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第6話:不思議な新入りの入部

 みんなの表情が変わる。俺らはそういうのに敏感だ。

何も気付かれまいと生きてきた俺たちは自然にそういうスキルを身につけたのだ。

あの新入り・・・どういうことだ?


みんなの言いたいことはそんなとこだろう。もちろんそれは俺もだ。


男子校だろう?


新入りは初顔合わせなのでぺこっと頭を下げて顧問がくるまでその辺のいすに座ろうとしている。


あれ?・・・・。バンダナが緩んできたか。

俺は常に寝ぐせみたいにぴょんぴょん元気よく跳ねている自分のくせ毛を隠すためバンダナをしている。

とてもひょろひょろで俺レベルか?いや・・・俺やトリレベルだとちょっと病気だろう・・・



・・・!?お!やっと顧問のお出ましか。あの女についてどんな説明がされるか楽しみだ〜


「出席とるぞー」


名前が呼ばれるたびに一応そいつのあだ名を説明しよう。


「羽鳥。」 さっきからトリと呼ばれてるやつだ。目が死んでいる。


「今日野。」


「は〜い」 そう、俺は今日野きょうの早矢はや。みんなにはノッキョーて言われてる。


「丈田。」 ハーフのような顔からメキシコって言われてる。なぜ、メキシコという国名になったかはみんなの気分であろう。


「尾宮。」 こいつは下の名前が卓彌たくやなので無難にミヤタクだ。


「里広。」 こいつは超ロリコン。ヒロリってやつだ。こいつのロリコンは意図的に作ったキャラなのかは誰にもわからない。


「竹地。」 腹黒さとドSからクロチって言われてる。


「橋村。」 超イケメン。俺たちの憧れの「顔」である。普段クールだが。エロトークはこいつがしだすと大変なことになる。下の名前がかえでなのでカエデと普通に呼ばれる。


「前原。」 学年1位の成績を持つ。眼鏡とその頭の良さからセンセイと呼ばれる。


「中田。」 地味すぎてタナカって言われている。


「大杉。」 デ・・・・いやぽっちゃり君だ。コブタって呼ばれる釣り目な子。


幽霊の西平と小菅は呼ばれすらしなかったな。


顧問の先生が新入りにこっちゃ来いと手招きしている。

新入りが前に出てくる。あの女と一緒に。


先生はあの女について触れない。おかしい。というか見えてないかのように女越しに新入りを見ている。

女には焦点が合ってない。あれは確実に新入りを見ている。


そして、後ろに不思議な女の子を連れてきた新入りは口を開いたのだった。


「立川奏です よろしくお願いします。」

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