身をまかせましょう!2
「ひぃー」
私は驚き何事と後ろに振り替える。
そこには、かっこよく私をかばって剣を構えるタクトがいた。
ここで、普通ならピンチの時に助けに来てくれるヒーローとか王子様とか思っただろう。
しかし、私はそうは思わない、脱獄した囚人を探しに来た看守または断罪者なのだ。
「おい、大丈夫か?」
タクトが私に問いかけてくるので、私は一応頷いておく。
「おやおや、王子様ですか?よかったですねー」
とか変質者がほざいてるので私は内心イラッってしたが、私には対抗手段がないので無視することにきめた。
「誰が王子様だ、ふざけるなよ。ところであんた何者だ、まぁ何者で構わないやここに来た以上は生きては返さないしな」
「さぁーて、貴方に殺せますかね。」
タクトが何か呟くと、頭上に巨大な火の玉が現れ変質者に向けて放つ。
戦いの火ぶたが切って落とされたのだった。
派手なエフェクトな魔術?などは目に見えるので何が起こってるいるのかアゲハにもわかるが、激しく切り合ってる二人の姿などはどうなっているのか捉えられていなかった。
(どっちが優勢すらもわかんないや・・・んー?タクトが優勢?)
☆
アゲハには、タクトが激しく切りかかっていて、武器の持たない変質者が押され気味にみえていた。
実際は、タクトは焦っていた。
攻撃しても攻撃しても有効打にならないのだ。
いや、有効打は入っているのだがダメージが通らない。RPGで例えるなら、攻撃しても1か0のしか与えられていないということ。
相手が恐ろしく強いだろうっというのは一目みてわかっていたがここまで力量の差があるとは、想像していなかった。
(とんでもない化け物が来ちまったみたいだな、勝てるイメージすら浮かばないだが・・・)
「息切れですか?」
攻撃の手を止めて距離をとろうと挑発してくる変質者。
(さて、どうしたもんか・・・)
戦闘シーンとか苦手です・・・