない。今も支部内にはフェイズ2が虫のように蠢いている。

 それに比べて、彼等の元には例の『薬』もいる筈だ。

 確かに、偉吹の言う通り、今の状況を打破するには彼等の方がやりやすいのかもしれない。

 レティーシャは、偉吹の横たわるベッドの近くで静かに立ち尽くしていた。

 すると、入り口の外からノックの音が響き渡る。

「……どうぞ?」

 中へ入ってきたのは、辻隆を先頭にしたイムニティの構成員の面々だ。

 彼らは何やら強い目つきで、こちらを見ている。

「皆さん……如何致しましたか?」

 彼らは言う。

 革新という名の終焉が、目の前にまで迫ってきた世界で。

 何かを諦める様子など毛頭もない顔で。

「支部長代理、汚染者ポルターにならずに、つーか、なれなかった奴らで相談したんすけど……聞いてくれるっす?」

 今更、どうしようもない気持ちは、皆同じだ。

 だが、こんな自分を、まだ支部長代理と呼んでくれるのならば……応えよう。

 残されたイムニティの意志を、再びその身に宿す為に。

「……えぇ、お伺いしましょう」






  ────世界革新まで、残りニ日────

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