イタコと私
はい、始まりました
“イタコと霊と魔法と私!?”
初めましての方も、そうでない方も一応挨拶を
私が作者のありすです、よろしくどうぞ
恐らく、亀のように遅い更新になるかと思われますが
暖かい目でみてください
それではどうぞ、ご覧ください
イタコとは
自分の体に霊をおろし、霊と会話をする人のことである
また、イタコが自分の体に霊をおろすことを仏おろしという
イタコは主に、青森の恐山で仏おろしをしている
私もそのイタコ
まぁ、修行中だけどね
私の名前は黒井 真琴
17歳、高校2年生
“華のSeventeen”
などと言われる歳だけど全然興味ない
私は平凡に毎日を過ごすだけで満足
周りからしたら、イタコになりたいなんて言ってる私は平凡じゃないんだけどね
「真琴っ」
「はいっ!」
「何サボってるんだば、早く修行再開しなさい」
「はいっ!!」
今私を叱った、めちゃくちゃ津軽弁のニコニコしたおばあちゃん
この人が私の祖母であり、師匠である
板林 洋子
今年で77歳
現役のイタコである
イタコは年がら年中仕事があるわけではなく、普段はこうして普通に暮らしている
でもおばあちゃん曰く
『人が沢山いる場所で暮らすことはできない』だそうだ
霊感が強すぎる人は、霊がみえるだけでなく
すれ違っただけの人でも、いつ死ぬかとか分かったり
飛行機事故がおこるとか
自分の未来がみえたりだとか
そんな恐ろしいことも見えてしまう
私もそこくらいの霊感の持ち主らしいのだが
まだ、そこまでの霊感には目覚めていない
というか、本来の霊感に目覚めたら多分失神してしまうでしょうね
……話がそれてしまった
そんなわけで、私達はそこそこの田舎に住んでいる
あるものは家と、田んぼと、畑と、コンビニぐらい
道は坂ばっかり、バス停すらあまりない
学校に通うのに最悪な立地である
その上、夏になると虫だらけ
夜なんてずっと電気つけてたら大惨事がおこる
正直、引っ越したい
虫嫌いだもん
「真琴っ!」
「ごめんなさいっ!」
「修行しないなら、水やり手伝ってけろ」
「はーい」
このとき、少し心がモヤモヤしてたのはきっと気のせいだろう