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幸せになりたいので、家出して旅にでてみます!  作者: となえ
旅のはじまり
12/13

身をまかせた結果

 ということがあって10日経ちました。

 私にその間何があったというとですね、とても頭が痛くなるようなことばかりでしたが、この世界の理や魔術と魔法のことその他もろもろの大事なことをシルから教えてもらえました。

 今でも思い出すと頭が痛いです。


「やぁ、大丈夫だったかい?とりあえず逃げれたけど怪我はなかったかい?」

「ありがとう・・・妖精様?」

「ごめんに、アゲハ。改めましてボクは風の妖精のシルフィードだよ、シルって呼んでよ」

「えっシル様は私の名前わかるですか?」

「うんずっとアゲハの周りにいたからね。今まで君の目覚めを待ってただけど命がなくなっちゃいそうだったから救急的措置で具現したんだよ」

「ふぇ、今は特別措置ってこと?じゃあまた見えなくなるの?」

「んーどうだろうボクが現れたことによって触発された感じになるからきっと少しずつ色々と見えてくるようになると思うだん」

「いろいろって?」

「そうだった、アゲハは全然世界のことを教えられてなかったというか隠されてたんだったね、仕方ないこととはいえちょっとやりすぎだよだね。あはは」


 なんかすごく軽い妖精だと思いました。その時は知らなかったけど、この妖精様は一応風の大精霊様らしいのです。


「妖精のボクが教えるって言うのもあれだけど教えてあげる。」

「よろしくお願いします・・・」

「まずは、世界のことからいうねー。この世界は、まぁ人間が一番多くて人間の大きな帝国があるんだ、でーアゲハがいたのはね黒エルフの隠れ里で他にもエルフ入るけど上位的存在なんだよ黒エルフって、ほかには、オーガ族とかドワーフ族アクア族がいるんだ、あとはー君を襲った魔族がいるぐらいかな?基本的に人間の法律にのっとって種族の間で争いがないように生きてるだよね、魔族は例外だけど。」

「あれ、でもエルフって耳が尖がってるイメージがあったけど、黒エルフ?は尖がってないよー」

「よく大昔のことを知ってるね、昔は尖がってったぽいけど流石に人間との混血とかいろいろあって、尖ってるエルフのほうが今じゃあ珍しいよー」

「なるなる、あっじゃあエルフって魔術とかも得意だった気がしたけど、魔力って持ってない人のほうが多いの?」

「それは、逆だねーこの世界に生まれたら魔力は大なり小なりもって生まれる、逆に持ってないアゲハのほうが特別なんだ。」

「えっ、じゃあ私魔術とかは使えないの?」

「そうだね、使えないけどボクたち精霊の力は貸すことはできるかなー、ボクの力はバランスとかあって常時貸せないけどね、ゆっくり教えてあげるけどボクを視認したことによって小さな妖精たちも見れるようになったと思うからお願いすれば力を貸してくれると思うよ、人族は精霊魔法とか言ってたけど」

「魔術と魔法って違うの?」

「魔術は人が持ってる魔力を引き出して使うことで魔法は自然の力を借りてやるやり方だって、知り合いの魔術士が言ってたよ、ボクたち精霊は例外はあるけど、魔術ってあんまり好きじゃないんだ」

「どうして?」

「魔力って名前からわかるけど、魔の力なんだよねー魔族っていうのはその魔の力に傾倒しすぎていって、心まで魔物になっていった人のなれの果てだしね。」

「私には魔力がないから貸してくれるの?」

「質問多いね、仕方ないけど・・アゲハは、浄化の力って言えばのいいのか?よくわからないけどボク達妖精を癒してくれる力を持ってるいうか無自覚に垂れ流してるだよね、言ってしまえばアゲハの存在が癒しみたいな、だから精霊は君に力を貸したくなるのさー」

「私、精霊たちのアイドルなんだ・・・」

「アイドル?何それわかんないけど、愛って言えば愛されてる存在だね」


 頭が痛い・・・・・


「大丈夫?いろいろ話すぎたっぽい?今日はここまでにしておく?」

「んーいろいろ聞きたいことあるけど、そうしておく・・・頭痛いし・・」

「んじゃあ、ボクは君の近くにいるためにーポンっと」

「はひ?いるために?」


 ポンという音もしたような気がしたけど、赤ちゃんの大きさの白い虎が浮かんでいた。


「かわいいーーーモフモフしたいー」

 と一瞬理性を失いかけたが、すぐに引き戻された。


「よいしょと、アゲハの肩の上借りるねー」

 

 えっ何その幽霊みたいにつくんですか、かわいいけど地味に重いです。


「えーっと、うーんと目立ちません?」

「きっと、大丈夫大丈夫かわいいでしょ?」

「かわいいけど、私なんだか痛い人に見えません?」

「んー人間の基準はわかんないや。力は貸せないけど、一緒にいるためだからね、ね。」


 なんだろう一気に肩の力が抜ける感じがしたけど重かった・・・・それに、絶対嘘だと思ったけど一緒にいるなら人の目に見えなくなってればいいだけだし頭も痛いし突っ込むのをやめた。

 その後、肩には白虎のシル、怪我をしているタクトを村まで引きずって行ったら親切な村人の方が気が付いてくれて、一晩の宿を借りれることになったけど・・・

 今後のビジョンが見えなかったけど、でも成り行きとはいえ、家出成功してるしこのままさらに成り行きに身を任せてみるのもいいかもしれないって思ってました。



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