第6話 惨劇目前
スノウとレイカは、村は全速力で走り出す。
しばらくすると、奥から村人と動物達の悲鳴や声が聞こえてきた。
「レイカ、間に合わないかな」
「行ってから考えよう、躊躇している余裕はない」
最悪のケースがよぎるスノウに対し、レイカはいち早くつくことを優先する。
2人は必死に走り、ついに村に到着した。
すると目の前には、人々や動物達が倒れていた。
レイカは、倒れている動物や人間に触れる。
――これなら、まだ助かる
優先することは、動物達の制圧。
そして、村人達の安全の確保。
スノウとレイカは、村人に動物の影を攻撃するように指示をした。
しかし「よそ者の言葉、誰が信じるか」と言わんばかりに、薙ぎ払われた。
「レイカ、まずいね。まずは、私たちが見える範囲の動物を制圧しよう」
「了解。それならスノウは、素早さを活かして、奥の方から制圧して」
2人は連携して、動物の制圧を開始する。
しかし、動物達の移動速度は速いし、数も多い。
――ざっと見て、100匹。1匹に1分はかかるとしたら、私たちの魔力も、それに村人達の方が持たない
レイカはかなり焦っていた。
村人達を守りながらの戦闘は、なかなか難しい。
何か効率の良い攻め方がないかを考えていた。
考え事に夢中になっていたレイカは、背後の敵から攻撃を受けそうになった。
――しまった!
狐の攻撃が当たりそうになったその時、一帯は曇り空になった。
すると、狐の動きが突如鈍った。
――攻撃が鈍った??
その隙にレイカは、影を攻撃しようと考えたが、曇り空の影響か、影が見当たらなかった。
「影がない……せっかくのチャンスだったのに」
レイカは、クリスタとの会話にヒントがあるのではないかと、思い出していた。
――影を作る……影は日差しがないと出ない……
「なるほど、そういうことか」
レイカは笑みを浮かべた。
その姿を見てスノウは、不気味に感じていた。
「笑ってないで、なんとかしてくれー」
スノウは、攻撃を交わしつつ、影を攻撃することに手一杯であった。
「スノウ、ここら辺で日差しが通る、開けた場所はどこ?」
「開けた場所?」
「そこで待機していて! 魔力高めておいてね」
レイカはスノウに命令を下した。
スノウは、何が何だか分からなかったが、指示に従うこととした。
――私の考察が外れていたらどうしよう
しかし、悩んでいる暇はなかった。
村人と動物を助けるために、覚悟を決める。
「よし、そろそろやってみるか」
レイカは空を飛び、魔力を溜め始めた。
一か八かの勝負になるかもしれない。
ただ、みんなを守りたいという意思が、人肌や動物達を助けることにつながるのか。




