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魔王戦のその後

あれから約1週間。リリア達は功績が称えられ、『白銀の聖騎士勲章』という新しく作られた勲章を賜った。リリアが召喚した『宝剣エクスカリバー』は、陛下と相談した結果、アトラント王国の宝剣として城の宝物庫に保管されることになった。というのも、あのエクスカリバーはかなりのチートで、あれがあれば王国中に聖母の力を行き届かせることが出来るのだ。しかも結界のような状態となり無敵状態となる様だ。攻撃に至っては、神さえ消滅させる力を持つらしい。流石にチート過ぎて世間には出せない。保管という名の封印だ。


「結局、討伐はリリアに頼らないと駄目だったなぁ」


バルトはソファで紅茶を飲みながら言う。寝かしつけの終わったリリアはバルトの横に座る。


「そう?私は助かったんだけど」

「そうか?」

「うん。だってバルト達が戦ってくれてるって分かってたから安心してクローバーを産めたんだから」

「……そうか」


産まれてきた息子には『クローバー』と名付けた。前世の『紗智』という名から取った。幸せになれる様に、とリリアがバルトに提案したのだ。

フゥと息を吐いてスティーブが入れた紅茶を飲む。クローバーは寝付きもよくあまり泣かないが、それでも寝かし付けは疲れるものだ。


「疲れたか?」

「ん。ちょっとね」

「やっぱり乳母を頼んだ方がよかったんじゃないか?」

「んー……違和感あってね。やっぱり子育ては自分でって思って」


前世の記憶があるからか、乳母に頼るということに違和感があるのだ。もちろん日中はメイドや執事に見ていてもらうのだが、それ以外の時間はやはり一緒にいてあげたいのだ。私みたいに自我があるとは思わないし覚えていれるとも思わないが、それでもたくさん抱っこしてあげたい。絵本を読んであげたり、たくさんの事を教えてあげたい。


「そうか……」


思うところがあるのか、バルトはリリアの頭を抱き寄せる。


「……そういえば、アメリアは大丈夫だったのか?」

「うん。あの後ドロの様に眠って、3日後に起きたらしいわ」


アメリアを迎えに城に行ったトウヤ先生。彼のボロボロな姿にアメリアは慌てて回復魔法をかけ、無事を確認するとホッとしたのかそのまま気を失うように眠ったのだ。周囲は生きた心地がしなかったが、気が抜けただけだとわかると、その天使のような寝顔に頬が緩むのだった。まあ、その後3日間目を覚まさなかったのでトウヤ先生は気が気ではなかったようだが。


「ライオネル先生もギルマスも無事で良かったよ」

「リリアも『あの魔法』使えたんだな」

「先生から理屈は教えて貰ってたからね」


『あの魔法』とは、ライオネル先生お得意の黒い炎だ。リリアが使ったのは黒い火炎放射だった。魔王を倒しても魔獣はいなくなる訳ではない。多すぎる魔獣を戻ってきたリリアがまとめて燃やしたのだ。普通は森の中でそれをやると大火事なのだが、木々を守る魔法をメイベルが使ってくれたおかげで無事だった。『このアホぉぉぉぉ!』と身体強化ハリセンを食らったが。城に戻る道すがら黒い炎の火力についてあーでもないこーでもないと話し合うリリアとライオネル先生の背中を見て、メイベルとギルマスは溜息が止まらないのだった。周囲の誰もが理解出来ない次元だったのが幸いであった。


「さあ、少しでも休もう。また夜に起こされるだろう?」

「そうだね」


何しろ2時間おきの母乳で毎日起こされている。バルトは倒れるんではないかと気が気ではないようだ。リリアも少しでも寝ようとバルトと寝室に向かう。

この後、少しでも長く寝かせようとバルトから指示されたメイド達によってリリアは翌朝までぐっすり寝ていたのだ。起きたら朝日が昇っていて飛び起きたのは言うまでもない。

とりあえず一区切りです。今のところ続きはありませんが、あったら続編という形で投稿します。

読んで下さり、ありがとうございました。



予約投稿です。誤字脱字がありましたら連絡お願いします

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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白いお話をありがとうございました。 魔王の出現は唐突で、裏の世界とか病みとかバタバタ出てきてゴクゴク呑み込むばかりでしたが、破綻もない設定に救われ、最後、聖母までの昇格と前世での顛末に昇…
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