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東方戦争記~Four persons who survive~  作者: 紅き蠍
第二章 この世界で生きるには
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第七話 訓練

針妙丸の乗ったゆっくりが私達の目の前を跳ねながら廊下を歩く。



一回外にでて、しばらく歩くと宿舎くらいの大きさの建物に入る。



「慧音先生はお見えでしょうか?真様の権なのですが」



中に入り、しばらく廊下を歩いて部屋の中に入る。



中には数人の大人が居るが、その中一番普通じゃない格好をしている女性がいる。


恐らく彼女が上白沢慧音、今針妙丸の方に歩いて来ている。



「話は聞いている、着いて来なさい」



そう言われて着いて行く。入ってきた方と反対側の庭では子供たちが遊んでいる、ここは学校の様だ。



「席に座ってくれ、ここ幻想郷についてのことを話す」



慧音はそう言い、教卓に立った、私達四人は最前列の一つ後ろに座った。






















































慧音はここ幻想郷のことについて話出した。



幻想郷が作られた理由とその経緯。



幻想郷にいるパワーバランスを担う人物。



そしてどんな妖怪がいるかだ。



「ところで、君たちは月面戦争について彼から聞いたかな?」



私達はお互いの顔を見合って首を振った。



「知らないか、なら教えよう、今から五年前の幻想郷である少年達がやって来た、

彼らは到着したすぐに人間の里が何かに襲われているのを知り、すぐに交戦を始め、撃退した、


それが第三次月面戦争の始まりだ、それから日に日に戦火は増し、ついには一瞬の隙を突かれて博麗の巫女を攫われた」



博麗の巫女は霊夢のことだ。



「しかし、彼らは諦めなかった、彼らは紫に許可を得て幻想郷の外にいる、死んでしまう軍の部隊を呼び出し、彼らと共に月面へと侵攻、

首謀者を殺害し、博麗の巫女も取り戻した…これが第三次月面戦争だ、だが、この話には続きがある」



攫われるまでは彼ら何人か知らないが、それだけで戦ったのだろうか、もしそうであれば相当な無茶をしているだろう。



そんな事を思考しているのをよそに、話は続く。



「一回で大量の人間を呼び出してしまった影響か、外から以前よりも多くの外来人がやって来る様になった、

軍人から教師、科学者、技術者、警官、変人奇人、それから子供までやって来る様になり、一気に幻想郷に外の世界の技術が流れ込んで来た、


一瞬で幻想郷は2015年レベルの文化まで上昇してしまった、

当然今までよりも良い暮らしにはなった、幻想郷は地形的に車が使いにくいから大気汚染もあまり起きなかった、でも、

以前の幻想郷は消えてしまった、本当に彼らの判断は正しかったのか、それはもう誰にもわからない…」



そこまで話し終わると、太陽がもうすぐ沈もうとしている。



「すまないな、喋りこんでしまった様だ、今日はもう帰りなさい」



お礼を言って教室から出ようとした時、慧音に止められた。



「すまないが一つ頼み事をしてもいいか?」



少し間を開けて喋り始めた。



「真に無理はするな、と伝えてくれ」



その顔は恋する乙女の様な顔だった、感情は消えてしまったが、相手の感情を読み取ることは衰えて無かったらしい。






































学校を出ると、針妙丸が誰かと電話を始めた。



しばらく話し込むと私達に向き直って言った。



「真様から連絡です、今日はこれから訓練に入るそうです、案内しますのでついて来てください」



また先程のビルに戻り、 針妙丸についていく。

今度は階段を降りて地下に向かう。



「ここで服を着替えてください、男子更衣室は無いので、男子の方はトイレで着替えてください」



そう言われて男二人はロッカーからサイズのあった服を持って出て行った。



それを確認してからロッカーを開けて服を取り出す。

アメリカ軍が使っている戦闘服だ、ベージュを基調としたマルチカムと呼ばれる迷彩パターンだ。



今着ている服を脱いで戦闘服を着てからロッカーに服を戻す。



私がまだ死ぬ前は匠に男が女になる同人誌を見させてもらったことがある、

その本には胸も身長を大きかったが、今の身体は身長も小学生3年レベルになった、

胸も小さい、想像以下だ。




「あなたはなんて名前なの?」



隣の女性が声を掛けてくる。



「先ず名前を聞くのなら自分の名前を言うのが礼儀だと思います」



抑揚の無い声で返答する。

すこしだけ躊躇ったあと、もう一度話し出した。



「……私は小林 絵美梨よ」



小林……?絵美梨なのか?もしかしたら……



「私はアルマ、【私達は小さな軍隊】」



以前、チームの合言葉を決めていた、姿が変わってしまった時にこれを言って本人確認をする。



「…!本当にアルマなの?」



私は黙って頷くと、彼女は抱きしめて来た。



「よかった……!あなたも居て…!匠も琢磨もいてあなただけが居なかったら……きっとこのメンバーは穴が空いたままになってしまうと思ってたのよ…!」



そのまま彼女は泣き出した。


……今の身体、女なんだけどなぁ。


























































この後、男二人とも合流した、やはり匠と琢磨だった。


なぜこのグループがここに?疑問点は幾つもあるが、真が来た為また別の機会に考えることにした。



真に連れられて地下に進む。


階段を降りて行くと、射撃訓練場があった、黒い鋼鉄製の壁と、隣が壁で仕切られている個人ブース。

壁には弾痕があり、壁には【譲り合って使いましょう】と日本語、英語、ロシア語、フランス語で書かれている。



真に好きなブースを選べと言われ、左から三番目を使用する。

ブースの壁にはヘッドフォンがあり、その端子は机の下の接続部分に刺さっている。



とりあえずヘッドフォンを装着する。



《よし!全員装着したな、先ず最初に注意事項だ、そのヘッドフォンは外すな、それを使って俺は指示を出す、ここは特に銃声が響きやすくてな、

まだ慣れてないお前達が耳を痛めても困るからな……》



ヘッドフォンから真の声が聞こえる。

これで指示を出すらしい、マイクは付いてないから個人で会話はできないようだ。



《先ずはハンドガンを持て、今机に出てくるから待て》



目の前の机の一部が開き、中からハンドガンとマガジンが出てくる。



装填の仕方はわかる。



《よし、そのまま狙って撃ってみろ》



カシャンと音を立てて10m先に人が書かれた標的が立つ。

セーフティがかかって無いことを確認して引き金を引く。



銃声が鳴って標的に穴が空く。

胴体部分に命中した、これでは恐らくこちらが撃たれるだろう。



《反動は無理に逃がそうとするな、それと引き金は引くんじゃなくて絞る様に引くんだ》



数回撃っている内にコツを掴んで来た、胸に当たるようになり、時々頭にも当たるようになった。



《頭に当たるようになったらライフルに変えろ、M-16かAK47か考えろよ》



M-16をまず手に取り、構えてフルオートで撃つ。

ブレが少ないと言ってもフルオートでは変わらない、だが、反動は抑え目だ。



続いてAK47に持ち変える、恐ろしい反動だ、ロクに的に当たらない。



《AK47は威力が高い、頑丈で泥水につけても簡単に洗うだけで動作する、オススメはAKだが、女性には反動がキツ過ぎるかもしれん》



決めた、私はM-16にする、サイトを覗いて、感覚を掴む。



撃てば撃つ程確実に手にグリップが馴染んで行くのがわかる。



《時間だ、今日はここまで、各自部屋に戻り明日に備えて休むこと、銃は机の上に置いておけ》



その声共に目の前の的が下がり、シャッターが降りる。



とりあえず着替えてここを出よう。

そして今日は部屋で休もう。





















































それから私達は二週間の厳しい訓練を受けた。



長距離ランニング、筋肉トレーニング、射撃訓練、精神トレーニング、戦術に関する知識など、今まで勉強してきたことをさらに掘り下げた銃の知識、軍規。



四人の中で一番良い成績を残して、私がリーダーになった。



最初の一週間は真が訓練に着いたが、それからは私が全員を取り仕切ることになった。



その三日後の訓練中に、それは起きた。



M16使用弾薬5.56x45mm NATO弾

AK47使用弾薬7.62x39mm弾


サイズが違うから当然、AKの方が反動が強い。

もちろん、ハンドガンとM16では反動はライフルの方が強いが。



ちなみに5.56は様々な銃の弾薬として使われ、7.62、特にソ連製は一発10セント程と安いそうだ。

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