ドランオスカ大集落
由来が全くわからない古くから魔人族が暮らしてきた摩訶不思議な大陸中央にある土地。広大な平坦な土地は一面花に埋め尽くされ、中央には天を貫くような無数の花で編み込まれた巨大な塔と、その周囲には魔人族の巣へと繋がる同じく花で編み上げられた入り口が乱立している。
幾多の魔人族が暮らしてきたためか、魔人族のMPが染み付いた大地は暮らしている魔人族の影響で頻繁に変化する。その一つが魔人族の巣と呼ばれる現象。
一度でもドランオスカに足を踏み入れた魔人族はそのジョブやスキルを国土精霊と大地のMPに読み取られ、魔人族の特性を模倣した迷宮への入り口が発生する。模倣された魔人族にとっては己の特性が色濃い秘密基地のようなワンルームに通じる入り口だが、他者が踏みいると特性とレベルに応じた難度と階層を持つモンスターが蔓延る迷宮へと繋がっている。
集落の中央の塔はドランオスカへと一度でも入った魔人族の特性全てが入り交じる大迷宮となっている。
全ての迷宮にはモンスターが出ない空間に通じる扉があり、そこでは住人やプレイヤーの魔人族が己の巣で採れた素材や加工品を売るバザーが開かれている。
十五年以上集落で暮らす魔人族の一人を国土精霊がランダムで選出して代表になる。代表になった魔人族は大集落中央の大迷宮内に存在する素材を己のMPと引き換えに入手できる権限が得られるが、それ以外には他国の代表のような権限は存在しない。
ゲルドアルドも何度も訪れた事があるため大蜜蜂の楽園のような迷宮を内包するゲルドアルドの巣も存在するが、ゲルドアルドの総合レベルが二千を越えているため地獄のような高難度となっている。