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氷結の魔法使いエルフが、世界を救うために2人の凸凹バディを育てます。  作者: エンザワ ナオキ


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第5話 操り人形

 3人が、前の村を出て3日ほどが過ぎた。


 ――今日も野宿かな


 クリスタは野宿が続き、少しずつであるが、不機嫌になっていた。

 目に映るのは、木々ばかりである。

 こんなに森ばかりが続くと、村も見つかるわけがなかった。

 

「クリスタさん、向こう側から人の気配を感じる」


 クリスタが、今日も野宿かと絶望を感じていると、スノウが遠くにある人間の魔力を感じ取った。 

 スノウの魔力や気配を感じ取る能力は、クリスタよりも高い。

 

「ならぁ先を急ごう!!」


 クリスタの目の色が変わり、歩く速度が上がった。

 2人も慌てて、着いていく。


 ――ふかふかのベッドで寝れる!


 ――やっと背中が痛くならずに済む!


 クリスタの脳内は、やっと宿で泊まれるでいっぱいであった。


「クリスタ様、よっぽど宿で寝たかったんですね。スノウ、お手柄だよ!」


 レイカは、クリスタの様子を見て微笑んだ。


「私のおかげだよー? クリスタさん!」


 スノウは、ドヤ顔になっていた。

 3人が村の方へ《《早足》》で歩いている時だった。

 不穏な空気をクリスタが感じ取った。


「2人とも伏せて!」


 クリスタは突然、2人に命令した。

 森の中から、突如魔物が襲ってきたのであった。

 2人は伏せるのが、なんとか間に合った。

 間に合わなかったら、大怪我であっただろう。


「なんという速さ、魔物の雰囲気が一瞬で近づいてきた」


 クリスタは、魔物の行動速度に驚いていた。

 魔物は、着地と同時に反転し、再び3人に襲いかかる。

 

 それよりも、クリスタは違和感を感じていた。


「こいつは、魔物じゃない? 2人とも一旦守りを固めて!」


 クリスタの指示の元、2人は魔物の攻撃から身を守ることに専念した。

 反転するごとに動きが機敏になっている気がする。


「あれ、魔物じゃなくて、狐ですよね?」

 

 レイカが今戦っているのは、魔物ではない。

 狐が襲ってきたと気付いた。


「き、狐? まさか……」


 その瞬間、クリスタは記憶の奥に眠る怒りを思い出した。


 防戦一方の中、スノウが作戦を提案した。


「あの狐、一瞬足止めできる? そしたら私のスピードで狐に攻撃を当てて怯ませるよ」


「分かったわ、なんとかしてみる」


 スノウの武器は瞬発力である。

 狐の隙を作り、怯ませる作戦のようだ。


 レイカもスノウの作戦に合わせるようだ。

 

 2人が作戦を考える中、クリスタは懐にある短剣を取り出した。


「ごめん2人とも、ここは私にまかせて」


 そういうと、クリスタは狐には攻撃をせずに、陰に向かい攻撃をした。


 すると、陰から黒い塊が飛び出し、それと同時に狐は動きが止まった。


 スノウが恐る恐る狐に近づく。


「これって、狐なの??」


 見るにも可哀そうな姿。

 おそらく、体を無理やり動かされてる。


 この魔物の正体、ただの狐であった。


「狐さんは、操られていたってことですか?」


 レイカが自身の顎をつまみながら、クリスタに質問をした。


「そういうことだね。黒い塊は、言霊っていう魔族の呪い。これをやった魔族が近くにいる」


「ま、魔族ですか?」


 クリスタは何度も、魔族や魔物の話をしたことはあった。

 ただ、スノウとレイカは、本物の魔族とは相対したことがない。


「魔族は人間界を襲うために、魔物を作り出した。魔族はシャープに襲う奴が多い。だから、ガーディアンシャドーや魔物を作り出して、人間界を効率よく襲ってくる」


 魔族は、短期決戦を望む奴が多く、面倒くさがり屋が多い。

 しかし、頭はそれほど良くない。

 そのため、対策もしやすかったりはする。


「だけど、こいつを操る魔族は違う。日中でも動けるように、マナを扱える動物を操る。そして、人々が苦しむ姿を楽しむ……じわじわと人を殺す。そんな魔族だ」


 人間界の生物は、マナと共存し力を得る。

 魔族はマナを持たないため、マナが活性化する日中は人間界がほうが有利に戦える。

 ただ、マナを持つ生物を操ることで、魔族は擬似的にマナを使う生物を得ている。


「なんて、酷いやつ……すぐに退治しないと」


 スノウが怒り、手のひらを握り拳にする。


「スノウ、レイカ。2人はこの先の村に行って。多分、村人が襲われている。このままだと、大惨事になる。対処法は影を作ること。いいね?」


 クリスタは、2人に村へ行くように指示すると、森の方は走り出した。


 スノウとレイカは、クリスタの指示通り、村へ急ぐこととした。

 

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