表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/64

王城side

一方の騎士団。騎士団長のジョルジュが前衛指揮を、魔法師団長のゴードンが支援指揮を取っているのだが、こちらでも冷静さを失っている騎士がチラホラと見えている。


「クソッ!支援が邪魔だ!」

「うわっ!支援は何してんだ!」

「騎士が邪魔で魔法が撃てねーぞ!」

「魔法が着弾する所に突っ込むヤツが何処にいるんだ!」


騎士団長も裏の世界で自分の『病み』が消えているせいだと予想していた。基本毎週末には教会でお祈りをして懺悔を行っているが、時間がない日もある。そうするとこっちの存在に『病み』が溜まるだろう。そうでなくても今こうやって魔物を討伐している。己の『病み』を抱えている存在を消しているため、こっちに『病み』が蓄積される。ちょっとした不満が積もり積もって『病み』となる。


「厄介だな……」


この状況で冷静さを保つのは大変だ。さっきから怪我をする騎士も増えてきている。魔道具を使ってゴードンに話しかける。


「ゴードン!聞こえるか!」

「ええ、聞こえますよ!」

「そっちの騎士はどうですか?」

「いつもの冷静さがいささか失われている様には感じますね!」

「こっちもだ!日頃の共闘訓練が生かされてないんだ!」

「やはり『病み』が原因ではないかと思われます!」

「これはマズイぞ!」


徐々に押され始めている。このままでは城での籠城戦という最終手段もありえる。

城の中では怪我をした騎士達が治療を受けている。アメリア達、回復魔法師が対応しているが手が足りない。魔力にも限界がある。交代で休息をとって魔力の回復を図る。アメリアも今は休息中だ。ポーションで回復するが精神的な疲労が残る。しかもポーションでの回復はあくまで仮の回復だ。それで魔法を使うとすぐに消費してしまう。そうすると魔力操作が上手くいかず、無駄な魔力を消費してしまうのだ。


「おい!回復はまだか!」

「あ、はい !すぐに参りますわ!」


騎士達は戦闘で気が立っているのか八つ当たりの様に怒鳴られる。しかし戦場で戦ってくれている騎士達のためにアメリアも必死で回復魔法を使う。少しでも心が癒される様に祈りも込めて……


「アメリア様!今は休息の時間でしょう!?」

「でも手が足りていませんし、少しでも多くの方を癒してさしあげないと。ポーションで回復しましたから大丈夫ですわ」

「ポーションではちゃんと回復出来ませんよ!お休みしませんと……」

「おい!何ちんたらしてんだ!」

「はい!今参りますわ!」


アメリアは走っていく。道中でポーションを飲む。一時的にでも回復出来ればいい。


「ったく、グズグズしてんじゃねーよ!」

「申し訳ありません。すぐに回復しますわね」


いつもの様に笑顔で対応する。回復魔法師達はその姿を見て “ マジ天使 ” と満場一致。全員一丸となって回復に努める。


すると、何処からか赤ちゃんの鳴き声がかすかに聞こえてきた。アメリアはハッとして顔を上げる。


「アメリア様!リリア公爵のお子様がお生まれになりました!」

「ご無事ですか?!」

「はい!母子ともにご健康です!」


その場は歓声に包まれた。騎士達の士気が上がり始めた。やはりお姉さまは凄い。姿が見えなくても騎士達の士気を上げることが出来る。そしてアメリアは気が付いた。リリアがいる部屋からもの凄い魔力が溢れてくる。しかも癒しの力。回復魔法とは違う、全てを包み込んでくれる様な……

ガチャと扉が開き、部屋からリリアが出てきた。その姿に誰もが息を飲んだ。


マジ天使!



予約投稿です。誤字脱字がありましたら連絡お願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ