「住人黄色い歓声だな」 いやいや
「おいヤマダ起きろ、はやくいかねえと車内で熟睡するなよ」
「あぁやべえ寝ちまったのかよ ってもう朝かよ 眩しいじゃねえかよ だって乗ったの19時頃だろ」
「あぁ異世界だからね 時差ぐらいあるんだな」
俺はよれよれした足取りで車内を降りた、
「うわーすげえなにもねえな小さな停車ホームしかねえのかよ あっでもみろよこんな蝶々みたことねえなすげー色使いだな それにしても霧すごいな」
「じゃあ いくべぇ」
ナイトウさん案内され数分歩くとナイトウは立ち止まる
「なあ ナイトウさん 俺、国王なんだろつまりここ俺の土地全て俺のものなんだよな」
「あぁいいところだべ」
彼が指さすとうーんどこか期待とづれる感じする なんといえばいいか昭和感丸出しの日本田舎にしか見えない
「えっと寂れてないか?」
「しかたなえよ 再建して3年しかたってないからな」
「あのーいっていいか、もっと西洋のレトロな街並み期待してたんだが」
「あぁ だって、ヤマダお前の指揮で、作り上げた楽園だべ」
「はいはい そうかよ」
「じゃあ 村一番の喫茶店で腹ごしらえするべ」
ナイトウさんが指さす、再建したと言っては、年代感じるレトロな喫茶店だ
案の定やはり扉あけると「カランカラン」と音をたてて入った
「なあ? 誰もいなーじゃん」
「いるべ 白髪交じりのマスターが」
ナイトウさん指さす方向には誰もいない
「もう いいからよ適当なとこ座るべぇ」
「いいのかよ まぁいっか」
どうせナイトウさんのしってる店だろうから 好き勝手やっても許されるだろ そう思いつつ、どっからどう見てもインベーダゲーム映るテーブル型ゲーム機前座る
「すげえー秋葉ゲーセンでみたことあるけど喫茶店で、まだ、おいてるある、店あるのかよ」
「よかったで ヤマダー記憶は、無くす前もお気に入り店一つが、ここの店だったもんだ」
試しに100円入れても見る あれっておかしい うーん思い出した50円玉だったと雑誌に書いてあった。うーん違うのかよ返金されちまう
「あぁ ダメダメこれなんだな」
ナイトウさん銀貨を指でパチンとはねさせる
なんだこれ、またゲーセンコインみたいな銀貨だった、ためしに入れてみるとしっかりゲームできる
おっおう懐かしいぜ さすがシューティング元祖といえばこのゲームだぜ あっ案外むず おかしいな俺弾幕系クリアできたのにくそー最後めちゃはや あーだめだ
「あぁ ようやく いい笑顔になったんだな やっぱヤマダは、ヤマダだな、あの頃と変わらねえ」
「そうかよ 大昔俺も変わらないかよ それは、良かった それしても俺は、どんな家族なんだ?」
「あぁ 今だから言えるけど両親は戦争で亡くしただな 身内は、ほぼ壊滅 奥さんは、まだここにいるべ でも、お子さんもゆくえい不明なんだな」
「えっ俺、奥さんいる それに子供いたのかよ」
「そうなんだな」
「あっマスターいいべいいべ手伝うよ そっちのほうが楽だろ」
気づくと喫茶店料理おかれている
うーん野菜炒めだよな 定食なのかゴハンと漬物、吸い物セットだ
ナイトウさんも天津丼みたいなもん食べてるし
おそるおそる食べてみるたぶん普通に野菜だよな なぁこの丸いのなんだっけ
「俺、都会育ちだろこんな食材あったっけ?」
「まあいいべえ まあ深いところ俺もわからねえだよな」
「うわーこの漬物、腐ってねえか すべえ酸っぱいぞ」
「どれどれ うーんこんなもんだろ」
「お吸い物なんだよ この味すげえ不思議な味だな」
まあなんだかんだ、文句言いながらご飯だけは、まともだったので、そこそこ満足に食いあげる
俺は、意外と腹を膨らませて苦しく、いつの年代だよとツッコミたい昭和アイドル見つめた
「なんかすげえ店だったな それにしてもマスター一切顔見せなかったな」
「いやーすげえアピールしてたろ」
「あっそうかよ」
「見てみろよさすが、王様だけあってみんな整列した小道を歓迎してるぞ」
はあー?誰一人いねえだが、俺は、うさん臭い顔しながら寂れた小道をナイトウさんと歩いた
「いやー黄色い声援だったな、さすが、カリスマ」
「はいはい そうかよ それは良かった」
「あっ忘れてた呪いだっただな」
「はいはい呪いね どんな感じ系なんだ」
「住人は見えないし聞こえない呪いなんだな恐ろしいな」
「じゃあ触って確かめていいか?」
「ダメだ 国王をむやみ触ると死刑だからな そんな近寄る住人いねえよ」
俺は黙ってナイトウを指さす
「うちは、例外なんだよな」
「じゃあ いますぐ 王様命令だ その法律無くせよ」
「そんな簡単に変更できないから書類とか色々あるんだから」
「はいはい そうかよ」