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最後は優しい嘘で終わらせて

作者: 倭霧 檸檬



俺には、現在進行形で付き合っている彼女がいる。

少しおっとりしていてでも自分軸をしっかりと持っているやつだ。

もうすぐ、付き合い始めて一年が経とうとしていた。

俺は、始めて出来た彼女でもある美緒の事が周りから見ても凄く溺愛していると言われる程彼女の事が好きだ。

でも、そんな幸せな時間はそう長くは、続かなかった。

きっかけは、高校帰りの彼女の一言だった。

「智也は凄く優しいくて凄く残酷だよね。」

俺は、最初いつもの美緒の冗談だと思った、でも美緒の表情を見て違うと思っただってあまりにも真剣な表情だったから、しかし訳が分からなかったなぜ、美緒がそんなことを言うのかも、そして彼女の言った言葉の意味も分からなかった。

「なあ、美緒なんでそんな事を言うんだ。」

彼女の、当たり前のことのように言葉を紡いで言った。

「本当に私の言っている事分からない?

私は、ずっと智也しか見ていないのに智也は私を見ているようで、私を通して違う誰かと私を重ね合わせているだけ。」

俺は、ずっと美緒だけを見ているつもりだった。

でも、彼女はそれを否定した、そして握りしめた拳に力を込めすぎて体が震えている。

彼女がまた話し出した。

「最初のうちはね、きっとそのうち私だけを見てくれると思ったんだでもね、一カ月たっても半年たっても私とだれかを重ね合わせているだけだっただから、私自分の中で期限をもうけたんだ、1周年記念日の丁度3日前のこの日までにあなたが私自身を見てくれなかったらもうあなたを諦めようと思ったんだ。

でもね、どうしても諦められなかったから、1つかけをしたんだでもあなたは気づいてくれなかった。

だからもうバイバイ

もう、好きじゃない人」

そう言い終えると、彼女は俺に背を向けて歩き出した。


何も言えずにただつたっている俺に彼女はこう言った。

「私は、彼女じゃない」

それは、当たり前だ。

でも、その彼女って誰の事か想像がつかない彼女の前に好きだった子は、幼馴染のりっちゃんだった。

しかし、彼女にも彼氏がいる。

しかも、美緒とは性格も背格好も似ても似つかないなぜ彼女は俺が他の誰かと自分を重ね合わせていると思ったのかと疑問に思ったがきっと今言っても彼女は聞く耳を持たないだろうから、明日学校の帰りにでも説得をしようと俺もその場を後にした。

それが、間違いだったと気付いたのは、次の朝学校に着いて朝のホームルーム時だった。

彼女の机に彼女はおらずまだ来ていないのだろうと呑気な事を考えていた。

担任の先生がクラスに沈んだような表情で入ってきた。

いつもとは、違う先生に教室の中の雰囲気がガラリと変わる。

そして、先生が重たい口を開いた。

「高嶺 美緒さんが重い心臓病のため、この学校を去ることになりました。」


その言葉を聞いた俺は、いてもたってもいられず、先生に詰め寄った。

「先生、美緒はどこの病院にいるですか。」

切羽詰まった俺の表情を見た先生は、病院の場所を教えてくれると約束してくれた、しかし授業が終わってからいう約束で授業が早く終わらないかと俺はやきもきしながら授業を受けた、もちろん授業なんて頭に入っていなかった。

そして、授業が全て終わると担任の先生も行くと行く事なので車に乗せてもらった。

ついた、病院はここら辺で一番大きな総合病院だった。

彼女の病室に着くと彼女と彼女のお母さんがいた。

彼女は、俺を見ると驚いたような表情をした、そして

「ねえ、なんでここに智也がいるの昨日私がふった腹いせに私の惨めな姿を笑いに来たの?」

彼女は、涙を流しながらそう言った。

俺は、一歩近づいてこう言った。

「俺は、別れる事を承諾した覚えはない、それにそんな泣きながら悪態つかれても全然説得力ないよ。

昨日すごく考えたんだでもね、美緒以外が俺の彼女なんてかえんがえられなかっただから、美緒が嫌じゃなければ、このまま美緒の彼氏でいさせて」

そう自分の素直な気持ちを美緒に伝えると美緒は、泣きながら、こう言った。

「私もしかしたら、死んじゃうかもしれないんだよ。

それでも、隣にいていてくれるの、私でいいの?」

「お前がいいんじゃなくてお前じゃなきゃいらない」

そう俺が言うと彼女は笑顔を見せた。

きっと彼女の病は治るだろう






そして、この先どんな問題とぶちあってもお前と一緒なら大丈夫な気がする。



それかの俺の話は皆様の心の中で……




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