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歌姫は家に帰りたい  作者: さくら
いつのまにか…
3/13

出会い2

[ナンシー視点]


すやすやと眠りにつくまりを確認して、そっと部屋を出る。


客間なんて部屋はないから、まりには申し訳ないがリビングのソファで寝てもらった。


「まりは寝たか?」

食後の酒をゆっくり楽しみながらゴートンが、ちらりと見てくる。


「あぁ、よっぽど疲れてたんだろうね、横になったらすぐに寝ついちまった」


「まりは貴族か?」

すかさず、聞いてくる。


「いや、おそらく違うと思う。歩きながら貴族の話もしてみたが、反応がなかった。そもそも、ここは辺境だよ?」


貴族の子供は成人するまでは基本的に、王都で過ごす。

時々、王都を出る事はあるが、こんな田舎にまで足を運ぶ事はめったにない。


「そうだよな…。まりは何者なんだ…?」


「わからない。ただ、泣きじゃくっている姿を見てほっておけなくてさ…」


「そうか…」


「まりは歩いて帰れるところに家があるって言っていたんだ。」


「…?どういうことだ…?この辺に村はここ以外ないが…?」


「あぁ…」


2人は暖炉の火を眺め、無言だ。


「なぁ、あんた。もし、まりの家が見つからなかったら…」


「下手なことを言うな…。とりあえず明日、村中に聞いて探してみよう」


「そうだね…」

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