敗者は唄う
歌の歌詞に憧れて。
ちょっとでもうまくなれたらなと書いてます。
1.
ねえ君は結局さ
本当に何をやりたいの?
投げかけられた言葉に
胸が詰まるのは人生で
幾度目なんだろう
エントリーシートには
薄っぺらい志望動機
輝くような才能なんかなくて
誰も彼もが焦りを帯びた交差点
気づけば雨空を仰いでる
曇ってたのはいつからだろうか
熱のないお祈りは
僕が何者でもないことを
嗤ってるのかな
どこから時を戻せば
あそこから何かを極めたら
たわいない時間旅行
それでも前を向くために僕は
目の前から逃げないんだ
2.
スポーツも芸術も続かない
趣味はネット鑑賞かなあ
無個性なんて言ってるけど
灰色のビルが乱立する
東京だって同じさ
履歴書にびっしりと
書いたやる気は空回り
仕方ないじゃないか別に
生活のためでやりたいわけじゃない
定時帰り目指して気づいたら
曇天の夜空が広がる
色彩がないのはいつからだろうか
パソコンの並ぶオフィス
簡易のパーテーション
どこから時を戻せば
あそこから何かを極めたら
たわいない時間旅行
それでも前を向くために僕は
目の前から逃げないんだ
3.
何者であるかをさ
定義したかったんだ
でもいつも何かになる前に
すり抜けるんだ
何者であるかよりも
面白いことやればよかった
誰も彼もが安定を
示してたからさ
敗者になるよりも
今からやれる事をしよう
なんて今更かなあと思うけど
それしか出来ないんだ
どこから時を戻せば
あそこから何かを極めたら
たわいない時間旅行
それでも前を向くために僕は
目の前から逃げないんだ
読んで頂きありがとうございました。