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不器用な林くんのラブコメ。

作者: るんぼ

 中学校二年生の林翔太は、クラスメイトの高橋美咲に密かに恋をしていた。

 美咲は明るくて社交的で、男子にも女子にも人気があり、林にとっては遠い存在だった。

 しかし、何とか勇気を出して告白しようと決心していた。


 だが、思うように言葉が出てこない。

 毎日のように告白のタイミングを待っては、失敗を繰り返し、心の中で何度も後悔していた。

 友田には相談するものの、「お前、もっと積極的にならないとだめだぞ」とアドバイスされるだけだった。

 ある日、学校の休み時間に、林はついに美咲に話しかける決心をする。

「あの…高橋さん、少し話せる?」

と声をかけると、美咲は驚いた顔をして、

「何?」

と振り返る。

 その瞬間、林は急に緊張し、言葉が出なくなる。


 美咲は少し笑って

「大丈夫だよ、何か困ったこと?」

と優しく聞く。

 しかし、その一言が逆に林をさらに緊張させ、結局、告白できないまま休み時間が終わってしまった。


 その後も林は美咲と話すチャンスを逃し続け、

「どうせ俺なんか…」

と自信を失っていく。

 そんなある日、美咲が林に驚くべき言葉をかけてきた。

 放課後、林が帰ろうとする途中、美咲が林を呼び止めた。

「翔太くん、ちょっと待って!」

と走ってきた美咲の表情に、林は驚く。

「あ、あの…どうしたの?」

と緊張しながら答える林。


 すると、美咲は少し照れくさそうに言った。

「実は、翔太くんのこと、ずっと気になってたんだ。最初はただの友達だと思ってたんだけど、最近、なんだか気になっちゃって…。」


 林はその言葉を信じられなかった。

 美咲が自分に告白してきた!? でもその時、美咲はさらに言葉を続ける。

「だから、もしよかったら…一緒に帰らない?」


 その言葉を聞いた瞬間、林は嬉しさと驚きが入り混じった感情に包まれ、思わず口を開く。

「う、うん!」

と答えることしかできなかった。


 それから二人は一緒に帰るようになり、少しずつ距離が縮まっていった。

 林は美咲から告白されたことを信じられないように思いながらも、心の中では幸せを感じていた。


 そして、二人は少しずつ、お互いに素直な気持ちを伝え合い、まさに「タイミングが合った」ことで恋が実ったのだった。

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