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第69話 核融合発電 実証プラントの完成 お披露目会 続き 2019.9

◆闇勢力の動き

一方、会場外の暗い一室では、ある秘密組織のメンバーが不穏な会話を交わしていた。


「リリィのこの提案は、我々のビジネスモデルを完全に破壊する。」一人が低い声で言った。「化石燃料に関連する利権が消えれば、莫大な資金源を失う」


「核融合プラントへの攻撃を計画する必要があるかもしれない」別の人物が提案した。「直接行動を起こさない限り、この流れは止められない」


「だが、リリィには異世界の技術がある。下手に手を出せば、こちらが逆に狙われる危険もある」慎重派の声もあった。


リーダーらしき男が静かに言った。「何も急ぐ必要はない。我々は情報を集め、彼女の弱点を探す。まずは、国連内に影響を与えることから始めるのだ」


さらに、会場外、通信で繋がっているある秘密組織のリーダーが苦々しい表情で仲間に指示を出していた。


「リリィの提案は危険だ。このままでは我々が抱える石油関連の利権は全て吹き飛ぶ。奴らが築こうとしている世界は、我々にとって悪夢だ」


「彼女の基金計画を支持する国が増えれば、我々の力は確実に削がれる」別のメンバーが声を低くして答える。「だが、反対意見がまだ根強い。石油産出国を巻き込んで混乱を作り出すべきだ」


「どうする?」リーダーが問う。


「まずは、核融合プラントが脆弱だという疑念を流布する。そして、各国が慎重にならざるを得ない状況を作る。彼女を支持する動きを鈍らせるのだ」冷笑が交わされた。


・・・・・・・・


ニューヨークの研究所のダイニングルームでは、マモルは、パーティの皆とテレビでニュースを見ていた。


アナウンサーが熱く語っている。

「ニューヨークの国連本部で核融合発電の実証プラントが正式にお披露目され、世界中で『エネルギー革命』の到来が大きな話題となっています。この技術は、異世界から来たリリィ氏の冒険者ギルド株式会社と日本の四菱重工、アメリカのフュージョンライトが共同で開発しました。今後、地球環境の負荷を劇的に削減するとされています」


「リリィ氏は記者会見で「核融合発電は、持続可能な未来を築く第一歩です。すべての国が平等にこの技術を享受できるよう努めます」と述べ、国際社会の協力を呼びかけました。この発表を受け、先進国はもちろん、電力不足に悩む発展途上国でも期待が高まっています」


「一方で、石油や天然ガスを主要産業とする国々では、経済的影響への懸念が浮上。既得権益を守ろうとする反対意見も相次ぎ、世界各国で賛否が分かれています。また、一部のテロ組織による妨害や陰謀論もSNS上で拡散され、混乱の種となっています」


「しかし、核融合発電導入に期待する声は圧倒的で、「人類の新たな一歩」「第二の産業革命」といった評価が飛び交っています。この技術がもたらす未来が、世界の注目を集めています。」


マモルは、パーティのSNS専用チャンネルにアップした、『核融合発電の開発の様子の動画』が爆発的に視聴回数を伸ばしているのを見ていた。


マモルは「世界の注目が凄すぎる。これは、反対勢力と闇勢力の動きが心配だなぁ」と思った。

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