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第81話 オーストラリアのブッシュファイア防止 その2 2019.10

リリィ達一行は、ニューサウスウェールズ州の州都シドニーの州首相公邸に転移した。


そこで、モリソン州首相に会うと、防災組織RFSに入るようにと指示された。


ボランティアを主体とするRFSは、現場に多数の訓練された消防士を派遣し、初動対応から現場での消火活動、避難支援まで幅広く対応していた。


ヘリコプターや水爆撃機が投入され、広範囲に散布される水や消火剤で火勢の拡大を抑えていたが、鎮火することは出来ていなかった。


RFS指揮所では、衛星画像、ドローン、各種センサーなどを駆使し、現場の状況がリアルタイムで伝達され、大きなテレビモニターに表示されていた。


RFS長「森林火災の消火で国連から派遣されてきたのは、君たちか? 消防の経験があるようには見えないが?」


リリィ「私たちは、魔法の技術で、どこでも水源を確保できます。お役に立ちますよ。」


RFS長「、、、、冗談には聞こえないが、信じることもできんな。それでは、地図のこの地域に水源を確保してくれ、水源がなくて消防車が役に立っていない。」


リリィ「ガルド、コモン、ここに水源を用意して。」


ガルドとコモンが転移して、現地でコンテナゴーレムを設置して、転移魔法陣でコンテナ内に水を貯めて溢れさせた。その様子をモニターでRFS長にリリィはみせた。


リリィ「コンテナ内の水は溢れ続けます。こんな感じで水をどこでも用意できます。」


RFS長は目の前で消えた二人を口を開けたまま放心していたが、モニターを見て、

「ごぼん、君たちの言っていることは本当のようだ。ここにも消防隊がいるが水源がない。。ここにも水源を用意してくれ。」


リリィ「了解、ガルド、コモン、この10個所に水源を用意して。」


再び、ガルドとコモンが転移して、現地でコンテナゴーレムを設置して、転移魔法陣でコンテナ内に水を貯めて溢れさせていく。その作業をあっという間に指示された10個所で行い、再び、帰ってきた。すべての様子をモニターでRFS長にリリィはみせた。


リリィ「次はどうしますか?」


RFS長「きっ、君たちはどこから水を持ってきているんだ?」


リリィ「ここの地下、1000mの地下水脈からです。」


RFS長「・・・・理解が追いつかん。深く考えるのはやめる。君たちは消火もできるのか。」


リリィ「そのために来ました。」


RFS長「ここが森林火災の最前線の場所だ。できるなら鎮火して森が燃え広がるのを止めたい。」


リリィ「了解、その現場に行ってきます。」


リリィ「ガルド、コモン、ジャック、マモル、マーガレット、皆、行くわよ。」


リリィ達一行は、燃え盛る森林火災の現場に転移した。


リリィ「やっと、受け持ち区域を割り当てられたという感じね。ジャック、指揮して。」


ジャック「それでは当初の予定通り、ダンジョンコアをドローンゴーレムに設置して雨雲ダンジョンを展開しましょう。」


ジャックがマジックバッグから次々と大型のドローンゴーレムを取り出していく。それにコモンがダンジョンコアを付けて、見えないタッチパネルで操作して雨雲ダンジョンにしていく。


コモン「全ての雨雲ダンジョン、展開、雨よ降れ!」


コモンが雨雲ダンジョンを操作すると、燃え盛っている森林に大粒の雨が降り始めた。雨雲ダンジョンが重なっている区域はとくに激しく雨が降っている。


赤い火が消えて白い煙が出始める。黒く燃えカスになった木が見えてくる。


リリィ「コモン、森ダンジョンも作っておいて。逃げて遅れたりしている動物は森ダンジョンに確保しておきましょう。このままでは、食べるものがないから死んでしまうわ。」


ガルド「了解、黄金虫ゴーレムに転移魔法陣の罠を付けて、ダンジョン内に動物を転移していく。」


1時間ほどで、火の手が消えた。


リリィ「この辺は鎮火したわね。ここの雨雲ダンジョンの設定はこのままにして、RFS本部に帰るわよ。」


リリィ達一行は、RFS本部に転移した。


リリィ「RFS長、さっきの区域の消火が終わりました。」


RFS長「えっ?鎮火した?もう?また、燃えるから、暫く現場にいたほうがいいのだが。」


リリィ「大丈夫、もう、燃えないようにしてあります。次の区域割をください。今の3倍ぐらいの広さでも大丈夫ですよ。」


RFS長は衛星モニターで火災の状況を見て、確かに鎮火しているのを確認した。

「凄いな。なんも機材を持たずに、この速さでどうやって消火しているのか分からんが。」


RFS長「じゃあ、次はここからここまでの広い区域だ。頼むぞ。」


リリィ「了解、皆行くわよ。」


再び、リリィ達一行は転移した。


一連の流れは同じだ。


ジャックがマジックバッグから大型のドローンゴーレムを取り出して、それにコモンがダンジョンコアを付けて、雨雲ダンジョンの設定をして、飛ばして、雨を降らせる。流れるような作業を繰り返して、森の火災現場の火を大粒の雨が消していく。


鎮火したように見えても、煙がでている状態では木の中に火種が残っている。煙がでなくなるまで、雨雲は移動させない。


森ダンジョンも作り、逃げ遅れたりしている動物を転移魔法陣の罠で森ダンジョンに確保していく。


このような作業を繰り返していく。やがて、広い受け持ち区域の消火も終わった。


リリィ「この辺は鎮火したわね。ここの雨雲ダンジョンの設定はこのままにして、もう一度、RFS本部に帰るわよ。」


リリィ達一行は、RFS本部に転移した。


リリィ「RFS長、さっきの区域の消火が終わりました」


RFS長「えっ?あの広い区域が鎮火した?もう?」


RFS長は衛星モニターでも火災の状況を見て、確かに鎮火しているのを確認した。

「本当だ!鎮火している。凄いな。さっきからモニターを見ていたが、どうやって消火しているのか分からなかった」


リリィ「大丈夫、もう、燃えないようにしてあります。次の区域割をください。今の3倍ぐらいの広さでも大丈夫ですよ」


RFS長「それでは、最初の割り当ての9倍にもなるぞ?いいのか?」


リリィ「大丈夫ですよ」


RFS長「じゃあ、次はここからここまでの、かなり広い区域だ。頼むぞ。そこが終わったら、今日は休んでくれ。明日、また、ここに来てくれ」


リリィ「了解、皆行くわよ」


再び、リリィ達一行は転移した。


一連の流れは同じだ。


ジャックがマジックバッグから大型のドローンゴーレムを取り出して、それにコモンがダンジョンコアを付けて、雨雲ダンジョンの設定をして、飛ばして、雨を降らせる。流れるような作業を繰り返して、森の火災現場の火を大粒の雨が消していく。


ほんの1時間ほどで、9倍の広さの区域を消火し終えた。


リリィ「ついでだから、他の受け持ちでない地域にも、雨雲ダンジョンを飛ばしていきましょう。最大規模の雨雲ダンジョンを展開したら、どのぐらいの広さをカバーできるのか。確認しておくのよ。」


ジャック「なるほど。了解」


コモン「雨水が溜まって池になりはじめているところにもダンジョンコアを設置して沼ダンジョンにして、雨水を取り込んでおこう。土石流の危険はないと思うが、家屋の浸水など見たくないからな」


リリィ「それは納得だわ。みんなRFS拠点に戻るわよ」


リリィ達一行はRFSの拠点に転移して、衛星モニターで火災の状況を見ている。


RFS長「なんだ。今日は、もう休んでいいといったのに。来たのか」


リリィ「今日で、鎮火したのは何%ですか」


RFS長「ん~、40%といったところか。燃え広がらないようにするのが、一番だな」


リリィ「住宅地に近い所はありますか?」


RFS長「ここと、ここだな。少し離れているが、風向きが変われば、住宅地に飛び火する可能性がある」


リリィ「分かりました。その方面を鎮火しましょう」


RFS長「もう、日が暮れるぞ。明日にした方がいいぞ」


リリィ「大丈夫ですよ。コモン、ここと、ここを消火して」


コモンが見えないタッチパネルで操作すると、その区域に雨雲ダンジョンが重なるように移動して、大雨を降らせて、鎮火していく。


RFS長「ええっ、ここで、操作するだけで、火災を消していくのか?」


リリィ「はい、準備は終わりましたので、後は消火していくだけです」と笑顔で言った。


RFS長は放心状態でポカンとリリィさんを見ていた。


RFS長「それでは、今日はもう休んでくれ。私は少し疲れた。」RFS長は休憩に行った。


リリィ「ジャック、ここにAIゴーレムを配置して、モニターに見える火災個所に雨雲ダンジョンを向かわせるように指示しておいて。夜の方が火災個所が分かりやすいわ」


リリィ「私たちはここの駐車場に拠点用のコンテナを置いて、休みましょう」

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