3 マリエールの提案
マリエールはシルビア王女に提案する。アンドロイドを作り、アンドロイドに製品を作らせ販売する許可を。シルビア王女は同意する。
3 マリエールの提案
マリエールは問う
「それだけの魔法、何に使われますか。」
シルビア王女は返答に困る。これまで魔法が使える事は隠してきた。今後も明かすつもりはない。せめて訪問団と通訳無しで会話が出来れば良いと思うだけだ。
「王女様が魔法を隠す事は理解します。せめてご指示を下さい。大きな魔法は王女様の指示が無ければ使えません。早急に欲しいのはアンドロイドです。物作りから始めたいです。山中の地下に穴を掘り様々な魔法で物作りたいと思います。」
シルビア王女は考え込んだ。多分マリエールに許可出せば大きな変化が有るだろう。その先に私やマリエールの名がでないか心配だ。
「物を作って販売するのだろう。きみや私の名前が出る心配はないかい。」
私は業績など欲しくない。
「全く心配ありません。アンドロイドに話さない様に指示を出せば良いだけです。」
心配無用のようだ。
「判った。マリエールに任せるよ。」
アンドロイドと物作りに関しては許可が出た。マリエールはありがとうございます。と礼を言った。アンドロイド達の作成、物品の作成、ギルド登録、販売---------。旅商人として働くから旅商人として登録しよう。
「毎日活動報告しますし映像も映します。ご意見はその都度お願い致します。」
マリエールは片付けを始めた。シルビア王女はテレパスの能力が付いたがマリエールの心の内は読めない。明日家庭教師で試してみよう。
マリエールはアンドロイド作成を始めた。と言ってもアイテムボックスの中だ。マリエールは通常通り作業する。出来たアンドロイドから山中の地下に転移する。まずは材料集めだ。穴を広げ、土砂をアイテムボックスに入れる。広い空間が出来る。無論酸素はない。アンドロイドだから活動が出来る。アンドロイド達が物作りの作業に入る。まずは農機具作りだ。鍬やショベル、鎌や斧----------。アイテムボックスに入れ次々に物を作る。建築資材や文具まである。マリエールに作れない物はない。
夕食後、マリエールはシルビア王女に作業場の様子と出来上がった製品を見せ、一覧表を見せだ。シルビア王女は
「凄いと思うけどみんなあなたと同じ容姿よ。旅商人になるのでしょう。侮られたり危険はないかしら。」
当然な心配だ。旅は危険で厳しいものだ。7歳の容姿で出来る事ではない。
「変幻自在の魔法が有りますから、どんな姿にもなれます。基本フライや転移を使いますので危険は避けられます。自衛のための武力行使は許可していますので、危険になる事はありません。」
マリエールは自信有りげだ。
「明日ギルドカードを取得して、明後日から販売します。全て共有アイテムボックスに入ってますし、売上もその中に入ります。シルビア王女も共有アイテムボックスが有りますので、出し入れ出来ますよ。」
シルビア王女は驚愕の表情を浮かべた。シルビア王女は共有アイテムボックスか。と呟く。
「私から生まれたアンドロイドも私の付与魔法を受けたシルビア王女も共有アイテムボックスが有ります。固有部分も有りますので個人的な物はそちらで保管して下さい。」
アンドロイドの作業が始まる。アンドロイドもマリエールもシルビアも共有アイテムボックスを所有している事にシルビアは驚愕する。