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第四話 戦闘

起きろ…………!



起きろ……!



「起きろ!ここでなんで寝てるんだ!早くこっちに来い!」



土嚢から顔を出してこちらに手招きする人がいた。すぐに銃撃の為、引っ込めたが。



先ほどの施設ではなく、外の都市か?



とにかく起き上がって土嚢の陰まで移動する。



「お前ら、残弾は?!」



呼びかけてきた人が日本語で他の軍人に質問する。


「このマガジンが最後です」


「こっちはハンドガンしかありません!」


「あとはスタングレネードとフラグしか…」



返答は様々だったが皆残弾が残り僅かだった。



「武器庫はどこだったか?」」



「我々の後ろにあります!ですが、こいつらをどうにかしないと……」



「よし、スタングレネードを投げる!その後すぐに一斉掃射、残弾三分の一残して撤退する!リロードしろ!」



一斉にリロードし、引き金に指をかける。



「3、2、1、フラッシュアウト!」



先ほどの男がスタングレネードを投げた為、目を閉じ、耳を塞ぎ、口を開いて備える。



甲高い音が聞こえたと同時にまぶたの裏に強い光が入る。


そのすぐ後に発砲音が響く。



そうしたのも束の間、すぐに腕を引っ張られて森へ走らされる。



「走れ!死にたくないなら死ぬ気で走れ!」



木を避け、石を飛び越え、川を渡る。



うしろから銃弾が無数も飛んでくる、今のところ脱落者は居ない。



向こうに小屋を見つけた、あそこが武器庫か?



「早く!こっちだ!お前が最後だ!」



軍人の能力は私の体力を大きく上回るようで、気がつけば私が最後にいる。



部屋に飛び込み、声をかけた男が銃を外に向かって撃ち、扉を閉めて鍵をかけた。



死ぬ気で走ったせいで息が切れて倒れこむ。



「立てるか?」



私に向かって手を伸ばす。その手を取り、立ち上がる。



「お前が何故あんなところに居たのかはまた後で聞くことにする、今は俺たちと行動しろ、いいか?俺は真だ、白神……博麗真だ」



博麗性?!霊夢には兄なんて居なかったはずだ。

結婚したのか?わからない。



考えを巡らせている間に真が率いるチームは奥へと進む。



しばらく暗く長い廊下を歩いていくと、一つの部屋に到着する。

中には大量の武器や弾薬が所狭しと並んでいる、ナイフもある。



「お前ら、好きな武器をとっていけ、全部経費で落ちるから安心しろ」



すると他のメンバーが武器を選んでいる間、真がハンドガンを持って近寄ってきた。



「銃の使い方はわかるな?…………どうしてわかるのかって顔をしてるな、さっきお前のいた地点には何もなかったのにさっきみたら【ブルームハンドル】があったからな」



先ほど落としたC96を見ていたらしい。

渡されたハンドガンはベレッタ93R、デフォルトでフォアグリップが装備されている3点バーストの軍用マシンピストルだ、スライドを引いてチャンバーに弾薬を入れる。



「イヤイヤイヤ!大丈夫じゃないだろ!真!子供にマジものの拳銃渡すってどうかしてるぞ!」



一部始終を見ていたらしい隊員の一人が真に抗議する、この人、なんで私服なんだろう。



「ほう、お前にはわからないか、ハルト、MMORPGの修羅場くぐってきたと聞いたが……

まあ、流石に現実の戦場とは違うからな、簡単に言うぜ、あいつからは、人間の血の匂いがする、それも近くで大量に浴びてる、色はしてないが、匂いは隠し切れてない、もう何人も殺している、

ナイフなどの刃物の類は見当たらない、拳銃で殺ったとみるのが一番だろう」



真の反論に渋々従った。

ハルト?どこかで聞いたような……影焔………MMORPG………転生………FCO………うっ、頭が痛い。



「大丈夫か、行くぞ、俺たちは既に目標を達成した、後は回収地点に向かうだけだ、付いて来い!行くぞ!」



『Yes,sir!』



「自分の足で歩けるな?付いて来い、離れるなよ」



私はその言葉に頷いた。





















































階段を隊員とハルト、真が駆け上がる、その後ろからついていく、隊員は真、ハルトを含めて十人。



階段を登りきると、夕日で紅く染まる空が目に入る、それと同時にドッグファイトを展開中の戦闘機が高速で飛び去っていく。



「回収地点はあそこだ、あの建物の屋上、クソが!最後のヘリが行っちまった!」



見ると十五階立てのビルの屋上から一機のヘリが飛び立っていくのが見えた。



「取り残されたぞ?!どうするんだ?!」



「まぁまてハルト、ヒステリックを起こすんじゃない」



ハルトがヒステリックじゃないし…と反論したが、真はそっぽを向いて通信を始めた。



「オーバーロード、ブルーイーグルワンより、もう一機迎えのヘリを寄越してくれ、何?無理?ふざけるんじゃない、とっとと来い、ETA(到着予想時刻)は……?10分?遅い、五分で来い、以上だ、通信終了……


お前ら喜べ、五分で迎えのヘリが来る、それまでにあそこに向かうぞ」



『Yes,sir!』



そう言って丘を下っていく。



「可能な限り静かに行け、まだ周辺に敵は残っているぞ、そこの女子は攻撃に参加するな、本当に自分の身が危険になったらそいつを使え」



そう言われたので、今回は黙って見ていることにする。



「前方に敵1名、ハルト、狙えるか?」



「余裕の射程だ、外すわけない」



「まだ撃つな…………今」



それを真が言い終わるが先か、サプレッサーで原音された銃声が鳴り、前の敵が倒れる。



「周辺索敵、クリア、move」



再び前進を開始、ふと横を見ると、敵を確認した、目を離さないようにする。



「敵捕捉、結構数が居るぞ」



ハルト、真は前の大軍に視線が向かっている。



「仕方ない、奇襲をかける、行くぞ、3、2、1、fire!」



私は横の敵をハンドガンで倒し、素早く敵の近くまで寄り、ライフルを奪う。



装填を確認し、茂みに隠れながら敵のいる元へ向かう。



視界が開ける限界まで近づき、撃ち出すタイミングを図る。

一番端にいる敵を、その敵が発砲しだすタイミングを図って撃つ。



その敵は集団の一番後ろにいた為誰にも気づかれない。



その敵がいた場所まで素早く移動する、横から接近した上、完全に目の前しか見ていない為、こちらには気づいていない。



倒した敵からナイフを奪って背後から心臓を的確に刺す。



血が溢れ出て息絶える。



横に居るということは遮蔽が完全に無視されることになる、それは敵も味方も同じだ。


グレネードを奪って一番多い集団に向かって投げ、その集団から離れた敵を狙い撃つ。



グレネードで五人巻き込み倒した、その後すぐに銃撃で三人。



これで敵は全滅した。



真がおりてきて胸ぐらを掴んできた。



「勝手な行動をするな、自分の身を守る為に使えと言ったはずだ、それすら守れないのか?」



かなりキレている。



「まあ、いい、今後は勝手な行動を許さない、問答無用で射殺する」




「だが、一応礼は言おう」



そのまま真はビル内部に入っていった。





「よし、ここらでいいだろう」



ある日、私は小説を書いていた、その時。


「お、あいつも新しいの書き始めたのか」



私の友達(というより書き相手)の影焔も同じジャンルの小説を書いていた。



「いいキャラしてんな……そうだ、いい事を思いついた」



ということで同じモバスペBOOKで投稿されている

”ゲーム世界に召喚されてしまいました“よりハルトさんです。



ハルト「どうもーハルトでーす」



ハルトさんが主人公の小説、ゲーム世界に召喚されてしまいましたはMMORPGのお話だそうで。



ハルト「ああ、色んな武器が出てくるぜ!中二っぽい武器も出てくるからな」



また中二か、まあ、仕方ない、彼は飽き性だから色んな小説が楽しめる。と、考えるんだ。



とにかく、影焔の小説を見るならモバスペBOOKで検索しよう!

Googleで検索ワード、モバスペbook 影焔で検索しても出るぞ!



あちらの小説に東方秘封活動記の主人公、亮が出ています。



それとハルト、君はまだここで戦い続けることになるから覚悟してね?



ハルト「えっ?」



ちなみに真の行動が感情的になっているのは、霊夢と結婚し、ある程度の感情を手に入れた代わりに、少しだけカッとなりやすくなった為です。

(感情を今まで抑えてきた反動がここに来たと言った方が適切か?)


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