帝国の魔法使い
翌日はそれぞれに分かれた。リリアはバルトと、メイベルはフィアンとレオンを荷物持ちに駆り出す。『まだ買うのかよ!』というフィアンの意見は無視された。そしてボッチのレオールはステラ皇女と回る事になった。
最初は皇女に帝国騎士がつくかという話にもなったそうだ。他国の冒険者に任せるのは、と言うことらしい。一応貴族なんだけどな。本人が言わなかったので黙っておいたが。しかし騎士達と模擬戦を行い厳正な審査の結果、レオールより強い騎士がいないという結論に達しステラ皇女に却下された。女性と2人で出掛けた経験のない男だが、大丈夫なのだろうか。まあ、騎士の家だしそこは紳士に対応出来るだろうが。
「……うん?」
「魔獣か?」
森の方で大きな魔力を感じた。行ってみると冒険者が大きなブラックベアと対峙していた。
「魔力が漏れすぎだな」
「魔力操作が上手く行ってないんだね」
これだけ魔力が漏れてたら……ドゴォン!
「まあ、そうなるよな」
大爆発が起きた。魔力によるガス爆発だ。そりゃあ、あれだけ魔力が溢れていたらそうなるに決まっている。無事だろうか。
「大丈夫?」
「あ、ああ……」
ぐったりしている。あれだけ消費してたらねぇ。魔力を回復するポーションを渡す。
「悪いな……」
「いえ。あれだけ消費してたらそうなるわよ」
「これじゃあ、素材も回収できないな」
「木っ端微塵だもの。無理だよ」
ブラックベアが跡形もない。魔石すら残っていない。
「魔法だからな」
「いえ、魔法でも素材は回収出来るよ?」
「え?」
「一緒に回ります?一緒に討伐しましょう」
「良いのか?」
「まあ、目的は魔法使いの技術改革だからな」
「王国の冒険者か?」
「ええ」
「それはありがたい!俺はデニス」
「リリアよ」
「バルトだ」
王国の魔法使いというだけで一目置かれた。こうして3人で討伐に向かう事にしたのだ。どうして貴族だと言わなかったか?自分達が貴族なの忘れてたからです。バルト、リリアに影響を受けすぎである。
王国騎士のモットーは『王国騎士は紳士たれ!』です。
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