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キャットナイト~私が猫で~  作者: イチゴミルクボーイ
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ねこのせかい



『にゃ!にゃー』


喉を鳴らしてみた。


ずっと、違和感がある……


ネコになったせいでもあるが『これ』は違う……


誰かに見られてる……


気のせいだろうか……


ーでも、おかしい。ー


後ろを振り向くと1人の女の子がいた……


年は4歳〜6歳ぐらい


『ハッ!』と思った時には遅かった


『痛い!離せ!掴むな!痛い!……尻尾は!尻尾だけはダメ!』


だが、猫の言葉などわからない

女の子の腕をひっかいた


「痛い!」


引っ掻かれた女の子は叫んだ


「菜々子!猫さんの尻尾掴んだら痛い痛いだよ!」


その子の親らしい人が来て言った


「だって、このネコしゃん遊んでほしそうだったんだもん!だから!にゃにゃこが遊んであげるんだもん!」

そう目をキラキラしながら言った。その女の子は『ニコッ』と笑って私の方を見た


「あれ?ネコしゃんは?」




『尻尾って引っ張ると痛いんだ……』

引っ張られて改めてわかった


「……だな」

トラ模様の猫がふてくされながら言った


「えっーと……どなた?」

と声を出すとあきれた顔で言った

「お!ま!え!も!災難だな!」

大きい声を出されてびっくりした


ーなんだ。こいつ?ー


と思っているとその猫の後ろから「トラさぁーん」と声がした。


子猫が追いかけてきた


ータッタッタッ……ゴテッー


派手に転んだ子猫は笑顔でトラ模様の猫に話しかけた。


「トラさん!トラさん!コロッケ屋のおばさんが僕にコロッケくれたの!『旦那には言わないでね?』とかなんとか言ってたけどトラさんも食べようよ!」


その言葉には一切、目もくれずこちらに向かって言った


「お前、人か?」


と言った

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