身をまかせましょう!5
私の頭の中のパニックはさらに加速した。
だって、目に見えない戦い身を盾にした突撃自分が死ぬかもしれない状況から行きなり、すごい優勢だった相手のバラバラ死体があるのだから。
???だらけだし、首がきれた死体なんて見るのも初めてで生生しくて気を失いそうだった。
「やふぅー、大丈夫だった?いつも、お供えありがとうね」
声をかけられ、そういえば、目の前に光る物体なんて言うのもあったなって私は思い出し光の塊に目をむける。
「た、助けてくれてありがとう・・・?あなたはだれ?」
「ボクは、風の精霊シルフィードだよ、危ないところだったね」
「なんだろう・・これ夢なのかな・・・」
「夢じゃないから!現実だよ!」
「私には、不思議パワーなんて・・なかったのに・・」
「その話は、あとにしようか。」
「えっ?ひぃ、ゾンビ・・・・・・・・死体が・・・・・動いてる・・・」
バラバラ死体だったものが元の形にもどり、首を手でつかんで頭にのせていた。
「やれやれ、すごく痛かったですよ精霊さん」
「さすが魔族だね、バラバラにしたぐらいじゃ死なないよね」
「ええええ、もう何が何だかわかんない」
「さて、困ったねボクには何度もバラバラにしてあげられるけど、君はそんなことじゃ死なないしね」
「えっ、倒せないの?」
「困ったことにね、魔族ってボクたち精霊に似ててね、体をバラバラにしたぐらいじゃあ倒せないだよね。なんたって、生命力だけはしぶといからね」
私の頭の中に、地球でそんな嫌われ者の虫がいたなって思ったがそんなこと言ってる場合じゃなかった。
「ってどうするの?」
「んーどうしようか」
にぱーって笑ってる気がする。この精霊さん結構ひょうきんだ。
「私としては、バラバラにされると痛みもあるのでその方を渡してもらえれば、去りますが?」
「んー連れって行って魂とるっていうか生け贄にする気満々なんでしょ、精霊界の方でも見逃せないんだ。」
「では?どうします?」
「ならさ、今は兎に角逃げるべきしかないよね。」
精霊がそういうと、気絶したタクトと私の周りに風が舞い上がり、風の檻のようなものが私たちを包み込んでいた。
「てことで、この子たち連れていくね。長老さん、あと魔族追い出すために結界強めといてね」
「精霊様、わかりましたどうかよろしくお願いします。その子だけじゃなくてタクトも?」
「あっ、護衛になる人は必要だからね」
「かしこ参りました。どうかご無事で」
「じゃあね。」
ふわっと舞い上がる気がしたら急上昇して、私は気を失った。